大原野神社(その3)社殿

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大原野神社(おおはらのじんじゃ)は京都市西京区大原野にある神社です。長岡京の西の小塩山の東麓に鎮座し、平安京遷都後も二十二社(にじゅうにしゃ)の1社で、常に朝廷の殊遇を受けた、国家鎮護の社とされたそうです。

延暦3年(784年)に桓武天皇が長岡京へ遷都した際に、桓武天皇の后の藤原乙牟漏が藤原氏の氏神である奈良春日社の分霊を勧請して、しばしば鷹狩を行っていた大原野に祀ったのに始まるとか。ちなみに長岡京が都だったのは、わずか10年で、そのあと今の京都市に遷都されました。

大原野神社
京都市西京区大原野南春日町1152
撮影 : 2019.5.13
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平安時代の絵でしょうか。本殿廻りは現在と変わっていないようですが、参道は本殿の手前から右折しています。現在は正面から直進するルートになっています。
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三の鳥居の手前にある手水舎。
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鹿が吐水しているのは珍しい。鹿はこの後にも出てきます。神社の春日神のお使いが鹿だからです。
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三の鳥居。
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鳥居を抜けると右側に社務所があります。
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正面に見えているのは中門。拝殿です。
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狛鹿。あくまでも奈良の春日大社を意識しています。
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中門の奥に本殿が並んでいます。本殿の祭神は、武御賀豆智命(たけみかづちのみこと)、伊波比主命(いわいぬしのみこと)、天之子八根命(あめのこやねのみこと)、比咩大神(ひめおおかみ)の4柱で、春日大社と同じです。社殿は本殿が4棟並び、中門1棟、東西廊が2棟の計7棟あり、いずれも江戸時代後期の造営で、国の登録有形文化財に指定されています。

大原野神社 本殿ほか
江戸時代後期
登録有形文化財
設計・施工 : 不明
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東西廊も国の登録有形文化財。
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本殿は塀に隠れて屋根しか見えません。
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一番手前は千木の先端の部分が水平になっているので女神。比咩大神(ひめおおかみ)を祀っている社です。
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ネットにもう少し高いところから撮った写真がありましたので、借用しています。
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神輿庫(みこしこ)の看板が架かっています。どんな神輿が入っているんでしょうね。
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祓戸大神(はらえどのおおかみ)は右から、八幡社、稲荷社、八坂社と並んでいます。
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神道において祓を司どる神のことだそう。
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西側の細い山道を通って勝持寺へ向かいます。
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by gipsypapa | 2019-07-11 08:42 | 建築
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