同志社女子大学 栄光館

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 同じく武田五一の傑作で、同志社女子大今出川キャンパスの象徴的な建物で3部作の最後。八角形の塔屋を設けるなど,和風意匠を織り交ぜています。シンプルなジェームズ館と違って武田らしい装飾的な意匠です。

 米国人ファウラー家の寄付を基に建てられた建物。1923(大正12)年の関東大震災以降は煉瓦造りから鉄筋コンクリート造りが主流となり、この建物も昭和初期の鉄筋コンクリート造りですが、同志社大学から女子大に連なる建物群との調和を配慮して煉瓦タイルを貼って外観の調和を図っています。栄光館は何度か改修工事を行っていますが、1951(昭和26)年の改修をヴォーリズ事務所が請け負っています。鉄筋コンクリート造り2階建て、塔屋付の国登録有形文化財。

同志社女子大学 栄光館 1932(昭和7)年
登録有形文化財
設計 : 武田五一
施工 : 大倉土木
京都市上京区今出川通寺町西入ル玄武町636
撮影 : 2006.6.24







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 八角形の塔屋に和風(というか中国のホテルのような)の意匠を取り入れているのが面白い。当初は大きな時計とその機械室があったが撤去され、現在はステンドグラスがはめ込まれた瞑想室となっているそうです。
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 正面には3連アーチ窓を設けたり、ベランダ周りもジェームズ館に比べてより装飾的になっています。
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 一階の扉もレトロです。ガラス枠が塔屋と同じ八角形。同志社女子大学 栄光館_c0112559_1074769.jpg同志社女子大学 栄光館_c0112559_108191.jpg













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 階段と1階の廊下。
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 約1600人収容できる講堂(ファウラーチャペル)ですが、手ぶれしてしまっています。
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 講堂にあるパイプオルガン。
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 2階にも座席が並ぶファウラー講堂。
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 通用口の向こうはジェームズ館です。
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by gipsypapa | 2008-06-25 10:20 | 建築
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