京都西山 善峯寺(その1)

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善峯寺(よしみねでら)は平安中期の長元2年(1029)源算上人により開かれた古刹です。建久3年(1192)後鳥羽天皇より現在の「善峯寺」の宸額が下賜され、また白河天皇や後花園天皇により伽藍寄進整備がなされ、更に後嵯峨天皇や後深草天皇など皇室の御崇敬をうけた由緒ある寺院です。

室町時代には僧坊が52棟あったそうですが、応仁の乱により大半の坊が焼失しました。その後、江戸時代には徳川5代将軍綱吉公の生母である桂昌院の寄進によって、鐘楼・観音堂・護摩堂・鎮守社・薬師堂・経堂が復興されました。建築物の1棟は国の重要文化財、13棟が京都府文化財。山号は西山で、西国三十三所観音霊場の第20番札所として参拝客が多いところです。

京都西山 善峯寺
京都市西京区大原野小塩町1372
撮影 : 2019.6.4
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善峯寺を「よしみねでら」のように訓読みするのは、あまり多くないと思います。
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京都西山三山だそうです。光明寺は一度行ったことがあります。
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三山の位置がわかる地図。楊谷寺は不便みたいですが、いつか行こうと思っています。
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着いたときに観光バスが1台入っていました。関西では西国三十三所巡りの日帰りツアーが新聞広告によく出ています。
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かなりきつく長い参道を登ると東門。
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くぐって右に行って,更に階段を上り山門に向かいます。
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山門(楼門)。江戸時代中期建立の三間一戸の楼門形式のお堂です。楼上には本尊文殊菩薩と脇侍二天があったとかですが、今は文殊寺宝館に移されています。楼下の金剛力士は、運慶作で源頼朝寄進と伝えられているそうです。参拝の受付はここで行います。

山門(楼門)
1716(正徳6)年
京都府指定文化財
設計・施工 : 不明
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拝観料は500円でした。
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運慶作という金剛力士像。
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運慶といえば平安時代末期から鎌倉時代初期に活動した仏師なので、相当古い。
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江戸時代中期に桂昌院の寄進により再建された入母屋造りのお堂です。本尊千手観音は仁弘法師御作で、西国三十三所観音霊場の第20番札所の本尊です。脇本尊千手観音は源算上人御作で、京都洛西観音霊場の第1番の本尊です。納経(朱印)・御守はこのお堂で授与します。

観音堂(本堂)
1692(元禄5)年
京都府指定文化財
設計・施工 : 不明
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納経帳のはここで記帳してもらいます。
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京都府指定歴史資料の参詣曼荼羅。ネットの写真を借用しています。
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裏に本坊がありますが、門は閉まっていました。

by gipsypapa | 2019-07-23 09:26 | 建築
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