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文京区の平野家住宅

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 西片の洋館の二つ目です。大正時代に建てられた和洋折衷の大型住宅で、門を入って右手に洋館。左手に簓子下見の和風の棟があります。元は中央公論社創設者の麻田駒之助氏の自邸だったものです。

 洋館部は白タイル貼りでハーフティンバースタイル。かなり背が高い建物で、屋根窓がちらりと見えました。主玄関とは別の玄関と階段室があるそうです。非常に良い状態で使われ続けています。

 設計は曽禰達蔵の下で三菱の丸の内赤煉瓦オフィス街の設計を行ったのち、独立して先駆的な住宅設計を手がけたことで知られる、保岡 勝也(やすおか かつや 1877 – 1942)。このブログでも上野ビル旧三菱合資会社唐津支店本館を紹介しています。国の登録有形文化財の木造2階建て。

平野家住宅
旧麻田駒之助邸
主家:1921(大正10)年/ 洋館1922(大正11)年
登録有形文化財
設計 : 保岡勝也
施工 : 不明
東京都文京区西片2-9-12
撮影 : 2014.7.30
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 玄関が中央にあり・・・
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 左側に主屋。純和風の邸宅です。
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by gipsypapa | 2015-01-29 09:25 | 建築 | Trackback | Comments(0)

北九州市若松区の上野ビル

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 渡船の若松渡し場を降りたら最初に出会う古い建物が上野ビル。大正初期に建てられた三菱合資会社の若松支店として建設した事務所ビルです。上野海運の大きな赤い看板が目印です。

 一見して古ぼけたビル。外観も内部もかなり痛みが目立ちますが、ほとんど手を加えないままにテナントビルとして使われていて、これがかえって趣があります。行った価値がありました。

 設計は三菱の丸の内赤煉瓦オフィス街の設計を行ったのち独立し、先駆的な住宅設計で知られる保岡 勝也(やすおか かつや 1877 - 1942年)。このブログで紹介した、三菱合資会社長崎唐津出張所をはじめ、第八十五銀行本店(現在埼玉りそな銀行川越支店)、山崎氏別邸、山吉デパート、長崎次郎書店、麻田駒之助邸などが現存しています。鉄筋コンクリート造り3階建て。

上野ビル
旧三菱合資会社若松支店
1913(大正2)年
設計 : 保岡勝也
施工 : 清水組
北九州市若松区本町1-10-17
撮影 : 2012.5.20
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 喫茶店や小間物屋の店舗が入っていて、若者の集う場所です。
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 3階にはお洒落なトップライト。
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 敷地にある倉庫には三菱のマーク。
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 同じく敷地の一角にある平屋建ても古そうです。
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by gipsypapa | 2013-05-30 09:49 | 建築 | Trackback(1) | Comments(6)

旧三菱合資会社唐津支店本館

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 唐津の海岸通り、工場や倉庫群が立ち並ぶ唐津湾の傍の一角に建つ明治後期の洋館。石炭の積出港として発展した唐津で、近くを流れる松浦川を下って運ばれてくる唐津炭田の石炭を唐津港から積み出すための石炭貿易基地として建てられた三菱合資会社の本館でした。

 1934年(昭和9年)に事務所が撤退した後、唐津海員学校校舎、唐津海上保安部庁舎などの政府機関の庁舎に転用されたのち、三菱商事から唐津市に寄贈されました。1979(昭和54)年からしばらくは唐津市の歴史民俗資料館として使用されていましたが、現在は休館中です。

 建物は左右対称で、下見板貼りの外壁。入母屋造りの大屋根にとんがり帽子のような塔屋根があり、玄関部は切妻という面白い屋根形状になっています。建物の背面、海側の部分には1階、2階にバルコニーがあるのが特徴の大規模洋館です。

 設計は唐津出身の曽禰達蔵が建築顧問だったという情報が多いようですが、INAX Report では、曽禰達蔵の作品リストにはなく、保岡勝也の設計になっています。保岡は三菱社で曽禰達蔵とともに、丸の内の赤煉瓦オフィス街の建設に携わり、曽禰の退社後は技師長を務めた建築家(後に独立して銀座に保岡建築事務所を設立)ですから、この情報は正しいと思われます。佐賀県重要文化財の木造2階建て。

旧三菱合資会社唐津支店本館
1908(明治41)年
佐賀県重要文化財
設計 : 保岡勝也(三菱丸の内建築事務所)+曽禰達蔵(顧問)
施工 : 神戸三菱建築事務所
唐津市海岸通7181  
撮影 : 2009.8.13
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 敷地の端には煉瓦造りの倉庫もありました。
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 市街地から離れ、交通の不便な位置にあるため、地元でも知らない人もいて、歴史民俗資料館としての役目を果たせなかったのでしょう。ただこれだけの貴重な建物ですから、大切に保存してもらいたい物件です。
by gipsypapa | 2010-10-27 15:23 | 建築 | Trackback | Comments(4)