JR山崎駅前から送迎バスに乗ったら、このトンネルの前に着きます。「琅玕洞(ろうかんどう)」という名前になじみがないので、調べると次のような解説がありました。 「琅玕というのは竹の美称であるが、緑色の貴石のこともいう。イタリアのナポリの沖合いにカプリ島があるが、そこにグロッタアッツェーラと呼ばれる洞窟がある。アンデルセンの自伝的小説「即興詩人」にも登場するこの洞窟を、森鴎外は「琅玕洞」と訳した。」 大山崎山荘には国の登録有形文化財に指定された建物が数件ありますが、これもその一つ。レンガ造り石貼りのトンネルです。山荘への入り口の斜面を切り開いてアプローチ道を作ったわけですが、全部切り開いて普通の門を置くのではなく、わざわざトンネルにしているのには、設計したニッカウィスキーの創始者である加賀正太郎氏のこだわりを感じます。 大山崎山荘琅玕洞 1928(昭和3)年頃 登録有形文化財 設計 : 加賀正太郎 施工 : 不明 京都府乙訓郡大山崎町字大山崎小字銭原5-3 撮影 : 2008.3.16 土曜日に鎌倉文学館(旧前田家別邸)を訪ねた時にも「招鶴洞」という同じような規模のトンネルがありました。かなり後になりそうですが、これもアップする予定です。
by gipsypapa
| 2008-08-05 14:47
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