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須坂の旧上高井郡役所

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旧上高井郡役所は、大正6年(1917年)に建築された、長野県内に唯一残る郡役所の建物です。その後も名称を変えながら、役所や保険所として利用されたそうです。現在は須坂市の管理により耐震補強されて、市民の交流と各種歴史資料の収集・展示を行う施設になっています。

左右対称の正面は両端の壁面をわずかに前に突き出し、中央にペディジメント(切妻破風)を配した意匠は、明治から大正前期の公共建築によく用いられたバロック様式の本格的な木造洋風建築です。縦長の上げ下げ窓を持つ薄緑色の外壁はドイツ下見という板張りの工法だとか。正面玄関の車寄せ上にはテラスを備えた木造2階建て。

旧上高井郡役所
1917(大正6)年
設計・施工 : 不明
長野県須坂市常盤町812−2
撮影 : 2017.12.15
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車寄せのある玄関ポーチの上にはテラスがありますが、2階からテラスに出る扉はありません。単なる飾りです。
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想像以上に奥行きがあります。
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玄関ポーチは3本の細い柱を組み合わせて支える構造。
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玄関ドアは閉まっていましたが、自由に出入りできます。無料です。
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入った右に牛のこて絵が飾ってありました。
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レトロな牛乳屋の看板でした。
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1階の小部屋は市民交流室。会議などに使われているようです。
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この背後にいくつもの部屋があるはずですが、事務所にも使われているようなので、遠慮しました。
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2階へ上がります。
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2階には多目的ホールという大広間があります。
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昔は議場だったのかも。
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天井の蛍光灯の配置が気になったので、スイッチを押しました。
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蛍光灯なので当初からあったわけではないでしょうが、幾何学的でセンスがいいです。
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夕暮れが近づいてきました。このあと長野市内に戻ります。

by gipsypapa | 2018-08-21 08:23 | 建築 | Trackback | Comments(0)

日本キリスト教団 須坂教会

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須坂市の銀座通りにある「須坂教会」はダニエル・ノルマンの指導により献堂された教会堂だそうです。1892年にカナダのメソジスト教会に所属するJ・Gダンロップが長野に「長野教会」を設立した際に、須坂地域の伝道に当たったのが「須坂教会」設立者のダニエル・ノルマンでした。

D.ノルマン氏は「ヴォーリズを訪ねて」のブログで軽井沢教会軽井沢ユニオン教会で紹介したように、軽井沢でも活躍した宣教師です。まだ訪ねていませんが、長野市には旧ダニエル・ノルマン邸が残っているとか。つまり長野県のかなり広い範囲で宣教活動を行っていたのですね。

濃い茶色の下見板の腰部の上部は淡い色のスタッコ壁。縦長の尖塔アーチ窓を並べ、右にある玄関上に十字架を載せた鐘楼を配した、いかにもプロテスタント系教会らしい、簡潔で瀟洒な建物です。木造平屋建て。

日本キリスト教団 須坂教会堂
1993(昭和8)年
設計・施工 : 不明
長野県須坂市 大字須坂東横町405
撮影 : 2017.12.15
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会堂内部の写真は教会のHPから借用しています。

by gipsypapa | 2018-08-20 08:19 | 建築 | Trackback | Comments(2)

須崎の旧N医院

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蔵や町家など歴史的な和風建築が多い須坂の町並みにも、数少ないながら洋風建築があります。まず最初の洋館は塩屋醸造の筋向いにある住宅。「蔵の町並み散策マップ」上に「旧医院」とだけ表示されています。

誰が見ても昔懐かしい町の医院とわかるたたずまい。方形屋根に縦長窓が並んでいます。窓枠はサッシになっていますが、形状から昔は木枠の窓だったと思います。今は一般の住宅として使われているようです。少なくとも昭和初期以前に建てられたと思われますが、ネットで検索したがぎり情報は見つかりませんでした。木造2階建て。

旧N医院
詳細不明
長野県須坂市須坂597
撮影 : 2017.12.15
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通りに面した医院棟の背後に和風の住居部分があります。
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右には新町不動尊がありました。
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ストリートビューで見ています。

by gipsypapa | 2018-08-18 08:53 | 建築 | Trackback | Comments(2)

須坂の塩屋醸造

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元々は塩を販売していた創業300年の老舗「塩屋」。江戸中期に創業し、文化文政年間に味噌・醤油の醸造を始めました。それ以降、現在も継続して味噌、醤油、漬物などの各種贈答品や、塩屋の屋号通りに色々な種類の塩も販売しているそうです。

現在の建物は明治初期に建てられたもの。通りに面して平入の店舗があり,奥が居住部分になっています。正面に下屋を付け,2階壁や軒廻りをしっくいで塗り込んだ大規模な商家の外観を持ち,街路沿いの景観を形成しているとして、国の登録有文化財に指定された、木造2階建て。

塩屋醸造店舗及び主屋
明治初期
設計・施工 : 不明
長野県須坂市須坂537
撮影 : 2017.12.15
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ガラス越しに店内を。
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この奥が住居みたいです。
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これ以降は塩屋醸造店のHPなどネットから写真を借用しています。いわゆる信州味噌です。
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塩の塊でしょうね。初めて見ました。
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明治初期の雰囲気が感じられる蔵の中。
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江戸時代から伝わる三十石桶というものだそうです。

by gipsypapa | 2018-08-17 07:56 | 建築 | Trackback | Comments(2)

須坂の宇治乃園・佐藤家

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宇治乃園・佐藤家は創業から120年以上続く茶の老舗です。建物のほとんどは創業当時からのもので、典型的な切妻、平入りの町屋造り。しっくい大壁造りの2階の上には、火災の備えだったといわれる望楼を載せています。望楼の位置が微妙に中央からずれているのが興味深い。軒下の看板と共に特徴ある外観から須坂市歴史的建造物に指定された木造2階建て。

宇治乃園・佐藤家
明治中期
須坂市歴史的建造物
設計・施工 : 不明
長野県須坂市大字須坂503-1
撮影 : 2017.12.15
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茶店らしい緑色文字の「御茶所」の看板。見えているのは覆いで、これを剥ぐと浮き彫り金文字の「御茶所」の本看板が現れるとか。
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ストリートビューで外観を見ています。
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by gipsypapa | 2018-08-16 07:41 | 建築 | Trackback | Comments(2)

須坂の旧越家住宅

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旧小田切家住宅がある春木町を北に進むと製糸王と呼ばれた越寿三郎が明治45年に購入した旧越家住宅があります。従って建てられたのはそれ以前です。寿三郎が創業した山丸組は、最盛期には8千人の従業員を擁する国内屈指の製糸業だったそうです。須坂で最も早く電話を引き、番号が1番だったため別名「山丸壱番館」と呼ばれていたとか。

平成10年に、建物を須坂市が譲り受け、春木町住民による「旧越家ふれあいクラブ」が管理を行い、学習や交流の施設や、製糸のまち須坂の観光拠点として活用されています。

東側の2階建て部分と入母屋造りの中央平屋建て部が古く,西側の切妻造りが増築された部分です。街路側に東妻面を向け,白漆喰塗りの変化に富む外観が,製糸業で繁栄した往時をよく偲ばせるとして、国の登録有形文化財に指定されている木造2階建て。

旧越家住宅
明治中期 / 大正時代(増築)
登録有形文化財
近代化産業遺産
設計・施工 : 不明
長野県須坂市春木町435-2
撮影 : 2017.12.15
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玄関を覗いてみましたが、何かの会合が行われていたため、中に入るのは諦めました。
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窓越しに座敷が見えます。
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Google のストリートビューで北から西へ移動します。
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これが増設部分みたいです。
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やはり広大な敷地です。右に見える蔵も登録有形文化財。

by gipsypapa | 2018-08-15 08:38 | 建築 | Trackback | Comments(2)

須坂の旧小田切家住宅(西糀屋)

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旧小田切家住宅は須坂の町で一般公開されているお屋敷で、クラシック美術館に匹敵する規模の観光スポットです。旧小田切家は、幕末まで須坂藩の御用達を勤めていた家で、現在の家屋は明治時代に小田切辰之助が再建した豪商の邸宅。

小田切辰之助は有数の製糸家で、その家族と子孫はこの屋敷に住み、麹、酒造、油、蚕糸、呉服商などを営んだそうです。「大麹屋」とも「西麹屋」とも呼ばれていた須坂の名家、小田切家の宗家の屋敷です。

当初はもっと広い敷地があったそうですが、現在の敷地にも店舗、主屋、長屋門、土蔵などが残っています。昭和の後半から空き家となっていた家屋を須坂市が買い取り、文化施設としています。製糸業が盛んだった当時を偲ぶ代表的な建物として須坂市指定有形文化財に指定されています。

旧小田切家住宅(西糀屋)
明治初期
須坂市指定有形文化財
設計・施工 : 不明
長野県須坂市須坂423-1
撮影 : 2017.12.15
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長屋門と石橋のセットが現存する館は、須坂市内でもここだけだとか。門前の用水路には、北信地方独特の石積みである「ぼた餅石積み」が施され、用水路をまたぐように石橋が架けられています。
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敷地の北側に白漆喰仕上げの土壁とぼたもち積みの石積みが特徴的な4棟の土蔵が並ぶ印象的なお屋敷です。
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見学の入り口は店舗から。300円でした。
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店舗の出入り口はガラス戸になっていて、古さを感じさせません。
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奥の土蔵(多分3番蔵)で長野県ゆかりの工芸作家、木村不二雄展が開かれていました。
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木村不二雄氏は染織作家で、「現代の名工」に選ばれた草木染友禅の染め物職。
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私好みの昭和の町並みを描いたキャンバスや、
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信州の自然を描いた染物。
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主屋につながる通路の床は青い陶板(タイル)敷き。
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主屋の奥座敷へ。
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奥座敷や座敷は明治初期にしては近代的。
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この鶴の釘隠しはクラシック美術館で見たものと同じです。
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by gipsypapa | 2018-08-13 08:32 | 建築 | Trackback | Comments(2)

須坂の枠屋(わくや)

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明治初期に建てられた「うだつ造り」の町家。須坂らしい外観です。ネット情報では丸山家は15代も続く旧家で、「つづき屋」の屋号をもつ建具屋で、須坂で製糸業が盛んだった頃は、生糸を巻く糸枠を製造していたそうです。

リノベーションされて現在は「枠屋(わくや)」という炭火焼きのダイニングバーになっています。糸枠を作っていたのが店名の由来です。須坂市歴史的建造物に指定さた2階建て。

枠屋
旧丸山家住宅(つづき屋)
明治初期
須坂市歴史的建造物
設計・施工 : 不明
長野県須坂市須坂新町614-2
撮影 : 2017.12.15
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側面。
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「うだつ」は色々見ましたが、左右の妻壁が主屋の棟より高い「本うだつ」は貴重です。
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これ以降はネットにあった写真を借用しています。
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開店してそんなに長く経っていないようで、内部や料理の写真はネット上には少ないです。

by gipsypapa | 2018-08-12 08:12 | 建築 | Trackback | Comments(0)

須坂のエイトデイズ(三善牧家住宅)

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須坂を代表する商家の一つ三善牧家。建物群は、主屋、店舗、門、土蔵、客殿、旧繭蔵などがそろったっもので、須坂クラシック美術館の規模とよく似ています。須坂クラシック美術館と同じく須坂の製糸業を支えた牧家一族の住居兼店舗です。三善牧家は現在の須坂クラシック美術館の屋敷の持ち主だった、牧新七家の分家で、現在の建物は牧茂助が明治期に建たものです。

現在はその一部がエイトデイズという洋服と雑貨のセレクトショップになっています。明治初期の製糸家の豪壮な屋敷構えを伝える貴重な建築として、須坂市歴史的建造物に指定されています。

エイトデイズ(三善牧家住宅)
須坂市歴史的建造物
明治初期
設計・施工 : 不明
長野県須坂市大字須坂東横町375
撮影 : 2017.12.15
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重厚な長屋門。この奥には客殿があり、製糸業を営んでいたころには工場もあったそうです。
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これ以下はネットにあった写真を借用しています。
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by gipsypapa | 2018-08-10 08:23 | 建築 | Trackback | Comments(0)

須坂の八幡屋金物店と柏福呉服店

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須坂市の銀座通りにある八幡屋金物店。ネット情報では創業300年余りになるの金物屋の老舗だとか。1階の正面店舗部分は改造されていますが、主屋自体は昔のままの土蔵造りで須坂市歴史的建造物に指定されています。

八幡屋金物店店(荒井家住宅)
詳細不明
須坂市歴史的建造物
長野県須坂市大字須坂292-1
撮影 : 2017.12.15
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八百屋金物店の右隣には、須坂では数少ない、いわゆる大正末期から昭和初期に流行した看板建築があります。

柏福呉服店
昭和初期か
設計・施工 ; 不明
長野県須坂市須坂横町291
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柏福呉服店と大きく書かれていますが、八百屋金物店と同様にシャッターが閉まっていて、どちらもGoogle Map に店名表示がないので、現在閉店しているようです。
by gipsypapa | 2018-08-09 08:19 | 建築 | Trackback | Comments(2)