カテゴリ:建築( 2420 )

銀山温泉 古勢起屋別館

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昭和館の東隣は「古勢起屋(こせきや)別館」。温泉街のほぼ中央に位置する存在感がある旅館です。3階建て以上の建物が並ぶ温泉街でも、異彩を放つ木造4階建て。

古勢起屋別館
旧源泉館
大正末期
設計・施工 : 不明
山形県尾花沢市銀山新畑417
撮影 : 2017.9.30
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HPでは古勢起屋は初代小関吉左衛門が慶長年間に米沢から銀山温泉に来て、両替商を始めたのが起りだとか。
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湯治宿になったのは天保年間という歴史のある老舗旅館です。先に紹介した小関屋がその起源と思われます。
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その後、子孫の小関源蔵が分家して今の場所に移り「源泉館」として営業していました。
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今がは代々続く小関吉左衛門が経営する株式会社「銀山荘」が「古勢起屋別館」として経営を引き継いでいるそうです。
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3階建てはよくありますが木造4階建ての宿は珍しい。
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1階玄関横の引き戸は現代的な意匠になっています。
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これ以降はHPほか、ネットにあった写真を借用しています。
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by gipsypapa | 2018-05-25 10:48 | 建築 | Trackback | Comments(1)

銀山温泉 小関館

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銀山川北側の旅館群にある3階建ての「小関館」。長く旅館として営業していましたが、廃業したそうです。木造3階建て。

小関館
旧古勢起屋
1924(大正13)年
設計・施工 : 不明
山形県尾花沢市銀山新畑412
撮影 : 2017.9.30
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戸袋に「古勢起屋」の看板があります。「小関」は宿主の苗字。隣に別館があってこちらは営業しています。左のくずした字は「うちゆあ利」だそうです。
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能登屋もそうですが「千と千尋の神隠し」の油屋みたいな形をしています。
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夜景はネットから借用しています。

by gipsypapa | 2018-05-24 08:51 | 建築 | Trackback | Comments(0)

銀山温泉 昭和館

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これも3階建ての宿、昭和館です。腰のなまこ壁と玄関脇のタヌキの置物が目立っています。名前から昭和の建築と思いますが、ネット情報では創業100年とありました。木造3階建て。

昭和館
旧笹原太郎左衛門
昭和初期か
設計・施工 : 不明
山形県尾花沢市銀山新畑420
撮影 : 2017.9.30
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背後に木造、鉄骨造りの建物があります。これも昭和館。新しそうです。
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「笹原太郎左衛門」は創業者の名前でしょう。ネット情報では昭和館の前は旅館「笹原太郎左衛門」だったそうです。
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これ以降はHPなどネットの写真を借用しています。
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by gipsypapa | 2018-05-23 08:42 | 建築 | Trackback | Comments(2)

銀山温泉 古山閣

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銀山温泉の見所の一つ「こて絵」を最も派手にあしらった和風旅館の古山閣。日本の主な年間行事を題材にしています。建物は銀山温泉で最も古いといわれ、温泉街で多く見られるバルコニーがある和風旅館建築。寺院を思わせる千鳥破風のファサードに、大小の唐破風を載せた玄関が非対称に位置しています。築年は分かりませんでしたが、大正末期と思われます。木造3階建て。

古山閣
大正期
設計・施工 : 不明
山形県尾花沢市銀山新畑423
撮影 : 2017.9.30
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戸袋に「脇本長兵衛」とあるのは創業者の名前でしょう。
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2階に10枚の色鮮やかな「こて絵」が並び、3階の戸袋にも。
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大小二つの玄関があります。
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これ、「古山閣」と書いてあるのでしょうか。
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主玄関が開けっ放しになっていたので、中を見ることが出来ました。
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大型旅館ですが、部屋数は11室だとか。
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右側に建つモダンな建物は「オーベルジュ・グラノバ」という新館でこの年にオープンしたばかり。
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和モダンなデザインです。
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これ以降の夜景や部屋の写真はネットから借用しています。
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by gipsypapa | 2018-05-22 08:11 | 建築 | Trackback | Comments(0)

銀山温泉 旅館 永澤平八

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能登谷の右隣に同時期に建てられた旅館「永澤平八}があります。同じ木造3階建ての宿で、歴史を感じる重厚な外観と漆喰のこて絵の外装がレトロで印象的。銀山温泉を代表する建物の一つです。木造3階建て。

旅館 永澤平八
1925(大正14)年ころ
設計・施工 : 不明
山形県尾花沢市銀山新畑445
撮影 : 2017.9.30
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軒を並べています。左は能登屋、右が永澤平八です。
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こて絵です。2階左側の梅。
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3階の左には滝の絵。
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右は梅と松の絵です。
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「永澤平八」は創業者の名前でしょうか。
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中は見なかったのでこれ以降の内部写真はネットから借用しています。
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内観もレトロです。
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源泉かけ流しの半露天風呂は貸切だそうです。
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by gipsypapa | 2018-05-20 08:24 | 建築 | Trackback | Comments(2)

銀山温泉 能登屋

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銀山温泉の数ある大正末期から昭和初期の旅館建築の中でも、最も有名な能登屋。知る限りこの温泉街で唯一、国の登録有形文化財に指定された旅館です。創業は1892(明治25)年。銀山温泉を代表する老舗温泉旅館です。

現在の建物は大正14年(1925)頃建てられた建物で、入母屋、金属板葺きの屋根で上部に塔屋を載せています。和風を基調としながら、玄関上部のバルコニーや玄関脇の柱飾りなど、洋風の意匠も取り入れた、大正ロマンあふれる温泉街の象徴ともいえる建物です。国の登録有形文化財の木造3階建て。

能登屋旅館本館
1925(大正14)年ころ
登録有形文化財
設計・施工 : 伊藤辰右エ門(尾沢花の棟梁)
山形県尾花沢市銀山新畑446
撮影 : 2017.9.30
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最上階の上に載る2層の望楼。今は談話室として使われているそうです。
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玄関上、2階のバルコニーの欄干は数奇屋風です。
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文化遺産オンラインでは大正14年の築とありますが、大正10年という説もあります。いずれにしろ大正ロマンです。
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能登屋という名前は先祖が能登出身の山師だったから。
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左端にあるのは富士山と駿河湾を描いた「こて絵」です。こて絵は銀山温泉の旅館に多く見られました。一蔵という伊豆の長八の流れを組む左官の作品だとか。
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右端の看板は「木戸佐左ェ門」。江戸初期に銀山開発に尽力した人の名前らしいでう。こて漆喰の看板も一蔵の作で1932(昭和7)年の製作です。
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玄関周りは洋風の意匠。
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満室か?気になっていたことがあります。
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ギリシャ風の柱頭飾り。渦巻きデザインはイオニア式か?
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この旅館は前から気になっていたので、時々HPを見ましたがいつも空き部屋がなかったのです。
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ということで聞き込みを実行。
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宿の人によると、ネットでは無理。最低6ヶ月先まで予約が入っているそうです。
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これ以降の内部写真はネットの「宿らんマガジン」から借用しています。
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by gipsypapa | 2018-05-18 08:53 | 建築 | Trackback | Comments(2)

修善寺の修禅寺

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3回目の修善寺温泉です。この修禅寺も修善寺温泉を紹介したときに一部をアップしていますが、今回は焦点を絞って紹介します。ややこしいのですが、お寺の名は修善寺ではなく修禅寺です。

修禅寺は修善寺温泉街の中心に位置する曹洞宗の寺院。山号は福地山で、正式名称は「福地山修禅萬安禅寺(ふくちざんしゅぜんばんなんぜんじ)」、略して福地山修禅寺と呼ばれています。807(大同2)年に空海が創建したと伝えられる歴史がある寺院ですが、本堂は明治時代に再建されたものです。

福地山 修禅寺(修禅萬安禅寺)本堂
1883(明治16)年
設計・施工 : 不明
静岡県伊豆市修善寺964
撮影 : 2017.8.29
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石段を登って山門をくぐります。
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鐘楼。敷地の端の樹木に隠れたような場所にあるので、前回はあまり注目しませんでした。
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よく見ると軒下の複雑な木組みが特徴的です。

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こちらは手水舎。太師の湯の太師は弘法大師のこと。実際に温泉の湯で手を清めます。
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手の込んだ装飾彫刻があります。
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前回もアップしたおなじみの「だるま石」。
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明治26年に再建された本堂。

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背後に山が迫っています。
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by gipsypapa | 2018-05-13 08:43 | 建築 | Trackback | Comments(2)

伊東観光番

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ケイズハウスから東に進み松川に架かる大川橋を渡ると南側にある伊東観光番。戦後に建てられた松原交番だった建物を利用した観光案内所です。左右対称の真っ白な建物で、1階は左右が四半円形の曲面壁になる軽快で特徴的な外観です。静岡県内に現存する最古の交番建築だとか。国の登録有形文化財の補強コンクリートブロック造り2階建て。

伊東観光番
旧伊東警察署松原交番
1958(昭和33)年
登録有形文化財
設計・施工 : 不明
静岡県伊東市渚町2-48
撮影 : 2017.8.29
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補強コンクリートブロック造りとは、空洞コンクリートブロックを鉄筋で補強して耐力壁をつくり、壁頂部を鉄筋コンクリート造の梁でつなぎ一体化した形式の構造だとか。
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詳細は分かりません。中村鎮の鎮ブロックのようなものでしょうか。
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交番建築はそれぞれの土地特有のデザインが採用されて、面白いのが多いのですが、これもその一つです。


by gipsypapa | 2018-05-07 08:59 | 建築 | Trackback | Comments(2)

伊東温泉東海館(その2)

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元は温泉旅館で、現在は観光、文化施設になっている東海館の後編です。和の美を尽くした内装など、匠の技を見ることが出来ます。伊東市有形文化財の木造3階建て。

伊東温泉東海館
旧木造温泉旅館東海館
1928(昭和3)年/1938(昭和13)年増築/1949(昭和24)年望楼増築
伊東市指定文化財
設計・施工 : 不明
静岡県伊東市東松原町12-10
撮影 : 2017.8.29
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3階の大広間です。
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とにかく広い部屋です。
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当時は企業の慰安旅行とかが当たり前だったので、この部屋に芸者を呼んで丼ちゃん騒ぎをしたんでしょうね。
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大広間の舞台の両袖に彫刻があります。
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ほとんどすべての客室の廊下側には手の込んだ意匠の角窓や丸窓があり、廊下から部屋の明かりが見えるようになっています。
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大障子や書院障子の組木のデザインは和の美を感じます。
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欄間にも透かし彫りの彫刻。
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望楼に登ることができます。
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隣のケイズハウスの望楼がよく見えました。手前、東海館の屋根の交差部分は変わった形状の仕舞いです。雨は大丈夫でしょうか。

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浴場の写真はネットから借用しました。
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1階にも大広間があり、喫茶スペースになっています。暑かったので、カキ氷をいただきました。
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by gipsypapa | 2018-05-04 08:44 | 建築 | Trackback | Comments(2)

伊東温泉東海館(その1)

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もう一つ、松川沿いに建つ木造三階建て温泉旅館の東海館です。こちらはケイズハウス(旧旅館いな葉)より少し後の昭和3年(1928)に創業。その後、何度か増改築が行われ、戦後の昭和24年に望楼が増築されたとか。70年にわたり旅館として営業してきましたが1997(平成9)年に廃業しました。

その後、伊東の温泉情緒を伝える街並みを残したいという地元の要望があり、所有者から建物が伊東市に寄贈されることになりました。現在は伊東温泉の観光、文化施設「東海館」になっています。

寺院風の望楼を持つ外観とともに、内装も当時の匠の技を各所に見ることが出来る施設として観光客で賑わっていました。伊東市指定文化財の木造3階建て。

伊東温泉東海館
旧木造温泉旅館東海館
1928(昭和3)年/1938(昭和13)年増築/1949(昭和24)年望楼増築
伊東市指定文化財
設計・施工 : 不明
静岡県伊東市東松原町12-10
撮影 : 2017.8.29
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ネット情報では創業者は稲葉安太郎という人だそうで、ケイズハウスは元は「いな葉」なので、経営者は同じ人物かもしれません。
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唐破風の玄関もケイズハウスと似ています。
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