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明治生命館

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 丸の内のお堀端に金融業を象徴するような端正なビルがあります。コリント式列柱を配した古典主義様式を代表する意匠で、国産(岡山県北木産)花崗岩を用いた外壁の落ち着いた美しさと、整然と並ぶ巨大な列柱が特徴です。コリント式オーダーの柱頭にはアカンサスの葉、柱のフルーティング(縦溝模様)が美しく、見どころになっています。。

 設計は様式建築の名手といわれ、日本銀行小樽支店や、このブログでも紹介した大阪市中央公会堂鳩山一郎邸(現鳩山会館)黒田記念館などを設計した岡田 信一郎(おかだ しんいちろう、1883 - 1932)と岡田捷五郎の兄弟。構造設計には同じ早稲田大学で教鞭をとり耐震構造の父といわれた内藤多仲(ないとう たちゅう、1886 - 1970)が担当しました。

 岡田信一郎の遺作となった作品で、没後に弟の捷五郎が引継ぎ完成させたものです。2001(平成13)年から改修工事が行われ、新たに30階建ての明治安田生命ビルを建設して一体的に利用することで、この歴史的建造物は全面保存されました。昭和の建造物として初めて重要文化財の指定を受けた鉄骨鉄筋コンクリート造り8階建て、地下2階。

明治生命館
1934(昭和9)年/2004(平成16)年改修
重要文化財
設計 : 岡田信一郎、岡田捷五郎
構造設計 : 内藤多仲
施工 : 竹中工務店
東京都千代田区丸の内2-1-1
撮影 : 2006.5.2 & 2010.7.24
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by gipsypapa | 2011-06-26 16:45 | 建築 | Trackback | Comments(2)

大阪市中央公会堂

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 中之島図書館の東隣にある中之島のシンボルです。赤レンガと白い花崗岩の壁、青銅のドームが美しい大正中期のネオ・ルネッサンス様式の歴史的建築物。

 辰野金吾の弟子15人での互選コンペで、当時最年少(30歳)の岡田信一郎が当選し、原案となった設計。しかし、実施設計は辰野片岡建築事務所が行ったために、いわゆる辰野式の色合いが濃くでています。大阪市中央公会堂_c0112559_16131251.jpg
 このコンペで有名になった岡田信一郎は、その後、著名な建物を設計。現存する主なものは、鳩山会館、歌舞伎座(1924年)、黒田記念館、明治生命館など出身地東京が主体になっています。

平成14年に耐震設計を施すなどの改修が行なわれた、重要文化財の鉄骨煉瓦・鉄筋コンクリート造3階、地下1階建。

大阪市中央公会堂
1918年(大正7)年、2002年(平成14)年改修
重要文化財
大阪市指定都市景観資源
設計:岡田信一郎(原案)、辰野片岡建築事務所(実施)
施工:清水組
大阪市北区中之島1-1-27
撮影:2006.3.11, 2006.5.28 & 2008.1.26
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 南側の様子。建物の正面は東側にありますが、日当たりがよいのと、いつも一般開放されている地下レストランへ行く、幅広の階段がこの面にあるため、南側に多くの人が集まります。
 季節がよい頃には、レストランの前がオープンカフェになります。
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 西南から。
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 この東側が正面。3階に大きなアーチ窓が見えます。あくまでもシンメトリー。大きな列柱があるのは、ここだけ。
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 南西から。季節によって落葉樹の間からの景色が変わって。
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 整然と並んだ円形ドーマー窓と屋根の天然スレートが見事です。
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 地階は一般開放されたレストランがあるので、トイレに行くついでに中を見ることができます。昔ながらのエレベーターのホイールが残っていました。
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 階段を上ったら1階のホールへ。この左に大集会場があります。
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 豪華な1階の大集会場。2階まで吹き抜けで、バルコニーの客席があります。2000人を収容する大きなもので当時としては驚異的な規模だったでしょう。
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by gipsypapa | 2008-02-18 16:44 | 建築 | Trackback | Comments(2)

黒田記念館

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 上野公園内の東京藝術大学に隣接するこの建物は、 明治を代表する洋画家である黒田清輝(くろだ・せいき 1866-1924)の記念館です。 黒田清輝の没後、遺族により作品や運営費が寄付されました。 平成13年に創建当初の姿に復することになり、2階部分を中心とする改修の後、リニューアルオープンしました。
 設計は、隣接する芸術大学陳列館と同じく岡田信一郎によるもので、建物全体がスクラッチタイルでおおわれ、正面には黒光りする大きなドアがあり重厚な印象を受ける建物。正面2階部分には、3つのアーチ窓を両側から挟んで列柱が並ぶ、ルネッサンス風様式です。鉄筋コンクリート造2階建、半地下階付。

黒田記念館 1928年(昭和3)年
東京都台東区上野公園12
設計 : 岡田信一郎
施工 : 竹中工務店
撮影 : 2007.5.1
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 なお、記念館はこの日は閉館。週2回、木金のみ公開されています。催し物がある場合は不定期に閉館されますので、予め↓で調べてから行くのが確実です。
http://www.tobunken.go.jp/kuroda/japanese/guide.html
by gipsypapa | 2007-06-04 14:13 | 建築 | Trackback | Comments(2)

東京芸術大学大学美術館陳列館

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 順番が逆になりましたが、福島から東京へ移動した最初の夜は上野に泊まりました。上野公園は2年ぶり。近代建築が多く残っています。今回は少し時間をかけて見て廻ろうと、下調べをして臨みました。
 ところが朝から小雨模様。さらに予期せぬ問題がありました。多くの建物の休館日が月曜日であるのは調べて知っていて、5月1日は火曜日なので問題ないと早とちり。4月30日(月)が昭和の日の振り替え休日なのを忘れていました。つまり火曜日とはいえ、昨日の月曜日は開いていて翌日のこの日が休みのところが多かったのです。
 ここ東京芸術大学陳列館もいつもなら本館に入れるのですが、この日はだめ。一部のみ開館でした。
 この建物は隣接してある黒田記念館と同じく、岡田信一郎が設計した東京美術大学の展示施設です。建物全体はスクラッチタイルでおおわれ、屋上部分の奥まった位置に円柱と天窓が並び、古典主義的装飾モチーフが用いられています。全体的にシンプルな外観で上品な印象の鉄筋コンクリート造3階建て。

東京芸術大学大学美術館陳列館
旧東京美術学校陳列館 1929(昭和4)年
設計 : 岡田信一郎
施工 : 不明
東京都台東区上野公園12-8
撮影 : 2007.5.1
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 本来はここから入れば、展示物が見られたはずですが、閉まっています。
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 仕方なく道路沿いに進んで学校の校門から入ると、北東の一部が開いているとのことでした。
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 入口の飾電燈は、 1888年(明治21年)に皇居二重橋(鉄橋)が架け替えられた時に、 両たもとに設置された4基のうちの1基です。
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 1階と2階の一部で学生の作品を展示していました。
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 北東面の2階にまったく窓がないのが気になります。全体をおおうスクラッチタイルの茶褐色と上部の白との対比が見所。
by gipsypapa | 2007-05-31 15:37 | 建築 | Trackback | Comments(0)

滝谷建設工業会津若松支店

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 白木屋漆器店の右側に隣接するこの建物は郡山橋本銀行の若松支店として建設されましたが、 昭和恐慌のため開店することができませんでした。 その後、 1935年(昭和10年)から1980年(昭和55年)まで第四銀行会津支店として使用されていました。現在は、滝谷建設の事務所として使われています。鉄筋コンクリート造2階建て。
 
設計は有名な岡田信一郎。
 明治・大正期の建築家。東京出身。東大卒。1912(大正1)大阪市中之島公会堂の指名競技設計に1等当選し、これが出世作となった。その後、'25東京の旧歌舞伎座、'28(昭和3)鎌倉国宝館などで近代的な鉄筋コンクリート構造で日本建築様式を再現して注目された。このほか'26東京府美術館をギリシア様式で、'34明治生命ビルをルネサンス様式でつくり、関東大震災で焼けおちたニコライ会堂のドーム再建設計にあたるなどして、様式建築の鬼才とうたわれた。また名妓万龍との結婚もかれの人気を高めた。一方、早大講師・東京美術学校(東京芸大)教授として建築史・建築意匠を講じて、後進の指導にあたった。【コンサイス日本人名事典】


滝谷建設工業会津若松支店 
旧第四銀行会津支店
1927年(昭和2)年
設計 : 岡田信一郎
施工 : 池田工業株式会社
福島県会津若松市大町1-2-8
撮影 : 2007.4.30
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 ギリシャ様式の重厚な建物。6本の太い円柱が見事です。列柱の柱頭は、渦巻状の装飾がされたイオニア式。 軒や列柱の上には、蛇腹がぐるっと一周しています。
by gipsypapa | 2007-05-18 10:05 | 建築 | Trackback | Comments(0)

東京文京区の鳩山会館

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 昨年テレビのニュースで民主党の春の園遊会がここ鳩山会館で開かれているのを見て、一度行きたくなりました。総理大臣を務めた鳩山一郎の自邸でした。イギリス風の外観、アダムススタイルというそうです。明るく開放的な西洋館。一般開放されています。(入館料500円/人)

鳩山会館
旧 鳩山一郎邸
1924年(大正13年)/1995(平成7)年修復
設計 : 岡田信一郎
東京都文京区音羽1-7-1
撮影 2006.5.3
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 坂道を登っていくと木々の間から見えてきます。
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 こちら西側が入り口です。
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 期待を持たせるエントランスポーチ。
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 東側に大きな庭園があり芝生と花が一杯。ここで園遊会が行われたわけです。
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 東面二階の大きな窓。
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 正面北側です。東面と同様にドーマーウィンドウ(屋根窓)がありますが、建物自体の窓は東面より小ぶり。
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 北西のコーナー。半円アーチ窓が多く使われています。
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 二階のベランダから正面妻面を。鳩山家だけに鳩がいます。
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 エントランスを中から。
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 正面に階段。
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 一階のサンルームを通って庭園に出ることが出来ます。
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 一階の広間。手の込んだデザインの絵ガラス。
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 廊下の小窓。
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 一階の居間から見たサンルーム。大きな半円アーチ窓が素晴らしい。
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 階段の正面踊り場にある有名なステンドグラスです。五重塔をあしらった和風の絵に、やはり鳩が飛んでいます。
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 階段を登りきったところの廊下。
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 二階の洋間。
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 二階には和室も。
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 二階の大広間。パーティなどに利用されるそうです。
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 大広間は東側の窓が大きいのであくまでも明るい。
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by gipsypapa | 2007-02-26 11:34 | 建築 | Trackback(2) | Comments(0)