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山梨中央銀行東京支店

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 JR神田駅そばの中央通りにある、小ぶりですがいかにも銀行という建物。設計は早稲田大学建築科を出て、佐藤功一建築事務所にいた徳永庸。有名な佐賀の徴古館は佐藤功一建築事務所時代の作品です。他にも今は現存していない銀座東邦生命ビルや、戦後にはいくつかの銀行建築を手掛けました。鉄筋コンクリート造り3階建て。

山梨中央銀行東京支店
旧第十銀行東京支店 1931(昭和6)年
設計 : 徳永庸
施工 : 不明
東京都千代田区鍛冶町1-6-10
撮影 : 2008.12.13
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 中は吹き抜けのホールになっているそうです。
by gipsypapa | 2009-06-16 15:43 | 建築 | Trackback(1) | Comments(4)

日本橋三越本店

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 日本橋を北上すると見えてくる三越本店。欧風のルネッサンス様式で、金色を多用した華麗な装飾や正面玄関の両脇にシンボルであるライオン像を置いた日本の百貨店建築の代表作です。1914(大正3)年の建設ですが、関東大震災で火災にあい、大きな被害を受け、昭和2年に大改修が行われ、さらに1937(昭和12)年に増改築があって、ほぼ今日の姿になっています。

 設計はアメリカでデパート建築を学んだ横河民輔(よこがわたみすけ)が率いる横河工務所。東京都選定歴史的建造物の鉄骨鉄筋コンクリート造7階建て、地下1階。

日本橋三越本店1914(大正3)年、1927(昭和2)年
東京都選定歴史的建造物
設計 : 横河工務所(横河民輔+中村伝助)
施工 : 横河工務所
東京都中央区日本橋室町1-4-1
撮影 : 2008.12.13
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 12月中旬なので、クリスマスの電飾が準備されています。夜は美しいはず。
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 玄関周りの華麗な装飾。
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 三越のシンボルになっている正面玄関両脇のライオン像。日本橋の装飾のライオンを意識したものだそうです。戦時中の金属徴用にあいましたが、戦後になって原宿の東郷神社に残っていたところを発見され、もとの場所にもどされたとか。
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 中央には5階吹き抜けの大ホールがあるそうですが、このときは知らず玄関周りだけ。
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by gipsypapa | 2009-06-15 11:02 | 建築 | Trackback(1) | Comments(8)

東京の日本橋

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 野村證券前の国道1号線を北に向かうとすぐ有名なお江戸日本橋。明治末期に完工したルネッサンス式の石造りアーチ橋に、獅子や麒麟の装飾を持つ国の重要文化財ですが、真上を高速道路が覆いかぶさるように走り、せっかくの風景も台無し。なんとかなりませんかねぇ。

 設計は、東京市技師の米元晋一(よねもとしんいち)。装飾部の製作顧問には明治の建築界の大御所、妻木頼黄(つまきよりなか)、獅子、麒麟の欄干装飾は彫刻家の渡辺長男(わたなべおさお)が担当しました。重要文化財の 石造二連アーチ橋、高欄付。

日本橋 1911(明治44)年
重要文化財
設計 : 米元晋一+妻木頼黄
施工 : 不明
東京都中央区日本橋
撮影 : 2008.12.13
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 無残な風景のため、肝心のアーチ形の石橋をちゃんと撮るのを忘れました。多くの東京や大阪の歴史的な橋の上を、無粋な高速道路が横切る風景は、例えばヨーロッパでは考えられないのではないでしょうか。近代化のために仕方がないという見方もあるでしょうが、一方では都市計画に対する文化の貧困を感じてしまいます。
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 これは日本橋のたもと、野村證券の傍にあった構造物。昔の船着き場の跡でしょうか。
by gipsypapa | 2009-06-12 10:24 | 建築 | Trackback | Comments(2)

野村證券本店

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 三菱倉庫から日本橋川沿いに西に進むと長大な建物が見えてきます。すでにこのブログでも紹介した、大阪ガスビルディング大阪倶楽部高麗橋野村ビル滴翠美術館を手がけた安井武雄の設計。大正末から昭和の初頭にかけて活躍した建築家で、当時の西洋建築志向の時流にとらわれない「自由様式」を主張し、大胆な造形を生み出した建築家です。

 建物は3層構造になっていて、1階部分が石張り、中間部はあずき色のタイル貼り、そして7階部分だけは白いモルタル仕上げになっています。美しいとは言い難いのですが、堂々として不思議な存在感のある建物です。鉄骨鉄筋コンクリート造7階建て。

野村證券本店
旧日本橋野村ビル 1930(昭和5)年
設計 : 安井武雄
施工 : 大林組
東京都中央区日本橋1-9-1
撮影 : 2008.12.13
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 三菱倉庫と道路を挟んで対面している部分は、後の増築部分。
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 しばらく増築部分が続き、異様に長いビルです。
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 西の端まで来たら、こちらがファサードです。
by gipsypapa | 2009-06-11 11:09 | 建築 | Trackback | Comments(2)

東京日本橋の三菱倉庫本社ビル

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 日本橋川沿い、江戸橋の傍にある都市型倉庫建築物。表現派風の意匠で、客船のブリッジを模した屋上の塔屋や上層階の半円窓など、個性的な外観です。コーナー部にアールをとって、玄関を配し、下層部分は重厚な石張り、中層以上は明るいベージュ色の壁。最上階に小ぶりの半円アーチ窓が整然と並らんだ姿は、豪華客船をイメージさせます。

 しかし、この建物も、老朽化を理由に高層ビルへの建て替えが計画されていて、外観の特徴を生かしたまま、18階建てのビルに変わるとか。なんとか、このイメージを大事にしてほしいものです。東京都選定歴史的建造物の鉄骨鉄筋コンクリート造り、6階建て。

三菱倉庫本社ビル
旧三菱倉庫江戸橋倉庫ビル 1930(昭和5)年
東京都選定歴史的建造物
設計 : 三菱倉庫建築課
施工 : 竹中工務店
東京都中央区日本橋1-19
撮影 : 2008.12.13
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 このアングルはまさに客船のようです。
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 石貼りの重厚な玄関。
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 建て替えされるそうなので、見るなら今のうちです。
by gipsypapa | 2009-06-10 11:31 | 建築 | Trackback | Comments(2)

東京兜町の日証館

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 東京証券取引所の裏側、日本橋川沿いにある大型のビル。1階部分にロマネスク風の大きな半円アーチがならぶ重厚な建物です。偶然、内部を見ることができました。鉄骨鉄筋コンクリート造7階建て。

 背後に流れる日本橋川側も同じように半円アーチが並んでいます。Google マップのストリートビューで、首都高速都心環状線から見ることができます。

 また、清水建設二百年史にも同じ日本橋川側から見た昔の写真があります。「東京株式取引所貸ビルディング」という名称で出てきます。当初は6階建てで、後にもう1階追加されたと思われます。

日証館
旧東京株式取引所貸ビルディング 1928(昭和3)年
設計 : 横河工務所
施工 : 清水組
東京都中央区日本橋兜町1 -10
撮影 : 2008.12.13
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 こういう大きな建物は全貌を撮るのが難しいので、道路の反対側から出来るだけ引いてアングルを探していたところ、正面玄関が開いていて何かの作業中。
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 これはチャンスと近付いたら休日に引っ越しの作業中でした。ということで中へ。
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 やはりこの頃のビルは内部も数々の装飾があって素晴らしい。上の方ばかり撮っているのは、床には引っ越しのためのベニヤ板がひかれていたためです。
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by gipsypapa | 2009-06-08 11:25 | 建築 | Trackback | Comments(2)

東京兜町の山二証券

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 隣の成瀬証券と同じ、西村好時設計のビル。こちらは成瀬証券とは全く違った意匠で、スパニッシュ風のオフィス建築です。なお、築年については1936(昭和11)年という記述もあります。ここでは成瀬証券ビル(昭和10年)との対比や、煙突や全体の雰囲気を見て、「近代建築散歩 東京・横浜編」などに記載のあった大正末期を採用しました。

 外壁は、1階部分が石貼り、上層部はタイル貼りの仕上げ。屋根はスペイン瓦を用い、煙突があり、丸窓や飾りのあるアーチ窓を部分的に配したスパニッシュで印象的なビルです。鉄筋コンクリート造り、一見3階建てに見えますが、奥にもう1階あるので、4階建て。

山二証券
旧山二片岡商店 1920年代(大正末期)
設計 : 西村好時
施工 : 清水組
東京都中央区日本橋兜町4-1
撮影 : 2008.12.13
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こういう建物は中も見たいと思いますが、この日は土曜日でお休み。普通の日なら、中に入って投資のパンフレットでももらってくるついでに写真が撮れそうです。
by gipsypapa | 2009-06-07 15:33 | 建築 | Trackback(1) | Comments(2)

東京兜町の成瀬証券

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 安藤証券のビルから少し北上したところに成瀬証券のビルがあります。白い石の飾り柱に挟まれた、黒い窓部のコントラストが見どころ。昭和10年という時代を反映して、古典主義の色を残しながらも、全体的には現代的な印象を与えています。鉄筋コンクリート造り、3階建て。

 設計は大正時代から昭和時代にかけて活躍した西村好時。数多くの旧第一銀行を中心とした銀行建築を手がけました。このブログでもすでに京都中央信用金庫丸太町支店(旧第一銀行丸太町支店)を紹介していますが、多くの作品例が紹介されている、関根要太郎研究室@はこだてがまとまっていますのでどうぞ。

成瀬証券 1935(昭和10)年
設計 : 西村好時
施工 : 清水組
東京都中央区日本橋兜町4-2
撮影 : 2008.12.13
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 隣に見えるのは、山二証券ビル。これも西村好時の設計です。
by gipsypapa | 2009-06-05 10:15 | 建築 | Trackback | Comments(2)

東京兜町の安藤証券株式会社東京支店

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 兜町には古い証券会社の建物が並んでいるようなので、見に行きました。ここも昭和初期の建物ということで注目していましたが、当時としては何の装飾もないあっさりとした建物でした。鉄筋コンクリート3階建て。

安藤証券株式会社東京支店 1920年代(昭和初期)
設計・施工 : 不明
東京都中央区日本橋兜町10-3.
撮影 : 2008.12.13
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by gipsypapa | 2009-06-04 11:29 | 建築 | Trackback | Comments(2)

東京都中央区立阪本小学校

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 関東大震災の後に東京市に建てられた「復興小学校」。全部で117校建てられた小学校の一つ。今も中央区だけで10校残っているとか。当時の東京市臨時建設局が作成した統一規格に沿って、不燃構造の鉄筋コンクリート建築が各所に建てられましたが、外観デザインはそれぞれの町に合った独自の意匠を採用しているそうです。この学校は直線的なデザインでまとめられています。ある意味では表現派とも、これといった特徴がないとも言えます。鉄筋コンクリート3階建て。

中央区立阪本小学校 1928(昭和3)年
設計 : 東京市
施工 : 不明
東京都中央区日本橋兜町15-18.
撮影 : 2008.12.13
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 ここから兜町の証券会社を見に行きます。
by gipsypapa | 2009-06-03 14:50 | 建築 | Trackback | Comments(4)