2009年 06月 18日 ( 1 )

近三ビルジング

近三ビルジング_c0112559_13385243.jpg
 まったく装飾がない黒褐色のタイル張りのビル。知らなければ古いビルとは気付かないはずです。実は前回の丸石ビルと同じ昭和6年に建てられた近三(きんさん)ビル。整然と並ぶ角窓の配列は現代のビルそのもの。当時では斬新に見えたでしょう。当時のモダニズム指向を象徴する建物です。なお「近三」の名は、本業だった呉服屋の屋号「近江屋三左衛門」に由来しているとか。

 設計はそごう百貨店(大阪・現存せず)、大阪新歌舞伎座、兵庫県立近代美術館、新高輪プリンスホテル、世界平和記念聖堂(広島)など、戦前戦後に渡り数多くの作品を残した村野藤吾。近三ビルは彼が独立後に初めて手掛けた作品。1956、60年に改修工事が行われ、当初の7階建てが8階建てになっています。東京都選定歴史的建造物の鉄筋コンクリート造り8階建て、地下1階。

近三ビルジング
旧森五商店東京支店ビル 1931(昭和6)年
東京都選定歴史的建造物
設計 : 村野藤吾
施工 : 竹中工務店
東京都中央区日本橋室町4-1-21
撮影 : 2008.12.13
近三ビルジング_c0112559_13413050.jpg
近三ビルジング_c0112559_13415655.jpg
近三ビルジング_c0112559_13422834.jpg
近三ビルジング_c0112559_1343084.jpg
近三ビルジング_c0112559_13432653.jpg
 近づいても撮りたくなるような装飾がないので、進んでいくと正面左側に玄関があり、中を覗くとびっくり。ホールの天井には色とりどりのガラスのモザイク。
近三ビルジング_c0112559_13442081.jpg

by gipsypapa | 2009-06-18 13:45 | 建築 | Trackback | Comments(4)