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被昇天の聖母 カトリック宝塚教会

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宝塚を訪ねる際に、宝塚ホテルの近くに村野藤吾設計の教会があるのを知り、行ってみました。教会のHPでは「当時の田口芳五郎大司教(後の枢機卿)をはじめ、初代の主任司祭(野口秀吉神父)や信者たちの熱い思いを重く受け止め、“神の家” “祈りの家”にふさわしいようにと設計した。」とあります。“大洋を漂い続け、ようやく安住の地をみつけた”…と村野氏自身が語った、白鯨をイメージした聖堂だそうです。

村野藤吾(むらのとうご1891-1984)は、佐賀県唐津市生まれ。早稲田大学卒業後1929年に村野建築事務所を開設、日本のモダニズム建築を代表する斬新なデザインの数多くの作品があり、このブログでも数多くアップしています。鉄筋コンクリート造り、平屋建て。

カトリック宝塚教会
1966(昭和41)年
設計 : 村野藤吾
施工 : 不明
兵庫県宝塚市南口1-7-7
撮影 : 2018.12.20
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遠くから尖塔が見えます。これは鯨の尾の部分だとか。
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緩やかな曲線で構成されたデザインで、やさしい造形。さすがに村野藤吾です。
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聖堂見学は、そばの事務所に声をかけたら案内してくれます。毎日OKですが、土、日、ミサ中を除くそうです。
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中にも案内してくれました。点灯前。
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照明をつけてもらったら、あとは自由に見て下さいということでした。
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入り口側から徐々に幅が狭くなる三角形の聖堂で、柱がなく釣り天井です。
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椅子は信者によって張り替えてあるそうですが、すべて村野藤吾の設計です。
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奥が狭まるので、祭壇に視線が集中するようになります。
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2階に張り出しがありここでもお祈りが出来ます。
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聖書にまつわる小さな像が壁に並んでいます。
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誰の作品か分かりませんでしたが、どれも優れものでした。
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張り出し部の2階に登る階段。この辺はネットの写真を借用しています。
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鯨の尻尾側から。

by gipsypapa | 2019-03-01 08:38 | 建築 | Trackback | Comments(2)

梅田換気塔

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阪急デパートの南側、御堂筋の北詰にある三角形の緑地帯に建つのが梅田換気塔です。「ホワイティうめだ」地下街の換気設備で、梅田地区のランドマーク。

設計はこのブログで何度か取り上げた村野藤吾(むらの とうご1891 - 1984)が率いる村野・森建築事務所。和モダンな作品が多い彼らしく、ステンレスのパネルを組み合わせて貼り付けた現代的なデザインです。

梅田換気塔(吸気塔)
1963(昭和38)年
設計 : 村野・森建築事務所
施工 : 不明
大阪市北区曾根崎2-16
撮影 : 2018.3.14 & 10.25
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地下街のマップ。右端は前回の「泉の広場。左側にある「ホワイティうめだ」の三角州の上に建っています。
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別の日には阪神でパートの2階の通路から。
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以前アップした「精肉やまたけ曽根崎店」が三角州の東側にあります。
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梅田換気塔は御堂筋北詰の阪急デパート南の三角地帯にあり、車の通行が多く、横断歩道がないので、物理的に近づけないのですが、なぜかネットに三角地帯に入って撮った写真が「金原みわの珍スポット旅行社 TiN」にありました。以降、借用しています。
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貴重な写真ですね。

by gipsypapa | 2018-11-25 08:01 | 建築 | Trackback | Comments(2)

北國銀行武蔵ヶ辻支店

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金沢駅の兼六園口から東に進むと、近江町市場の手前にレトロな建物、北國銀行武蔵ヶ辻支店(ほっこくぎんこうむさしがつじしてん)があります。元は加能合同銀行本店として昭和初期に建てられた銀行建築ですが、当時としてはモダンな外観です。明るい褐色のレンガ風タイル張りで、教会を思わせる縦長の尖塔アーチを三つ並べたファサードが印象的です。

設計は渡辺節建築事務所で日本興業銀行本店、ダイビル本館、綿業会館などの設計に携わり、独立後は近三ビルジング関西大学簡文館世界平和記念聖堂などの個性的な洋風建築のほかにも三養荘新館などの和モダンな建物を数多く手がけた村野藤吾です。鉄筋コンクリート造り3階建て。

北國銀行武蔵ヶ辻支店
旧加能合同銀行本店
1932(昭和7)年
設計 : 村野藤吾
施工 : 清水組石川県金沢市青草町88
撮影 : 2017.3.8
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外観が新しく見えるのは、近江町市場の再開発時に少し東側へ移設した際に改修されたためと思われます。
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by gipsypapa | 2017-11-20 08:16 | 建築 | Trackback | Comments(4)

関西大学簡文館

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 千里山から歩いて関西大学へ行きました。関西大学の千里山キャンパスは1922(大正11)年の開校なので、歴史ある建物があっても不思議ではありませんが、文化財に登録されているのは、この簡文館だけ。ほとんどすべての校舎は新しいものに建て替えられているのでしょう。

 「関西大学簡文館」の古い部分は1928(昭和3)年に図書館として建築されました。その後、数度の増改築がありしたが、1955(昭和30)年の関西大学創立70周年記念事業の一環として円形建物が増築され、現在の博物館の展示室となっています。

 増築部の設計は、現代的な表現技法と伝統的な建築素材を融合する建築様式を確立して、和風建築の設計にも手腕を発揮し、数寄屋住宅の名手といわれた村野藤吾(むらの とうご1891 – 1984)。このブログではすでに世界平和記念聖堂(カトリック幟町教会)近三ビルジング中村健太郎法律経済事務所三養荘新館第一住建梅ヶ枝ビルを紹介しています。

 村野氏はこれ以外にも、関西大学の千里山キャンパスで、昭和26(1951)年から約30年間に40近くの建物を設計しているそうなので、そろそろ新たに文化財登録される建物も出てくるかもしれません。国の登録有形文化財の鉄筋コンクリート造3階建て。

関西大学簡文館
1928(昭和3)年 / 1955(昭和30)年(増築)
登録有形文化財
設計 : 村野藤吾(増築部)
施工 : 竹中工務店(増築部)
吹田市山手町3-3-35
撮影 : 2014.6.19
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 2階のカラフルな装飾タイル。
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 こちらが昭和3年築の旧図書館。これも3階建てで、レトロ感があります。
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 玄関周りも円形。
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 螺旋階段です。丸が多い。
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 博物館に入ります。
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 この日の展示は角倉素庵と俵屋宗達でした。これは俵屋宗達の「楊梅図屏風」。
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by gipsypapa | 2015-01-15 10:11 | 建築 | Trackback | Comments(2)

大阪西天満の第一住建梅ヶ枝ビル

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 大江ビルの近くに村野藤吾が設計したビルがあるのを知り立ち寄りました。もともとモダンな作風だし戦後の建物ということで現代的なものを予想していましたが、まったくその通り。

 全く装飾がない黒褐色のタイル張り外壁は同じ村野藤吾が設計した東京の近三ビルジングと共通する雰囲気があります。ただ、タイルのサイズはこちらが大きいです。鉄筋コンクリート造り、4階建て。

第一住建梅ヶ枝ビル
旧新梅ヶ枝ビル
1962(昭和37)年
設計 : 村野藤吾(村野・森建築事務所)
施工 : 不明
大阪市北区西天満6-2-11
撮影 : 2014.4.11
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 第一住建のHPに内部の写真がありました。 ↓
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by gipsypapa | 2014-07-17 08:50 | 建築 | Trackback | Comments(0)

伊豆長岡温泉 三養荘新館

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 新館の設計者は、現代的な表現技法と伝統的な建築素材を融合する建築様式を確立して、和風建築の設計にも手腕を発揮し、数寄屋住宅の名手といわれた村野藤吾(むらの とうご1891 – 1984)。90才を過ぎてからの晩年の作品です。

 玄関棟から縦横に走る長い廊下に多くの客室がぶら下がるように連なる面白い構造。離れ形式の客室を廊下でつなぐという、工夫された意匠はここの見どころです。

 玄関から西の奥へ奥へと進むと、会議室や大広間、浴場などの共通設備の棟。そこをさらに北に進むと本館の廊下につながる壮大な建物群です。自然の地形を生かした造りになっていて、平屋ながら廊下に傾斜をつけたり階段があったりします。特に玄関から大浴場へ続く廊下は距離が長いため、直線ではなく変化を持たせることで距離を感じさせない配慮をしているわけです。木造平屋建て、一部2階建て。

三養荘新館
1988(昭和63)年
設計 : 村野藤吾
施工 : 不明
伊豆の国市墹之上270
撮影 : 2014.2.23-24
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 玄関から
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 ロビーへ。
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 ここから本館まで長い廊下が続きます。途中に枝分かれした所に部屋がぶら下がる構造です。
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 泊まった部屋は「夕月」。本間+次の間+化粧の間、掛け流し内湯付きというタイプです。基本的に三養荘の新館は同じような構成になっているようです。
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 本間、次の間、洗面所、化粧の間からなり、庭(マイガーデンです)に面した広縁があり、ゆったりとした和室です。廊下も含めて、とにかく広い。
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 奥の広い脱衣所から内風呂へ。床に伊豆石を使用した源泉かけ流しで、一番気に入ったところです。もちろん共同の大浴場もあります。
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 食事は部屋で懐石料理。部屋係の仲居さんが食べ終わるのを見計らって次の料理を持ってくる方式でした。係の仲居さんの後ろにはもう一人、部屋の入口まで料理を運ぶ役の仲居さんがいたようです。便利なようで、なかなかマイペースで食べられないのが、玉にきずか。
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 玄関脇に定礎の刻印。「昭和六十三年 堤 義明」と刻まれていました。新館ができたころからプリンスホテル系列だったわけです。
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 敷地の入口にある円形のラウンジ。これも村野藤吾設計。
by gipsypapa | 2014-05-31 08:34 | 建築 | Trackback | Comments(2)

大阪北浜の中村健太郎法律経済事務所

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 間口が狭いビルのうえに、現代的な外観をしているため、見逃してしまいそうですが、昭和初期の村野藤吾の作品です。20世紀の日本を代表する建築家の一人であり、戦後の活躍もあって作品数が多い建築家ですが、この作品は渡辺節建築事務所から独立して間もないころの設計です。

 このブログでも渡辺節建築事務所時代のダイビル本館綿業会館。独立後の近三ビルジングフジカワビル世界平和記念聖堂(カトリック幟町教会)輸出繊維会館を取り上げています。

 このビルは昭和初期のモダニズム様式を取り入れながら、白いタイル貼りの壁面に、玄関上にアイアングリルを配するなど、簡素な印象ですが、細部に建築家としてのこだわりを感じさせます。各種の書籍やネットでは、中村健法律事務所として紹介されることが多い建物です。鉄筋コンクリート造り、3階建て。

中村健太郎法律経済事務所
1938(昭和13)年
設計 : 村野藤吾(村野建築事務所)
施工 : 不明
大阪市中央区北浜2-4-10
撮影 : 2010.6.17
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by gipsypapa | 2011-01-09 16:40 | 建築 | Trackback | Comments(2)

大阪の輸出繊維会館

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 あまりレトロとはいえませんが、村野藤吾つながりです。フジカワビルよりさらに新しいビルで、ここまでくると現代の普通のオフィスビル。外壁は疑似石貼り風で、窓のコーナーが丸みを帯びているのが特徴か。ということで中は見ていませんが、ネット情報によると、内部の方が見どころが多いようです。鉄筋コンクリ-ト造り、地下3階 地上8階建て、塔屋付。

輸出繊維会館
1960(昭和35)年
設計 : 村野藤吾(村野・森建築事務所)
施工 : 不明
大阪市中央区備後町3-4-9
撮影 : 2009.12.5
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by gipsypapa | 2010-12-17 13:48 | 建築 | Trackback | Comments(3)

大阪のフジカワビル

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 普通の現代的なビルに見えますが、村野藤吾の作品。大阪でも新ダイビル、南センタービル、千里市民センターや新歌舞伎座など、昭和の名建築といわれる作品の取り壊しが数々発表され、村野氏の作品が消えつつあります。

 このビルはそういう意味では貴重な作品で、近づいてじっくり見ると、さすがに見どころが一杯。画廊として建てられたもので、前面に美しいガラスブロックを多用し、現代彫刻を思わせる手すりの造形など、モダニズムを印象づけるデザインです。鉄筋コンクリート造り、5階建て、地下1階。

フジカワビル
1952(昭和27)年
設計 : 村野・森建築事務所
施工 : 不明
大阪市中央区瓦町1-7-3
撮影 : 2009.12.5
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by gipsypapa | 2010-12-16 10:50 | 建築 | Trackback | Comments(2)

近三ビルジング

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 まったく装飾がない黒褐色のタイル張りのビル。知らなければ古いビルとは気付かないはずです。実は前回の丸石ビルと同じ昭和6年に建てられた近三(きんさん)ビル。整然と並ぶ角窓の配列は現代のビルそのもの。当時では斬新に見えたでしょう。当時のモダニズム指向を象徴する建物です。なお「近三」の名は、本業だった呉服屋の屋号「近江屋三左衛門」に由来しているとか。

 設計はそごう百貨店(大阪・現存せず)、大阪新歌舞伎座、兵庫県立近代美術館、新高輪プリンスホテル、世界平和記念聖堂(広島)など、戦前戦後に渡り数多くの作品を残した村野藤吾。近三ビルは彼が独立後に初めて手掛けた作品。1956、60年に改修工事が行われ、当初の7階建てが8階建てになっています。東京都選定歴史的建造物の鉄筋コンクリート造り8階建て、地下1階。

近三ビルジング
旧森五商店東京支店ビル 1931(昭和6)年
東京都選定歴史的建造物
設計 : 村野藤吾
施工 : 竹中工務店
東京都中央区日本橋室町4-1-21
撮影 : 2008.12.13
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 近づいても撮りたくなるような装飾がないので、進んでいくと正面左側に玄関があり、中を覗くとびっくり。ホールの天井には色とりどりのガラスのモザイク。
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by gipsypapa | 2009-06-18 13:45 | 建築 | Trackback | Comments(4)