大原野神社(その2)鯉沢の池

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大原野神社(おおはらのじんじゃ)は京都市西京区大原野にある神社です。長岡京の西の小塩山の東麓に鎮座し、平安京遷都後も二十二社(にじゅうにしゃ)の1社で、常に朝廷の殊遇を受けた、国家鎮護の社とされたそうです。

境内の一角には、文徳天皇が奈良の猿沢池を模して造ったといわれる、鯉沢の池があり、四季折々の花が咲く庭園です。

大原野神社 庭園(鯉沢の池)
平安時代
作庭 : 不明
京都市西京区大原野南春日町1152
撮影 : 2019.5.13
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鯉沢の池。平安時代に作られた池泉回遊の庭です。昔から流れ込む川などはなく、池底からの湧き水と雨水だけで維持されています。
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境内の風景は、平安時代に紀貫之など多くの貴族たちの和歌に詠まれ、源氏物語などの文学作品にも出てくるとか。
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黄色や青の杜若(かきつばた)が咲き始めています。花菖蒲と区別がつきませんが、ここのは杜若だそうです。
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見事な睡蓮(すいれん)が一面に。花が咲くのはもう少し後でしょう。
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向こう岸に見えているのは春日乃茶屋。
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池の東岸にある摂社若宮社。天忍雲根命(あめのおしくもねのみこと)をお祀りしています。老朽化が進んでいたため、最近、改修されたそうです。建立は本殿より古いといわれています。京都市指定文化財。

大原野神社 摂社若宮社
江戸時代後期
京都市指定文化財
設計・施工 : 不明
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モネの「睡蓮の池と日本の橋」のような風景です。
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長岡京は奈良から遷都した短い間の都。奈良を偲んだ天皇や皇族が、故郷を偲んだ場所でしょう。
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朱色の橋で渡れる中ノ島にあるちいさな社。地主神と書いてありました。地主社は神社や寺院が建立される際に、その土地の地主神を祀るために建立された神社のことです。
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鯉沢の池の西側、参道を挟んだところにある瀬和井(せがい)。
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清和天皇の産湯に使われた清水だそうです。



by gipsypapa | 2019-07-09 08:26 |
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