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東海学園講堂

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 今年の1月、ヴォーリズのルーテル名古屋教会を見に行ったときに、近くに登録有形文化財の建物が近くにあるのを知って立ち寄りました。

 東海学園は仏教系の学校として創立された進学校です。昭和6年に建てられた講堂は薄茶色のスクラッチタイル貼りの外壁。入口は大きな白の半円アーチ、2、3階の開口部を外側に膨らませた窓額縁部分がゆるく弧を描いて張り出しています。5本の付け柱と庇部分の白の装飾などが印象的で重厚な中に華やかさを持った建物です。

 設計は愛知県営繕課長の酒井勝、旧制東海中学卒業生の同営繕課の大脇勲、宮川只一が担当しました。鉄骨鉄筋コンクリート造3階建て、地下1階。
 

東海学園講堂
1931(昭和6)年
登録有形文化財
設計 : 酒井勝、大脇勲、宮川只一
施工 : 志水建築業務店
愛知県名古屋市東区筒井1-2-35
撮影 : 2007.1.29
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 大きな半円アーチの中央エントランス。
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 両脇には2,3階をつないだ縦長の窓。
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 2、3階の開口部を外側に膨らませた窓額縁部分アルコーブがゆるく弧を描いて張り出し、その前にバルコニー。
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 中央エントランスのアップ。
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 1階の両側にあるアーチ窓。
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by gipsypapa | 2007-07-08 11:41 | 建築 | Trackback | Comments(0)

東京芸術大学赤レンガ2号館

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1号館に隣接する2号館は、1号館の3年後に建てられた東京図書館の書籍庫だった建物。1号館と共に、明治初期の煉瓦造建築の遺構として貴重なものです。素朴な味わいの煉瓦や錆び付いた鉄扉、開閉式窓など、1号館によく似たデザインですが、最上階に並んでいる円形窓が印象的です。こちらは煉瓦造り3階建て。

東京芸術大学赤レンガ2号館
旧東京図書館書籍庫 1886年(明治19)年
東京都台東区上野公園12-8
設計 : 小島憲之
施工 : 服部浅五郎
撮影 : 2007.5.1









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 1・2階の窓は1号館のようなアーチ窓ではなく、長窓。それぞれに鉄製の扉が配されているのが特徴です。3階の丸窓にも円形二つ割の鉄扉と徹底しています。それらの鉄扉が錆びているのがとてもよい感じで気に入りました。多分、改修工事がなされるようなので、鉄扉もペンキが塗りなおされるのでしょう。今の雰囲気を上手に残して欲しいものです。
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 手前右が2号館、向こうが1号館。
by gipsypapa | 2007-06-03 16:13 | 建築 | Trackback | Comments(0)

東京芸術大学大学赤レンガ1号館

c0112559_1441845.jpg 陳列館の傍にある赤煉瓦1号館は、明治9年に教育博物館の書庫として建てられたもので、東京では珍しい明治初期の煉瓦造建築です。書籍庫として耐火を重視し、すべての開口部に鉄扉を付設するなどの不燃性を重視したつくりが幸いし、127年を経た今も現存しています。
 隣接の2号館とともに歴史を感じさせる建物ですが、訪ねたときには門で「工事中なので注意してください。」といわれました。工事用の作業車が並んでいて、今から改修工事が始まるようです。

東京芸術大学赤レンガ1号館
旧教育博物館書籍閲覧所書籍庫 
1880年(明治13)年
東京都台東区上野公園12-8
設計 : 林忠恕
施工 : 不明
撮影 : 2007.5.1


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 長い年月と共に風化しつつ、周りの緑と溶け込んでいる素朴な味わいの赤煉瓦造り2階建て。半円アーチの窓に白色の桟が並び、2号館ともども、とても美しく、この先も残して欲しい建物です。
by gipsypapa | 2007-06-02 14:57 | 建築 | Trackback(1) | Comments(4)

東京芸術大学大学美術館陳列館

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 順番が逆になりましたが、福島から東京へ移動した最初の夜は上野に泊まりました。上野公園は2年ぶり。近代建築が多く残っています。今回は少し時間をかけて見て廻ろうと、下調べをして臨みました。
 ところが朝から小雨模様。さらに予期せぬ問題がありました。多くの建物の休館日が月曜日であるのは調べて知っていて、5月1日は火曜日なので問題ないと早とちり。4月30日(月)が昭和の日の振り替え休日なのを忘れていました。つまり火曜日とはいえ、昨日の月曜日は開いていて翌日のこの日が休みのところが多かったのです。
 ここ東京芸術大学陳列館もいつもなら本館に入れるのですが、この日はだめ。一部のみ開館でした。
 この建物は隣接してある黒田記念館と同じく、岡田信一郎が設計した東京美術大学の展示施設です。建物全体はスクラッチタイルでおおわれ、屋上部分の奥まった位置に円柱と天窓が並び、古典主義的装飾モチーフが用いられています。全体的にシンプルな外観で上品な印象の鉄筋コンクリート造3階建て。

東京芸術大学大学美術館陳列館
旧東京美術学校陳列館 1929(昭和4)年
設計 : 岡田信一郎
施工 : 不明
東京都台東区上野公園12-8
撮影 : 2007.5.1
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 本来はここから入れば、展示物が見られたはずですが、閉まっています。
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 仕方なく道路沿いに進んで学校の校門から入ると、北東の一部が開いているとのことでした。
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 入口の飾電燈は、 1888年(明治21年)に皇居二重橋(鉄橋)が架け替えられた時に、 両たもとに設置された4基のうちの1基です。
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 1階と2階の一部で学生の作品を展示していました。
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 北東面の2階にまったく窓がないのが気になります。全体をおおうスクラッチタイルの茶褐色と上部の白との対比が見所。
by gipsypapa | 2007-05-31 15:37 | 建築 | Trackback | Comments(0)

自由学園講堂


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 ちょうどフランク・ロイド・ライトの自由学園明日館の道を挟んだところにある講堂。設計は、ライトの弟子である遠藤新。明日館の最後の東教室棟の2年後に建てられました。外部から見ると、何の変哲もない建物ですが、内部はほとんどライトの自由学園と見分けがつかないようなデザイン。遠藤は、明日館とのつながりを考え、デザインを同じようにしたのでしょう。

自由学園講堂 1927(昭和2)年
重要文化財
設計 : 遠藤新
施工 : 不明
東京都豊島区西池袋2-31-3
撮影 : 2007.5.2
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 ごらんのように明日館のデザインを踏襲した、幾何学模様を駆使しています。平成元年(1989)に大規模な改修工事が行われた後、平成9年(1997)、他の3棟とともに重要文化財に指定されました。
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 ここ自由学園を後にする頃には夕暮れが迫っていました。ヴォーリズの武蔵豊岡教会から、入間市西洋館、立教大学を回り、充実した1日でした。
by gipsypapa | 2007-05-30 15:46 | 建築 | Trackback | Comments(14)

立教大学第1食堂

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 立教大学に興味を持ったのは「ひろの東奔西走!?」というブログの管理者である建物好きのひろさんからトラックバックをもらったのがきっかけです。
http://hiro009.blogzine.jp/jupiter/2006/08/post_3ca9.html
 特にチャペルと第1食堂は是非見たいと思ったのです。
 第1食堂も大正7年築の一連の作品ですが、H型の下、南側に位置する煉瓦造り2階建てに塔屋を持った素晴らしいものでした。2002年に耐震補強工事が行われリニューアルされました。

立教大学第1食堂 1918(大正7)年
設計 : マーフィ・アンド・ダナ建築事務所
施工 : 清水組
都・選定歴史的建造物
東京都豊島区西池袋3-31-1
撮影 : 2007.5.1
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 本館側から藤棚を通して見えている第1食堂。
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 食堂の入り口と塔屋。尖塔アーチ窓が素晴らしい。入り口に書いてあるラテン語APPETTTVS RATIONI OBEDIANT とは「食欲(本来は欲望)は理性に従うべし」という意味だとか。薀蓄のある言葉ですねぇ。
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 側面は中央の入り口の上部以外は大きな長方形の窓が整然と。
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 食堂はキャンパスの南端にあるため道路から妻面が見えます。ここにも大きな尖塔アーチ窓。
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 中に入りました。とても食堂とは思えない荘厳な雰囲気です。午後2時を過ぎていたでしょうか、学生達がちらほらと食事しています。
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 黒い木製板の腰壁、上部はクリーム色の漆喰壁面。天井はむき出しの木製ハンマービームとトラスの組み合わせ。まるで教会建築のようです。やはりここは見所でした。素晴らしい。
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 最初は昼食をここで頂く予定にしていましたが、チケットのシステムがよくわからずやめました。オーダーと受け取りのカウンターはこの建物の南側にあります。
 仕方なく大学の正門を出たところにある熊本ラーメンにしました。美味しかったです。お腹が満足したので、少し池袋駅方面に戻り、自由学園に立ち寄ります。
by gipsypapa | 2007-05-28 14:05 | 建築 | Trackback | Comments(6)

立教大学2号館・3号館

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 本館(モリス館)から南側には、H型の下半分が、中庭を挟むように建っています。

立教大学2号館・3号館 1918(大正7)年
設計 : マーフィ・アンド・ダナ建築事務所
施工 : 清水組
都・選定歴史的建造物
東京都豊島区西池袋3-31-1
撮影 : 2007.5.1
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 中庭を囲んで第1食堂の左に配置され、チューダー様式を基調とした赤いレンガ造り2階建ての建物。中央部分に張り出し窓を配しているのが特徴です。
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 2号館の南側入り口。写真の左側は第1食堂の一部です。
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 これも北にある2号館の入り口。
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 こちらは中庭を囲んで第1食堂の右にある3号館。2号館と同じスケール・同じ様式で建てられていますが、3号館は中庭から見る限り、張り出し窓がありません。裏側にあるかどうかは未確認です。 これらの二つの建物は、もとは寄宿舎で、屋根は建築当初は切り妻屋根でしたが、震災被害により寄せ棟屋根に変更されたそうです。
by gipsypapa | 2007-05-27 16:17 | 建築 | Trackback(1) | Comments(0)

立教大学チャペル(立教学院諸聖徒礼拝堂)

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 H型の左上に位置する礼拝堂は、本館、旧図書館、2・3号館や第一食堂の2年後に完成。1998年に免震工事がされました。礼拝の他にパイプオルガンコンサートが開かれているそうですが、訪れたときは、入り口が開いていて、女性が一人パイプオルガンの練習中でした。

立教大学チャペル(立教学院諸聖徒礼拝堂) 1920(大正9)年/1998(平成10)年改修
設計 : マーフィ・アンド・ダナ建築事務所
施工 : 清水組
都・選定歴史的建造物
東京都豊島区西池袋3-31-1
撮影 : 2007.5.1
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 本館とは渡り廊下でつながっていて入り口があります。ここの面にはやはり蔦が絡まっていて、丸窓が印象的。
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 シンプルながら荘厳な雰囲気が漂っていました。多分、土日に行ったのでは中は見れなかったのではないかと思います。ラッキーでした。
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 次はHの下側へ廻ります。
by gipsypapa | 2007-05-26 13:13 | 建築 | Trackback | Comments(0)

立教大学図書館旧館

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 立教大学の大正7年竣工の建物は、H型に配置されていて、本館が横棒で、Hの右上、北東部分が旧図書館です。これも統一された煉瓦造りの2階建て。

立教大学図書館旧館 1918(大正7)年
設計 : マーフィ・アンド・ダナ建築事務所
施工 : 清水組
都・選定歴史的建造物
東京都豊島区西池袋3-31-1
撮影 : 2007.5.1
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 本館(モリス館)とこの図書館旧館は一面ツタに覆われています。赤煉瓦とツタは良く似合いますね。
by gipsypapa | 2007-05-25 15:33 | 建築 | Trackback(1) | Comments(2)

立教大学本館(モリス館)

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c0112559_16315298.jpg 入間市からの帰りに池袋で乗り換え。ついでに気になっていた学校を二つ訪ねました。
 そのうちのひとつが立教大学。キャンパス内に入ると,まるで外国に行ったかのような錯覚を覚えます。 本館・図書館・2号館・3号館・食堂は大正時代に建てられた建物で、今でも健在で残っています。何しろこの他の全ての建物もレンガ調に統一されており,徹底的に景観に配慮している点が素晴らしいです。
 本館は大学正門の中央に位置し、チューダー様式を基調とした赤いレンガ造りの建物で立教大学のシンボル的な存在です。
 米国聖公会モリス宣教師の寄付により建設されたので「モリス館」と呼ばれています。設計はニューヨークのマーフィー&ダナ建築事務所。
 煉瓦造2階建て、地下1階の建物で東京都の選定歴史的建造物に指定されています。

立教大学本館(モリス館) 1918(大正7)年
設計 : マーフィ・アンド・ダナ建築事務所
施工 : 清水組
都・選定歴史的建造物
東京都豊島区西池袋3-31-1
撮影 : 2007.5.1





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左右の塔の高さが違うのは何故でしょう、気になります。塔の間にある時計は英国デント社製で直径90cm、分銅式で今でも6日おきに巻かれているそうです。煉瓦はフランス積み。
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 中央にあるアーチ型の通路が素晴らしい。
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 この日はゴールデンウィークの連休中とはいえ、火曜日で授業のある日。キャンパスは思い思いに語らう学生達が一杯で、学校の雰囲気を味わえました。さらに建物の入り口も開いていましたので、中までは入りませんでしたが、入り口から覗くことができました。
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 本館の南側、食堂前の藤棚から見た本館。クリスチャン学校で女学生が多いですね。
 ということで、しばらく立教大学を続けます。
by gipsypapa | 2007-05-24 16:47 | 建築 | Trackback | Comments(6)