2018年 03月 17日 ( 1 )

石川県庁舎石引分室

c0112559_08195954.jpg
歴史博物館の道を挟んだ東側に一見、よく似た建物が2棟並んでいます。石川県庁の石引分室となっている洋風建築です。

正面に向かって左側は旧陸軍第九師団司令部庁舎だったもので、ほぼ左右対称型で,正面のペディメントやピラスタ-,上下窓など簡素なルネサンス風の外観になっています。旧金沢城内に建てられましたが,昭和43年ころに現在地に移築され,その際両翼の一部が切り縮められたとか。

右側は旧陸軍金沢偕行社でマンサ-ド風の屋根を持つ中央棟の左右に,寄棟の翼屋が付く構造になる。コリント式のピラスターやドーマー窓等バロック風の技巧的な装飾を用いた外観意匠は,全体として華やかです。この建物も明治42年に現在地に移築したそうです。いずれも国の登録有形文化財の木造2階建て。

石川県庁舎石引分室
旧陸軍第九師団司令部庁舎 / 旧陸軍金沢偕行社
1898(明治31)年
登録有形文化財
設計 : 陸軍経理部
施工 : 不明
石川県金沢市石引4-18-3
撮影 : 2017.6.6
c0112559_08205097.jpg
c0112559_08211399.jpg
こちらは旧陸軍第九師団司令部庁舎。
c0112559_08214773.jpg
庁舎らしく左右対称で硬いイメージです。
c0112559_08221836.jpg
c0112559_08223586.jpg
右側は旧陸軍金沢偕行社。偕行社は戦前に帝国陸軍の将校准士官の親睦・互助・学術研究組織として設立されたものです。
c0112559_08231158.jpg
こちらは同じ陸軍の施設でも、親睦の目的、いわゆるクラブなのでマンサード屋根にするなど、柔らかな印象を受けます。
c0112559_08234295.jpg
偕行社の会館は各地に現存しています。たとえば旧旭川偕行社(第7師団)、旧弘前偕行社(第8師団)、旧善通寺偕行社(第11師団)、旧豊橋偕行社(第15師団)、旧岡山偕行社(第17師団)、旧台北偕行社(台湾軍)などがあります。
c0112559_08241604.jpg

by gipsypapa | 2018-03-17 08:31 | 建築 | Trackback | Comments(2)