2019年 05月 14日 ( 1 )

出雲大社(その2)

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出雲大社(いずもおおやしろ、正仮名遣いでは「いづもおほやしろ」)は、祭神が大国主大神の式内社(名神大)、出雲国一宮で、旧社格は官幣大社です。境内は玉垣、瑞垣(廻廊)、荒垣の三重の垣根に厳重に守護されています。今回は玉垣と瑞垣の間を廻ります。

出雲大社
島根県出雲市大社町杵築東195
撮影 : 2019.3.23
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銅製の「馬と牛の像」は、瑞垣の出入口にあたる銅鳥居をくぐった左脇にあります。神様の乗り物である「牛」と「馬」は「神牛(しんぎゅう)」と「神馬(しんめ)」です。
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南から銅鳥居をくぐると正面に拝殿があります。室町時代創建の古い拝殿は火事で焼失。現在の拝殿は、1959(昭和34)年に竣功したものです。通常は参拝者の御祈祷が行われ、古伝新嘗祭等のお祭の他、さまざまな奉納行事が行われるそうです。

本殿の修造の際に主祭神「大国主大神」の御神体を一時的に奉安しておく仮の本殿にもなることから「御仮殿(おかりでん)」とも呼ばれます。

拝殿
1959(昭和34)年
設計・施工 : 不明
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出雲大社の神楽殿にも同様の「大しめ縄」がありますが、拝殿の大しめ縄は、神楽殿の注連縄(長さ13m、太さ8m)に比べると半分程の長さです。

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八足門横の「御守所(授与所)」。
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八足門(やつあしもん)の詳細は次回に。
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八足門の前に大きな円の中に更に3つのピンク色の円が描かれています。これは平成12年から13年の間に行われた出雲大社境内遺跡の発掘調査で、杉の大木3本を1組で括りつけた巨大な1本の柱が発見されました。その柱がこの八足門前の床の下に埋まっていたということを示しています。
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さすがに出雲大社。名だたる皇族方の御神饌を頂いています。
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古そうな水舎の前を通って。
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観祭楼(かんさいろう)及び廻廊.。これも次回に。
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東西の十九社(じゅうくしゃ)は、本殿が位置する瑞垣の外側にあり、2社とも東端と西端に建っています。「十九社」の名前の由来は、東西の各、十九社が「19枚の扉」があるお社だから。流造(ながれづくり)と呼ばれる建築様式です。

日本全国の八百万の神々(やおよろずのかみがみ)が、地上の主でもある大国主大神との間で「神議(かみばかり)」と呼ばれる会議をするために出雲大社にお越しになりますが,期間中、八百万の神々はこの社にご宿泊されるそうです。国の重要文化財。

末社十九社本殿
東十九社 : 1748(延亨5)年 再建
西十九社 : 1744(延亨元)年 再建
重要文化財
設計・施工 : 不明
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釜社(かまのやしろ)の御祭神は素戔嗚尊(スサノオノミコト)の子神で、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)。食物を司る神様です。国の重要文化財。

末社釜社本殿
1667(寛文7)年 / 1744(延享元)年移設
重要文化財
設計・施工 : 不明

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境内の北東置奥にある文庫(ふみぐら)は出雲大社では珍しい方形造り、越屋根付の木造平屋建て。屋根が二重になっていて、一見2階建てに見えますが、越屋根という屋根で、平屋建て。つまり換気を意識した屋根が高い平屋です。

文庫
創建不明
設計・施工 : 不明


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北の端にある摂社素鵞社(そがのやしろ)は須佐之男命を祀っており、次回紹介する本殿と同様に大社造りの社殿です。殿舎の周囲には縁が回って、切妻造りの社殿の前面に同じく切妻の向拝が出入口となって据えられています。国の重要文化財。

摂社素鵞社(そがのやしろ)本殿
1667(寛文7)年 / 1744(延享元)年移設
重要文化財
設計・施工 : 不明
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出雲大社は因幡の白兎の舞台。白兎があちこちにいますが、これは本堂前にいました。
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北西の端に建つ彰古館(しょうこかん)は、他の建造物とは違ってあきらかに近代建築の雰囲気を感じます。純和風、左右対象ですが、窓の形状や配置には洋風の影響もあるようです。国の登録有形文化財の木造2階建て。

彰古館
1914(大正3年)
登録有形文化財
設計・施工 : 不明
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西側へ来ました。宝庫(ほうこ)宝物を収蔵する蔵。江戸時代中期建立の小さな建物ですが、屋根は切妻造で、正面階段の上に張り出した庇付きの檜皮葺(ひわだぶき)です。国の重要文化財。

宝庫
1667(寛文7)年
重要文化財
設計・施工 : 不明
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2棟が並ぶ氏社(うじのやしろ)です。宝庫と同時期の建立で、北側は天照大御神の第2子である、「天穂日命(あめのほひのみこと)」を、南側はその子孫で17代にあたる「宮向宿彌(みやむきのすくね)」が祀られています。国の重要文化財。

摂社本殿 2棟
1667(寛文7)年
重要文化財
設計・施工 : 不明
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神祜殿(しんこでん)のそばにある昔の本殿の想像図。強烈な高床です。この本殿の足の一本がが八足門の前の円にあったのです。
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神祜殿は建築家菊竹清訓氏の設計により1981(昭和56)年に竣功した宝物殿で、ユニークな意匠で建築ファンに有名でしたが、取り壊されて最近建て替えられました。「神祜」とは「神の助け」、「神から幸を授かる」という意味があるそうです。

神祜殿
2015(平成27)年 / 2017(平成29)年改修
設計 : 菊竹清訓
施工 : 不明

by gipsypapa | 2019-05-14 08:13 | 建築 | Trackback | Comments(2)