2020年 01月 09日 ( 1 )

慈雲山 普門寺

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普門寺(ふもんじ)は地元にあり、国の重要文化財と名勝に指定されているのは以前から知っていました。ただ、いつも門が閉まっていて、事前の電話予約が必要という張り紙があり、躊躇していました。思いきって電話したら、女性の声で明るく、今日でもOK、とのこと。喜んで訪ねることに。

普門寺は、明徳元年(1390)に開創された禅寺です。その後荒廃しましたが、室町時代末期の永禄年間に、室町幕府摂津官領の細川晴元や、14代将軍 足利義栄の居城となり、普門寺城と呼ばれ多くの堂塔伽藍をもつ大寺でした。

江戸時代に京都の龍安寺末寺となって、方丈が現在の場所に移築されました。江戸前期には明(みん)から渡来した隠元(いんげん)を迎え、後水尾天皇が滞在し、繁栄したそうです。

その後、明治時代の廃仏毀釈、戦後の農地解放で、現在の本照寺、三輪神社、旧富田小学校まであった敷地が大幅に減少。昭和初期まで専任住職も置かれずに荒廃していたそうです。昭和末期になって、新たに住職を迎え、庭園を含む境内全域が国の名勝に、また方丈も国の重要文化財に指定されるなど、少しずつ寺勢が復興してきています。

慈雲山 普門寺方丈
1621(元和7)年 / 1982(昭和57)年解体・復元
名勝・重要文化財
設計・施工 : 不明
高槻市富田町4-10-10
撮影 : 2019.11.12
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表門。方丈とともに江戸時代初期の建立。いつも格子戸が閉まっています。門の左に張り紙があり、前日までの電話予約が必要とあります、
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その張り紙に電話番号が書いてないので、いつもそこで挫折していたのです。結局ネットで調べました。℡ 072-694-2093。ちなみに拝観料は400円(お茶付き)でした。
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戦国時代には、秀吉の「中国大返し」のときに、この地で全軍が落ち合い、山崎の合戦で明智光秀を打ち破ったと伝えられています。今年の大河ドラマ「麒麟がくる」に出てくるかも知れません。
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もらったパンフレットの境内絵図。平成8年の再建記念だそうです。
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インターフォンで連絡を取ると女性が出てこられて、境内へ。
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門を入ってまず迎えてくれるのが隠元禅師作の黄檗式石畳。この石畳も名勝の指定対象になっています。
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幾何学的な造作で江戸初期とは思えません。正方形に切り出された石が貴重で見事。
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隠元は江戸時代初期に明から来た僧で「インゲン豆」の由来になった人です。当時の普門寺の勢力がうかがえます。
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石畳の正面にある建物は最初は庫裡と思いましたが、別に庫裡らしいのがあり違うようです。未確認ですが、毘沙門堂かも。
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方丈へのくぐり門の手前にある蹲(つくばい)。
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くぐり門の先は方丈です。
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方丈の前庭が見えています。これは次回に。
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戸をあけて、中で色々な説明をしていただきました。
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この方丈が現在の本堂になっています。
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本尊の釈迦如来像。金ピカですが、パンフレットでは唐時代のもので、中国の佛師、笵道生の作だとか。
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襖は長く無尽の寺だったこともあり、相当痛んでいます。
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江戸時代の狩野派の絵師で狩野永徳の孫の狩野安信(かのう やすのぶ、1614 - 1685)による襖絵があります。
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山水・竹雀図襖絵は狩野安信が正保2年(1645年)頃描いたもの。
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長く檀家不在のために欠損していた襖には、南画の大家、直原玉青(じきはら ぎょくせい、1904 - 2005)の「淀川右岸天王山鵜殿前島菖景」が描かれています。
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混在しているので、どれが誰の絵かわかりませんが、襖全体の色の違いでしょうが・・・
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方丈の脇にあるのは、普門寺仏殿に置かれていたという隠元が書いた「獅林」の大額。
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普門寺の見所は庭なので、何回かに分けてアップします。
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by gipsypapa | 2020-01-09 08:18 | 建築 | Trackback | Comments(2)