旧京都市立生祥小学校

旧京都市立生祥小学校_c0112559_14418.jpg
 ここも児童数の減少によって統合され廃校になった旧生祥(せいしょう)小学校。生祥小学校は、京都のいわゆる番組小学校のひとつで、番組(今で言う自治会)がそれぞれの学区に64校作った小学校のうちの一校です。少子化に伴いこの学区は御所南小学校と高倉小学校という新設された2校に、付近の小学校と一緒に統合されました。空になった建物は将来の利用を考えて今もそのまま残され、現在は京都市教育委員会の「地域教育専門主事室」が使用しています。

 京都市の戦前に建てられた小学校は、廃校にしても「安易に解体せずに後の有効利用を考える」という優れた都市計画があってこそ、他の都市に比べて数多く保存されているわけです。鉄筋コンクリート造り、3階建て。

旧京都市立生祥小学校 1940~41(昭和15~16)年
設計・施工 : 不明
京都市中京区富小路六角下ル骨屋之町549
撮影 : 2008.1.3
旧京都市立生祥小学校_c0112559_145857.jpg
旧京都市立生祥小学校_c0112559_1454317.jpg
旧京都市立生祥小学校_c0112559_1461788.jpg
旧京都市立生祥小学校_c0112559_1464666.jpg
 玄関のファサード。巨大な4本の柱が特徴的。
旧京都市立生祥小学校_c0112559_147481.jpg
 玄関のガラス越しに中を。かなり広いロビーがあります。
旧京都市立生祥小学校_c0112559_149962.jpg
 玄関脇の大きな丸窓でアクセントをつけています。
旧京都市立生祥小学校_c0112559_1495844.jpg
 全面がベージュ色のタイル貼りで軽快なイメージ。
旧京都市立生祥小学校_c0112559_14111539.jpg
 まだまだ京都にはこのような小中学校が残っているのです。
by gipsypapa | 2008-07-04 14:15 | 建築
<< 京都の辻医院 京都の日本写真印刷本館 >>