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婦連総会

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 日本統治時代に陸軍士官のクラブ偕行館だった洋館。戦後は宋美齢が創設した「婦連総会」(婦女反共連合会)が使用しています。ちなみに宋美齢という人は中華民国の指導者だった蒋介石の夫人で、欧米ではMadame Chiang Kai-shekと呼ばれた女性です。

 陸軍士官のクラブといえば、日本でも主なものとして、旭川市の旧旭川偕行社(第7師団)、弘前市の旧弘前偕行社(第8師団)、金沢市の旧金沢偕行社(第9師団)、善通寺市の旧善通寺偕行社(第11師団)、豊橋市の旧豊橋偕行社(第15師団)、岡山市の旧岡山偕行社(第17師団)が残っています。また台湾には他に台南市の旧台南偕行社(台湾軍)が現存しているそうです。

 門のそばに番兵がいたので、もう少し中から写真が撮れないか聞きましたが、NOでした。市定古蹟の、多分煉瓦造り、2階建て。

婦連総会
旧台北偕行館
1912(大正元)年
市定古蹟
設計・施工 : 不明
台北市中正区長沙街1段27号
撮影 : 2013.3.22
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 敷地に入ることができなかったのでネットにある「宋美齢の台湾での秘密基地を初めて公開」というHPから写真を借用しました。ここには内部写真もあるので興味のある方はどうぞ。
by gipsypapa | 2013-11-22 09:53 | 建築 | Trackback | Comments(2)

国史館:総統副総統文物館

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 総統府の裏側にも巨大なビルがあります。台湾総督府の交通局逓信部だったもので、戦後は「行政院交通部」として使われていました。2007年に「国史館」になり、2010年10月10日の台湾国慶日に「総統副総統文物館」として開館しました。

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 総督府営繕課の森山松之助の設計になるバロック風といわれる重厚な中にも華麗さのある外観。2階と3階の間に並ぶイオニア式の大オーダーが印象的で、玄関の石造りのアーチも目を引きます。中央のメダリオンのさらに上部にある4階部分は、色も違っており、後に増設されたように見えます。なお築年については1925年や1928年という情報もあり定かではありません。市定古蹟の鉄筋コンクリート造り?、4階建て。

国史館:総統副総統文物館
旧台湾総督府交通局逓信部
1924(大正13)年
市定古蹟、
設計 : 森山松之助(総督府営繕課)
施工 : 不明
台北市中正区長沙街1段2号
撮影 : 2013.3.22

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 身分証明書を提示すれば、誰でも無料で閲覧ができるそうなので、次回は中を覗いてみたいです。
by gipsypapa | 2013-11-21 14:56 | 建築 | Trackback | Comments(2)

最高法院第2ビル

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 中華電信の西隣にも巨大なビルがあります。最高法院の建物です。

 左右対称の官庁特有の重厚な意匠で、左右にペディメントとその下部にそれぞれ6本のイオニア式の大オーダーを並べ、地上階にはバルコニーのある玄関ポーチ。外壁は薄いベージュ色の人口石貼りで、2階の窓はアーチ窓とするなど様式主義のデザインを採用していますが、全体的な印象は比較的新しい築に見えました。ネット上に建物自体の情報もないし、建てられたのは戦後かもしれません。

 thejasper さんより2003年の築という情報を頂きました。やはり新しい建物ではありましたが、つい10年前に建ったばかり。(驚)2013.11.20

 だだ、最上階は5階部分のコーニスの上に少し引っ込んだ位置にあるので、後に追加されたのかもしれません。鉄筋コンクリート造り、6階建て。

最高法院第2ビル
2003(平成15)年

設計・施工 : 不明
台北市中正区延平南路121号
撮影 : 2013.3.22
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by gipsypapa | 2013-11-19 12:01 | 建築 | Trackback | Comments(2)

中華電信博愛路服務中心

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 官庁街の中心から少し西へずれると、今まで見てきた巨大で荘厳な庁舎建築群とは異なった、一見デパートを思わせるビルがあります。電話交換局として建てられたもので、現在も中華電信が使用しています。

 近隣のレトロ建築よりかなり後の昭和13年の築とあって、現代的な外観になっています。コーナ部に丸みを持たて玄関部を配置。水平線を強調し、やや間隔をあけて縦長窓を整然と並べています。このビルも最上階は後で建て増しされたそうです。市定古蹟の鉄筋コンクリート造り、4階建て。

中華電信博愛路服務中心
旧台湾総督府電話交換局
1938(昭和13)年)
市定古蹟
設計 : 総督府交通局遞信部臨時建築課
施工 : 協志商会所
台北市中正区博愛路168号
撮影 : 2013.3.22
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by gipsypapa | 2013-11-18 10:14 | 建築 | Trackback | Comments(3)

司法院

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 総督府の南隣にもう一つ大型の庁舎建築があります。昭和初期に総督府高等法院として建てられ、現在も司法院として使われています。

 暗い緑色のタイル貼りに、白いテラコッタで縁取りしたアーチ窓が並んでいます。巨大で華やかな総督府の隣にあるので目立ちませんが、よく見るとコーニスに幾何学模様、窓の間の柱にはコリント風の飾りがあるなど、随所に凝ったデザインを散りばめた、好感の持てる建物です。なお最上階は戦後に建て増しされたそうです。鉄筋コンクリート造り、4階建て。

司法院
旧総督府高等法院
1934(昭和9)年
設計 : 井手 薫
施工 : 不明
台北市中正区重慶南路一段124號
撮影 : 2013.3.22
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 総督府側から近づいてすぐ右折して最初の5枚の写真を撮りましたが、建物はそれで終わってしまいました。調べると右折せずに直進すれば玄関に行けたのでした。仕方ないのでまたストリートビューです。 ↓
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by gipsypapa | 2013-11-15 10:29 | 建築 | Trackback | Comments(2)

総統府

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 最も有名な建物かもしれません。日本統治50年間で建築された最大の建築物で、当時のシンボルとして雑誌などに取り上げられることが多い庁舎建築です。

 行政の中央官庁にふさわしく、高さが60mある中央塔を中心とした左右対称の重厚な外観。中央と両端に玄関を置き、左右の張り出しにはペディメントの付いた軒があります。外壁は赤煉瓦を基調とし、開口部の周りに白い御影石を配する設計は、いわゆる「辰野式」といえます。中央塔には台湾で初めてエレベーターが設置されているとか。

 設計はコンペで選ばれた長野宇平治の案を元に、台湾総督府営繕課の森山松之助が実施設計を担当し、課長の野村一郎が監修したそうです。しかし原案である長野の作品は中央塔が低く、外観の装飾が簡素すぎため、コンペの主催者である総督府がその設計を不満でとし、森山松之助らが大幅な修正を加えて現在の形になったと言われています。

 個人的には左右対称とは言え、中央塔が高すぎて不安定な印象を受け、違和感を感じるのは、私だけでしょうか。国定史蹟の鉄筋コンクリート造り、煉瓦,石張りの5階建て、塔屋付き。

総統府
旧台湾総督府
1919(大正8)年
国定史蹟
設計 : 長野宇平治、野村一郎、森山松之助
施工 : 不明
台北市中正区重慶南路一段122號
撮影 : 2013.3.22
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 正面側は警備が厳しく、写真が撮れません。遠景か左右離れてからでないとだめでした。
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 「日」の字をした建物。裏側からは問題なく撮れます。
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c0112559_11232638.jpg この近くに行ったのは午後になってからですが、前の道路から正面を撮影できません。というか、両端から中央にかけて銃を持った衛兵が数人立っていて、写真を撮らせてくれません。従って、左右は少し離れて、正面から撮ったアングルはかなり後方から望遠で撮ったものです。

 ただ、ここも毎週金曜日の午前中だけ(9:00-12:00)1階の一部を一般公開しているそうです。多分、正面ではなく裏から建物に入ると思います。この時は知らなかったこともあり、ほかで時間をくい過ぎて間に合いませんでした。中は見たかったです。

 → はHPから拝借した内部写真。
by gipsypapa | 2013-11-14 11:25 | 建築 | Trackback | Comments(2)

国立台湾博物館

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 二二八和平公園の北側にあるギリシャ風の巨大な建物。台湾発展の基礎を築いた第4任総督・児玉源太郎と民政長官・後藤新平を記念して建てられた記念館。台湾で最初に出来た博物館です。現在は国立台湾博物館として使われ続けています。

 単純な横長、左右対称のギリシャ古典様式の博物館。入口の正面はギリシャ神殿を思わせる形状で階段、巨大なドリス式円柱と華麗な花と葉の模様をあしらった巨大な三角ペディメントが、これでもか(笑)という感じです。天辺にあるドームと合わせて、荘厳で神聖、かつ権威ある雰囲気を醸し出しています。


 内部は外観よりもずっと華麗です。吹き抜けの中央ロビーの四方は柱頭に繊細なアカンサスと螺旋状の模様をあしらった32本の高いコリント式円柱にがとり囲み、2階部分が回廊になってロビーを一巡りしています。ろービーから見上げると、ローマドームの下にステンドグラスの天窓があり、光がフロア全体にやわらかな光を投げかけ、神秘的で華麗な雰囲気です。

 主要建材には日本の赤坂の黒大理石と水戸の白寒水石、木材は現地の台湾ヒノキを使用し、外壁には洗い出し石を使ったそうです。設計は総督府営繕課長を経て、この頃は独立して橋本勉と茂野村事務所を共同経営していた野村一郎(のむら いちろう、1868 - 1942)。国定史蹟の石・煉瓦・鉄網コンクリート造り2階建て。

国立台湾博物館
旧児玉総督後藤民政長官記念館
1915(大正4)年
国定史蹟
設計 : 野村一郎
施工 : 高石組
台北市中正区襄陽路2号(二二八和平公園内)
撮影 : 2013.3.22
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 Wikipedia にあった航空写真。
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by gipsypapa | 2013-11-10 13:23 | 建築 | Trackback | Comments(2)

二二八紀念館

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 二二八和平公園にあるモダンな建物。昭和初期に台湾で日本語放送を配信した台北放送局(現在のNHK台湾支局)が使用していた建物です。現在は1947年2月28日に発生した二二八事件の犠牲者を慰霊する二二八紀念館になっています。

 外観はモダンな欧風の洋館に見えますが、赤褐色の琉球瓦や正面左に「うだつ」があるなど、華洋折衷(こういう言葉はないかも)の面白い意匠です。また内部は展示用にかなり手を加えられていますが、ロビーのステンドグラスや床タイルなどは建築当時のままに、レトロな雰囲気を残しています。設計は東京帝国大学工学部建築学科を卒業して台湾総督府営繕課技師を歴任した栗山俊一。鉄筋コンクリート造り2階建て。

二二八紀念館
旧台北放送局
1931(昭和6)年
設計 : 栗山俊一
施工 : 不明
台北市凱達格蘭大道3号
撮影 : 2013.3.22
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 二・二八事件について。
 何の予備知識もなかったので、「二・二八事件」というのは反日運動だったかもと思い、なんとなく入りにくかったのですが、展示を見てそのようなものでないことがわかり安心。

Wikipediaから
 二・二八事件(にいにいはちじけん)は、1947年2月28日に台湾の台北市で発生し、その後台湾全土に広がった、当時はまだ日本国籍を有していた本省人(台湾人)と外省人(在台中国人)との大規模な抗争。約40年後、戒厳令の終了と政府側の遺族への謝罪によりようやく終結した。
by gipsypapa | 2013-11-08 11:06 | 建築 | Trackback | Comments(2)

立法院

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 中山南路一段の監察院と濟南教会の間にある立法院。庁舎にしては小ぶりでお洒落な感じを受けます。理由はこの建物は女学校の校舎だったから。巨大な車寄せのあるベージュ色の玄関棟を中心に、左右に瓦葺きに煉瓦色のタイルを貼った校舎が張り出しています。鉄筋コンクリート造り、2階建て。

立法院
旧台北州立台北第二高等女学校
竣工年:昭和初期
設計・施工:不明
台北市中正区中山南路一段
撮影 : 2013.3.22
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by gipsypapa | 2013-11-02 16:18 | 建築 | Trackback | Comments(2)

行政院

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 監察院の北側にある比較的新しい庁舎建築。台北市役所として建てられ、戦後は中華民国台湾省行政長官のオフィスや台湾省の庁舎として利用されたのち1959年から現在の行政院となりました。

 昭和15年の築とあって、様式主義とは一線を画し、装飾の少ないモダニズム建築です。中央玄関の車寄せ周りが凝った意匠となっており、角形の列柱を下から上部まで立ち上げて、垂直線を強調しています。左右対称の典型的な庁舎で、玄関棟の両側に手を広げた2,3階部分の円柱が印象的です。

 設計者は東京帝国大学建築科を卒業し、辰野・葛西建築事務所に入って辰野金吾のもとで建築設計に従事。その後、日本統治時代に台湾総督府営繕課の台湾で活躍した井手 薫(いで かおる、1879 - 1944)。このあとにも彼の設計の建物が登場します。国定古蹟の鉄筋コンクリート造り3階建て。

行政院
旧台北市役所
1940(昭和15)年
国定古蹟
設計 : 井手 薫
施工 : 協志商会所
台北市中正区忠孝東路一段1號
撮影 : 2013.3.22
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 ここにも小さな中庭があります。
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 監察院の前に一度この行政院に行きましたか、2ヶ所の門で守衛に聞くと入れない(言葉は通じませんが)とのこと。一度外観を撮ってあきらめて監察院へ。そこで良くしてもらった日本人ガイドさんに聞くと、入れるはずと。親切に連れて行ってくれました。見学者用の入口は門とは違う建物東側にあり、そこで観察院のガイドさんに説明していただいて、入れてもらいました。ラッキーでした。

 あとで調べると、ここも金曜日だけ見学できるそうです。「現在、毎週金曜日9時から4時まで一般開放されており、ガイド付きで建物の中を見学することができる。一週間前にこちらまで02-3322-1699要予約の上、パスポートを持参。」とのこと。

 ここでも日本語がしゃべれるガイドさんでした。
by gipsypapa | 2013-11-01 11:41 | 建築 | Trackback | Comments(2)