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旧木子七郎邸

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 谷町6丁目か長堀通を横切って北上すると。木子七郎の旧邸があることを「ひろの東本西走!?」で知り行ってみました。

 木子 七郎(きご しちろう1884 - 1955)といえば、このブログでも萬翠荘石崎汽船本社愛媛県庁舎関西日仏学館旧夕陽丘高等女学校清香会館北堀江病院を紹介していますが、大阪を拠点に、多くの公共建築などの設計を手がけたので、大阪に自宅があったのは不思議ではありません。

 とはいえ、一連の作品群は、様式主義からモダニズムへ移行する時代を反映した、どちらかといえば、硬いイメージですが、この住宅は彼にとっては数少ないスパニッシュ風の洋館で、旧新田邸(現・松山大学温山記念会館)と共通点があります。

 敷地の西南をモルタルをコテで粗く仕上げた塀が囲み、南に正門、西に小さな通用門があります。正門の両脇には金色の狛犬(?)がにらみを利かせていますが、これも古いのでしょうか。建物は高い塀と鉄格子の向こうにある目隠しでよく見えないのが残念。多分、自家設計でしょうが、現時点では確証がありません。木造2階建て。

旧木子七郎邸
大正期
設計 : 木子七郎か
施工 : 不明
大阪市中央区十二軒町
撮影 : 2014.4.26
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 多少違和感を感じる正門に・・・
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 黄金の狛犬?虎?
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by gipsypapa | 2014-07-21 13:57 | 建築 | Trackback | Comments(2)

石崎汽船本社

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 瀬戸内海の海運で栄えた三津浜を象徴する大正末期の近代建築です。左右対称の事務所ビルで、中央部に淡いオレンジ色のタイルを貼り、石造り風の飾り柱で窓の間を仕切ったファサード。両側と側面は白いタイル貼りで変化を持たせています。玄関上部の小さなベランダがアクセント。

  設計は大林組を経て独立し、大阪を拠点に多くの公共建築などの設計を手がけ、出身地である愛媛県にも名建築を残した木子七郎(きご しちろう、1884-1955)。このブログでも過去に萬翠荘愛媛県庁舎関西日仏学館北堀江病院大阪府立夕陽丘高等学校清香会館を紹介しています。国の登録有形文化財の鉄筋コンクリート造り、2階建て。

石崎汽船本社
1925(大正15)年
登録有形文化財
設計 : 木子七郎
施工 : 不明
松山市三津1-4-9
撮影 : 2012.10.20
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by gipsypapa | 2013-08-01 12:59 | 建築 | Trackback | Comments(2)

大阪の北堀江病院

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 コーナーに曲線を持つモダニズムの病院建築ですが、石貼りの玄関周りのレリーフや軒飾りなどの装飾に見どころが多い、昭和初期の建物。元は東條病院という産婦人科の病院でしたが、現在は内科医院です。

 設計は東京帝国大学建築学科を卒業し、関西を中心として活躍した木子七郎(きごしちろう)。このブログでも、久松邸萬翠荘(1922、愛媛県立美術館分館)、愛媛県庁本館(1929)、夕陽ヶ丘高校清香会館(1934)、関西日仏学館(1936)を紹介しています。鉄筋コンクリート造り、3階建て。

北堀江病院
旧東條病院 1929(昭和4)年
設計 : 木子七郎
施工 : 不明
大阪市西区北堀江1-10-6
撮影 : 2009.6.9
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by gipsypapa | 2009-10-22 11:04 | 建築 | Trackback | Comments(4)

愛媛県美術館分館 郷土美術館(萬翠荘)

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 門衛舎から細い坂道を登って行くとフランスルネッサンス風の洋館があります。旧松山藩主の子孫である久松定謨(ひさまつ・さだこと)伯爵の別邸として、木子七郎の設計によって建てられたもの。久松伯爵は軍人でしたが、フランスのサン・シール陸軍士官学校への留学や、陸軍駐在武官としてのフランス駐在の影響からこのような別邸を建てたようです。

 外壁は鉄筋コンクリートに白いタイル貼り。ドーマー窓を配した屋根は、頂上部が銅版、勾配部は天然スレート葺きの贅沢な仕様。内部も完全な洋式で、大きな階段踊り場のステンドグラスや各部屋のドア上部の天窓にも凝ったデザインが使用されています。大正期のコンクリート造りの住宅はかなり珍しいでしょう。c0112559_13565930.jpg

 戦後は米軍将校宿舎や家庭裁判所等に転用されたのち、1974(昭和54)年から美術館分館となりました。愛媛県指定有形文化財の鉄筋コンクリート造3階建て、地下1階。

愛媛県美術館分館 郷土美術館(萬翠荘)
旧久松定謨伯爵別邸 1922(大正11)年
愛媛県指定有形文化財
設計 : 木子七郎
施工 : 不明
愛媛県松山市一番町3-3-7
撮影 : 2009.3.20



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 ヨーロッパの宮殿を小ぶりにしたような洋館。後の昭和天皇が讃岐平野で行われた陸軍大演習に行啓されたときの宿泊所として使われたそうです。
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 有名な階段踊り場の帆船のステンドグラス。
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 各部屋のドアの天窓には、それぞれデザインの異なるステンドグラス。
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 松山市の中心繁華街、大街道からすぐ近く。緑一杯の丘陵地を切り開いて建てられています。今も周囲は森。当時としてはいかに贅沢な別邸だったでしょう。
by gipsypapa | 2009-06-25 14:00 | 建築 | Trackback(1) | Comments(4)

愛媛県美術館分館 郷土美術館(萬翠荘)門衛舎

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 もう少し木子七郎を続けます。松山に来るのは5年ぶり。萬翠荘は二度目ですが、前回は、まだ今ほど建物を集中して追いかけていなかったために、まともな写真を撮っていませんでした。今回はじっくり。

 萬翠荘は中心地の大街道から北へ山に向かって登って行く中腹にあります。まずは、敷地入り口脇にある門衛舎。久松定謨別邸(萬翠荘)の守衛所として本館と同時期に木子七郎の設計で建てられたものです。鉄筋コンクリート平屋建て。

愛媛県美術館分館 郷土美術館(萬翠荘)門衛舎
旧久松定謨別邸守衛所 1922(大正11)年
設計 : 木子七郎
施工 : 不明
松山市一番町3-3-7
撮影 : 2009.3.20
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 今年の松山は秋からNHKで放送予定の司馬遼太郎「坂の上の雲」ゆかりの展示がいたるところにありました。主役の秋山兄弟、正岡子規の出身地です。この門衛舎のすぐそばに新しく「坂の上の雲ミュージアム」がオープンしていて、明治時代の軍服を着た男性が数人この辺をうろうろしていました。(^^)
by gipsypapa | 2009-06-24 14:02 | 建築 | Trackback(1) | Comments(0)

愛媛県庁本館

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c0112559_1133891.jpg しばらく今年の3月に旅行した愛媛県をやります。まずは松山市から。

 中央に特徴的な大きなドームのある、左右対称の堂々とした風格を持った庁舎建築。正面玄関周りと1階部分は御影石張りで、上部の外壁は人造石洗い出し仕上げの重厚な外観です。内部もアーチを多用したり、ステンドグラスのある見どころの多い建物でした。

 設計者は木子七郎(きご しちろう)。大林組を経て独立し、大阪を拠点に多くの公共建築などの設計を手がけた建築家。妻の父 新田長次郎(新田帯革製造所(現ニッタ)創始者)の出身地である愛媛県にも多くの名建築を残しています。すでにこのブログで紹介した、松山市の久松邸萬翠荘、夕陽丘高校清香会館関西日仏会館、さらに代表作である松山大学温山記念館(西宮市)などを設計。鉄筋コンクリート造4階建て。

愛媛県庁本館 1929(昭和4)年
設計 : 木子七郎
施工 : 安藤組
松山市一番町4-4-2
撮影 : 2009.3.20
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 訪ねたのは祝日だったので、中に入るのはあきらめていましたが、守衛さんに申し出ると簡単に入れてくれました。後で知りましたが、あらかじめ見学の申し込みをすると、2階部分など、もう少し奥まで見れるそうです。
by gipsypapa | 2009-06-23 11:11 | 建築 | Trackback | Comments(3)

関西日仏学館

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フランスの建築家で「コンクリートの父」と呼ばれたオーギュスト・ペレの作風を伝える建築です。京都大学の傍にある関西日仏学館は、日本とフランスの交流を目的に昭和11年に建てられた建物。

 設計はオーギュスト・ペレーの弟子であるレイモンド・メストラレと大阪の建築家木子七郎。木子七郎は京都御所出入りの棟梁・木子家に生まれ、大林組を経て独立した建築家。すでにこのブログで紹介した、松山市の久松邸萬翠荘や夕陽ヶ丘高校清香会館、さらに代表作である松山大学温山記念館などを設計した人です。

 2003年に改装された、鉄筋コンクリート造り3階建の 国登録有形文化財。

関西日仏会館 1936(昭和11)年
有形登録文化財
設計 : レイモン・メストラレ + 木子七郎
施工 : 清水組
京都市左京区泉殿町8
撮影 : 2008.1.3
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 京都大学側から見た側面。
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 北側に残る昔の塀。
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 南側に廻って。
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 コンクリートを表面に出したシンプルで端正な正面のデザイン。正面玄関の微妙なアールの付いた窓と玄関の庇が印象的に強調されています。
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by gipsypapa | 2008-06-03 15:21 | 建築 | Trackback | Comments(2)

愛媛県立美術館分館(旧萬翠荘)

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 3年以上前に四国を旅した時にホテルの近くにあった建物。旧松山藩主の子孫にあたる久松定謨伯爵の別邸でした。彼は陸軍駐在武官としてフランス生活が長く、この別邸もフランス風様式にしたそうです。現在は愛媛県立美術館の別館として活用されています。
 鉄筋コンクリート造、屋根小屋組-鉄骨造の3階建て。

愛媛県立美術館分館
旧萬翠荘/久松定謨邸 1922(大正11)年
愛媛県指定有形文化財
設計 : 木子七郎
施工 : 不明
愛媛県松山市一番町3-3
撮影 : 2004.9.24
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 この頃はまだ系統立って建物を見ていたころではなく、内部も見学してのですが、写真はこの踊場壁面の大きな帆船のステンドグラスしか撮っていませんでした。
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 外観はフランス風の白いタイル張り。 勾配のきつい屋根とドーマー窓が印象的で、機会があればもう一度見たい建物です。
by gipsypapa | 2008-03-22 23:09 | 建築 | Trackback | Comments(2)

大阪府立夕陽丘高等学校清香会館

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心光寺本堂から東に行った閑静な住宅地にある高校。元は女学校だったそうです。その校門を入って右側に清香会館という女学校時代の同窓会館があります。鉄筋コンクリート造り3階建て。

大阪府立夕陽丘高等学校
旧夕陽丘高等女学校清香会館 1934(昭和9)年
設計 : 木子七郎
施工 : 清水組
大阪市天王寺区北山町10-10
撮影 : 2008.1.1
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清香会館にたどり着く前に見えてきた校舎は、すべてこのようなアーチ窓を多用したフォトジェニックな建物。
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 校門も美しい。
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 右側に清香会館が見えてきました。
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 東側の道路から見た側面。円筒形の張り出し部がやわらかな印象を与えています。
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 会館の手前は小さな公園になっています。
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 緩やかな曲線を描く玄関ポーチの庇。
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 玄関は3つの両開き扉。その上部の格子に梅をデザインしたマークが入って。
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 玄関の窓越しに見たロビー。
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 竣工年の入ったプレートが玄関脇に。
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 丸窓の保護用面格子は波をあしらったデザインが使われています。
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 西側(道路側の反対)にも円筒形の張り出しがあります。窓の大きさ配置は左右で違っていますね。
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 外観が非常に良好な状態でしたので、最近改修されたのでしょう。窓も建築年当時は木枠だったはず。知らないと周りの校舎も優れたデザインなので、これだけが古い建物とは気付かないかもしれません。
by gipsypapa | 2008-01-20 16:56 | 建築 | Trackback | Comments(0)