タグ:河合浩蔵 ( 6 ) タグの人気記事

神戸の旧小寺家厩舎

神戸の旧小寺家厩舎_c0112559_13235542.jpg
 相楽園になっている小寺泰次郎邸内に、息子の元神戸市長・小寺謙吉建てた洋風の厩舎が今も残っています。

 L字型の建物で、円形の尖塔がある塔屋、急勾配の寄棟屋根、3つ並んだ大きなドーマ窓、ハーフティンバーの切妻などの凝った装飾が施されたドイツの民家風の重厚な建物。1階は馬車庫、自動車庫、馬糧供給室。2階は厩務員部屋、馬糧倉庫だったそうです。直角に折れた右側は吹き抜けのある馬房で、左端の塔は階段室です。

 設計は、ジョサイア・コンドルの教え子で、ドイツに留学したのち、神戸地方裁判所庁舎、
造幣局火力発電所(現 造幣博物館)日濠会館(現 海岸ビルヂング)、奥平野浄水場施設(現 水の科学博物館)、三井物産神戸支店(現 海岸ビル)旧横浜海上保険会社神戸支店(毎日新聞神戸支局旧正面玄関)など関西を中心に活躍した河合浩蔵(1856- 1934)。この建物は、日本に残る数少ない洋式厩舎建築として貴重な遺構です。国の重要文化財の煉瓦造り2階建て(2階部分は木骨煉瓦造り)。

旧小寺家厩舎
1910(明治43)年ころ
重要文化財
設計 : 河合浩蔵(河合建築事務所)
施工 : 直営
神戸市中央区中山手通5-31-1相楽園内
撮影 : 2010.10.23
神戸の旧小寺家厩舎_c0112559_13285735.jpg
神戸の旧小寺家厩舎_c0112559_132915.jpg
神戸の旧小寺家厩舎_c0112559_13291012.jpg
神戸の旧小寺家厩舎_c0112559_13291980.jpg

神戸の旧小寺家厩舎_c0112559_13374719.jpg
神戸の旧小寺家厩舎_c0112559_1338122.jpg
神戸の旧小寺家厩舎_c0112559_13381487.jpg
神戸の旧小寺家厩舎_c0112559_13382917.jpg
神戸の旧小寺家厩舎_c0112559_13292985.jpg
神戸の旧小寺家厩舎_c0112559_13294085.jpg
神戸の旧小寺家厩舎_c0112559_13294921.jpg
神戸の旧小寺家厩舎_c0112559_1329544.jpg
 小寺家といえば最近取り壊された住吉山手にあったヴォーリズ建築の小寺邸をはじめとして、小寺家三男邸旧小寺家山荘(六甲山荘)旧小寺源吾別邸(いずれもヴォーリズ設計)などがあり、小寺泰次郎や小寺謙吉のゆかりの人の住宅と思われます。神戸の名家です。
by gipsypapa | 2011-04-21 13:35 | 建築 | Trackback | Comments(2)

毎日新聞神戸支局旧正面玄関

毎日新聞神戸支局旧正面玄関_c0112559_13421735.jpg
 これも一部保存されているものです。横浜海上保険会社神戸支店として建設され、1953(昭和28)年から毎日新聞神戸支局として使用されてきました。新社屋を建てるときに、建物の正面玄関とそれに続く石壁をそのまま残したものです。現在はフルーツショップ&パーラー-紅萬《ベニマン》が入っています。

 旧社屋の設計は、先に紹介した海岸ビル海岸ビルヂングを手がけた河合浩蔵。なお毎日新聞は大阪本社も同様に玄関をモニュメントとして残しています。

毎日新聞神戸支局旧正面玄関
旧横浜海上保険会社神戸支店 1925(大正14)年
設計 : 河合浩蔵
施工 : 大林組
神戸市中央区栄町通4-3-5
撮影 : 2007.11.11
毎日新聞神戸支局旧正面玄関_c0112559_13442093.jpg
毎日新聞神戸支局旧正面玄関_c0112559_13442979.jpg
毎日新聞神戸支局旧正面玄関_c0112559_13443978.jpg
毎日新聞神戸支局旧正面玄関_c0112559_13444648.jpg
毎日新聞神戸支局旧正面玄関_c0112559_13445212.jpg
毎日新聞神戸支局旧正面玄関_c0112559_1345742.jpg
毎日新聞神戸支局旧正面玄関_c0112559_13451774.jpg

by gipsypapa | 2011-03-31 13:49 | 建築 | Trackback | Comments(2)

神戸の海岸ビルヂング

神戸の海岸ビルヂング_c0112559_1481464.jpg
 再び海岸通りへ戻ります。先に紹介した「海岸ビル」と紛らわしいのですが、こちらは「海岸ビルヂング」。しかも設計者は同じ河合浩蔵で、海岸ビル(大正7年)より8年前の明治43年に建てられたものです。兼松房治郎が創業した貿易会社・兼松商店(現兼松)の本店でした。その後、一時は日濠会館といわれていました。現在はテナントビルとして使用されています。

 海岸通り側はタイルと花崗岩貼りを併用した古典様式主義の外観。各所に大きな石のレリーフがあしらわれた、ひときわ目を引く建物です。一方、裏側は煉瓦がむき出しにされており、この建物が煉瓦造りであるのがよくわかります。

 内部もレトロ感のある空間にお洒落なショップが数多く入っていて、吹き抜け天井には青色の鮮やかなステンドグラスが飾られています。国の登録有形文化財の煉瓦造り、花崗岩貼り、3階建て。

海岸ビルヂング
旧兼松商店本社屋(旧日濠会館)1910(明治43)年
登録有形文化財
設計 : 河合浩蔵
施工 : 旗手組
神戸市中央区海岸通3-1-5
撮影 : 2007.11.11
神戸の海岸ビルヂング_c0112559_14235814.jpg

神戸の海岸ビルヂング_c0112559_1411993.jpg
神戸の海岸ビルヂング_c0112559_14111610.jpg
神戸の海岸ビルヂング_c0112559_14113374.jpg
神戸の海岸ビルヂング_c0112559_14114225.jpg
神戸の海岸ビルヂング_c0112559_14115276.jpg
神戸の海岸ビルヂング_c0112559_1412191.jpg
神戸の海岸ビルヂング_c0112559_1412103.jpg
神戸の海岸ビルヂング_c0112559_14121813.jpg
神戸の海岸ビルヂング_c0112559_14122693.jpg
神戸の海岸ビルヂング_c0112559_14123393.jpg
神戸の海岸ビルヂング_c0112559_14124216.jpg
神戸の海岸ビルヂング_c0112559_14125286.jpg
 どちらかというと海を想起させるブルーのステンドグラスのトップライト。
神戸の海岸ビルヂング_c0112559_14132180.jpg
神戸の海岸ビルヂング_c0112559_14133093.jpg
神戸の海岸ビルヂング_c0112559_14134098.jpg
神戸の海岸ビルヂング_c0112559_14135275.jpg
神戸の海岸ビルヂング_c0112559_1414213.jpg
 裏は赤い煉瓦が見えています。
神戸の海岸ビルヂング_c0112559_14144183.jpg
 海岸通りを向こう側に渡れば全貌が撮れたのですが、少し疲れ気味でさぼってしまいました。しかたなくGoogle Mapストリートビューでそれに近いものを見てください。
by gipsypapa | 2011-03-29 14:19 | 建築 | Trackback | Comments(2)

NOF神戸海岸ビル

NOF神戸海岸ビル_c0112559_14105894.jpg
 商船三井ビルの西隣にある大正期のビル。もともとは三井物産神戸支店として建てられ、長く「海岸ビル」といわれていましたが、現在はNOF神戸海岸ビルと呼ばれています。

 御影石貼りの外壁で、3階・4階の間にある軒蛇腹や、軒上のパラペットには唐破風のペディメント。ルネサンス様式を基調とし、細部には幾何学的な直線を用いたセセッション風の意匠が随所に採り入れられています。

 実はこのビルは阪神淡路大震災で全壊し、幾何学的装飾が施された外壁を撤去して保管した後、同じ場所に新しく再建された高層ビル(写真の上部に見える15階建て)の低層部に旧外壁を再構築したものです。

 設計はジョサイヤ・コンドルの教え子で、神戸地方裁判所庁舎、造幣局火力発電所(現 造幣博物館)報徳銀行大阪支店(現 新井ビル)、奥平野浄水場旧急速濾過場上屋(現 水の科学博物館)に加えて、後に紹介する海岸ビルヂングや旧小寺家厩舎などを手がけた河合浩蔵(かわい こうぞう、1856- 1934)。国の登録有形文化財(旧外壁のみ)の鉄筋コンクリート造り4階建て、地下1階。

NOF神戸海岸ビル
旧三井物産神戸支店 1918(大正7)年
登録有形文化財
設計 : 河合浩蔵(河合建築事務所)
施工 : 竹中工務店
神戸市中央区海岸通3
撮影 : 2007.11.11
NOF神戸海岸ビル_c0112559_14134057.jpg
NOF神戸海岸ビル_c0112559_14134823.jpg
NOF神戸海岸ビル_c0112559_14135113.jpg
 表札は左が新しい「NOF神戸海岸ビル」。右は古い「海岸ビル」。
NOF神戸海岸ビル_c0112559_1414049.jpg
NOF神戸海岸ビル_c0112559_1414347.jpg
 ドア越しに商船三井ビルディングが見えています。
NOF神戸海岸ビル_c0112559_1414127.jpg
NOF神戸海岸ビル_c0112559_14142086.jpg
 古いのは外壁だけで、吹き抜けの空間の奥は新しい高層ビル。
NOF神戸海岸ビル_c0112559_14143185.jpg

by gipsypapa | 2011-03-17 14:22 | 建築 | Trackback | Comments(6)

造幣博物館

造幣博物館_c0112559_13561714.jpg
 造幣局の自家発電設備だった火力発電所を再生利用して、ガス燈、天秤、金属工芸品など、造幣局で製作したものをはじめ、古代から現代までの各国・各種の貨幣などを展示する博物館として一般公開しています。

 建物は造幣局構内に残る唯一の明治時代のレンガ造りの西洋風建築です。切妻に丸窓のある建物はボイラー室。ペディメントの方は発電機室だったと思われます。レンガ造り3階建て。

 設計は明治・大正期に活躍した建築家の河合浩蔵(かわい こうぞう)。工部大学校造家学科(現 東京大学)でジョサイア・コンドルに建築を学び、関西建築界の長老的な存在でした。代表作は神戸地方裁判所庁舎、小寺家厩舎 (重要文化財)、日濠会館 (現 海岸ビルヂング、登録有形文化財)、奥平野浄水場施設 (現 水の科学博物館、登録有形文化財)、三井物産神戸支店 (現海岸ビル、登録有形文化財)、報徳銀行大阪支店 (現 新井ビル、登録有形文化財)など。

 再訪しましたので写真を追加します。

造幣博物館
旧造幣局発電所 1911(明治44)年
設計 : 河合浩蔵 (河合建築事務所)
施工 : 直営
大阪市北区天満1-1-79
撮 影 2006.4.15, 2008.1.26 & 4.19 & 2015.1.30
造幣博物館_c0112559_13574585.jpg
造幣博物館_c0112559_13575466.jpg
造幣博物館_c0112559_1358445.jpg
造幣博物館_c0112559_13581343.jpg
造幣博物館_c0112559_1358251.jpg
造幣博物館_c0112559_13583885.jpg
造幣博物館_c0112559_1359225.jpg
造幣博物館_c0112559_13591489.jpg
造幣博物館_c0112559_13592579.jpg
造幣博物館_c0112559_13593857.jpg
 私は、まだ中には入ったことがありませんが、正門詰所で見学手続きをすれば、当日の飛び込みでも見学が可能だそうです。(平日のみ)
2015年にあらためて訪問しました。今回は桜の通り抜けではなく、平日なので内部の見学ができました。
造幣博物館_c0112559_957868.jpg
 入り口で手続きするだけで無料です。
造幣博物館_c0112559_958949.jpg
 ここ造幣局は硬貨の製造に特化しています。そのための機械が野外に展示してあります。
造幣博物館_c0112559_958375.jpg
造幣博物館_c0112559_9585039.jpg
 入り口にある明治の金貨のオブジェが出迎えてくれます。
造幣博物館_c0112559_9593391.jpg
造幣博物館_c0112559_9594888.jpg
 造幣局ゆかりの人物たち。
造幣博物館_c0112559_1014970.jpg
 グラバー邸で有名なトーマス・グラバー。どんな関係・・・?解説では「慶応4年に政府は造幣工場の建設を決定し、会計官判事由利公正、外国事務局判事五代友厚らと英国商人グラバーとの間に当時閉鎖の状態にありました香港造幣局機械一式を6万両で購入する契約が成立しました。」なるほど。
造幣博物館_c0112559_1024493.jpg
 T.J.ウォートルス。こちらは知っていました。「グラバーの紹介で明治元年から3年間、造幣局建築の設計監督に当たりました。煉瓦造り、煉瓦積み、ペンキ塗りなど当時日本にない技術でしたが、言葉の通じない邦人職人を熱心に指導して成し遂げました。」
造幣博物館_c0112559_1035598.jpg

造幣博物館_c0112559_1041597.jpg
造幣博物館_c0112559_104308.jpg
 見たこともない機械類がたくさん展示されていて、楽しめました。
造幣博物館_c0112559_105488.jpg
造幣博物館_c0112559_1052064.jpg
造幣博物館_c0112559_1053532.jpg
造幣博物館_c0112559_1055510.jpg
 日本の明治から現代の硬貨はもとより、世界の珍しい硬貨も展示されています。
造幣博物館_c0112559_106308.jpg
造幣博物館_c0112559_1064778.jpg
 なかには、こんなものも・・・
by gipsypapa | 2009-10-06 14:01 | 建築 | Trackback | Comments(0)

大阪の新井ビル

大阪の新井ビル_c0112559_1440556.jpg
 同じ堺筋を北上すると高いビルの間に見えてきます。旧報徳銀行大阪支店の建物をレストランとして活用した初期の例。1、2階には洋菓子店「五感」の店舗とレストランが入り、3,4階は事務所として私用されています。鉄筋コンクリート造4階建て、地下1階の有形登録文化財。

新井ビル
旧報徳銀行大阪支店 1922(大正11)年
有形登録文化財
設計 : 河合浩蔵 (河合建築事務所)
施工 : 清水組
大阪市中央区今橋2-1-1
撮影 : 2007.1.14
大阪の新井ビル_c0112559_14473134.jpg
1階。窓組みは木製、ガラスもレトロな感じです。
大阪の新井ビル_c0112559_14484293.jpg

by gipsypapa | 2007-10-03 14:50 | 建築 | Trackback | Comments(0)