九州大学熱帯農学研究センター

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 農学部を訪ねた目的はここでした。九大ではほとんど残っていない木造の建物。箱崎キャンパスでも北の端に近い所で、周りとは違った種類の木々が生い茂ったところに埋もれるように建っていました。

 データによると昭和6年ころの築だそうなので、昭和初期になぜ鉄筋コンクリートではなく、木造の学校施設が建てられたのか不思議な感じを受けます。この辺は農学部特有の文化かも知れません。

 特徴としては、両側の妻面が腰折れ風、「八」の字になっていて、建物中央部は普通の切妻屋根の「△」、半分寄棟のような珍しい形をしています。木造平屋建て。

九州大学熱帯農学研究センター
旧九州帝国大学演習林本部事務所
1931(昭和6)年ころ
設計・施工 : 不明
福岡市東区箱崎6-10-1
撮影 : 2007.8.15
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正面は東向き。玄関ポーチの上部に2連のアーチ窓。なぜか左側は塞いであります。
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 北側に少しずれた位置から。屋根は日本瓦。周囲の植物は、やはり熱帯系でしょう。建物の旧名が「[演習林本部事務所」といいますから、昔からこの種の植物を植えて研究していたものと思われます。
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 南側から側面を。白い板壁と木枠の窓が歴史を感じさせます。
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 西の裏側まで行ってみました。思ったより奥行きのある建物。
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 さらに西奥にはもう一棟、小ぶりな木造の建物がありました。
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 福岡には、このような木造洋館がほとんど残っていません。また意匠的にも見所が多い立派な遺産です。有形文化財とかに登録しないのは何故なんだろう?
# by gipsypapa | 2007-12-15 11:45 | 建築 | Trackback | Comments(0)

九州大学農学部6号館

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農学部の中では最大規模の建物。昭和13年築の近代から現代建築へ移行する過程を表したような設計です。個人的には現代建築の無機的な印象より、有機的な近代建築を好みますが、当時は斬新な設計だったのかもしれません。鉄筋コンクリート造3階建て。

九州大学農学部6号館
旧九州帝国大学農学部農芸化学本館
1938(昭和13)年
設計 : 國武周蔵
施工 : 清水組
福岡市東区箱崎6-10-1
撮影 : 2007.8.15
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車回しのある玄関ポーチ。
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 唯一レトロ感を持った玄関両脇の丸窓ですが、このように両方ともベニヤ板で半分見えません。ガラスの保護鉄格子は意匠的に見るべきものがあるので見たいところです。べニア板を固定するのには便利だったのか、ロープで鉄格子に括り付けてありました。何かの掲示板に使ったのでしょうが、終わったら片づけて欲しいものです。
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 裏に回ってみましたが、特に変わったものはありませんでした。
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# by gipsypapa | 2007-12-14 11:09 | 建築 | Trackback | Comments(0)