松尾大社 松風苑「蓬莱の庭」

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松尾大社境内には「松風苑(しょうふうえん)」として、昭和50年(1975年)に完成した神苑があります。松風苑は「曲水の庭」次に「上古の庭」、最後に「蓬莱の庭」の三つから成っています。いずれも近代の作庭家、重森三玲(しげもり みれい、1896 - 1975)の最晩年の作です。昭和の日本庭園を代表するものの1つといわれます。最後は蓬莱の庭です。

「蓬莱」は仙人が住むと言われていた仙境の一つ。岩の間から流れ出す水が鶴形の池に注いでいます。蓬莱の島を表現した石が数多く点在する、仙境を表現した廻遊式庭園です。池の曲線が美しい鎌倉風の庭園といわれ、一周することができ、場所によって変化する風景を楽しむことができます。

重森三玲が基本構想を固めた後に入院したため、意匠設計と工事監理を長男の重森完途(しげもりかんと 1923 - 1992)が受け継ぎました。

松尾大社 松風苑「蓬莱の庭」
1975(昭和50)年
作庭 : 重森三玲+重森完途
京都市西京区嵐山宮町3
撮影 : 2019.5.7
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他の庭は楼門を入った西側にありますが、蓬莱の庭は楼門外にあります。
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客殿の向こう側、見逃しそうな小さな入り口です。
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池の曲線は、いわゆる「らしい」形です。
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左側の建物は客殿。右が瑞翔殿と思われます。
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北側に水の取り入れ口。やはり水不足か、あまり勢いがありません。
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客殿と瑞翔殿の間の空間にも小庭があります。「瑞翔殿庭園」といわれ、1997(平成9)年に孫の重森千青(ちさを)氏が作庭した庭でした。
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真鯉がたくさん泳いでいます。
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重森千靑氏の解説。




松尾大社を後にして、梅宮大社に向かいます。

by gipsypapa | 2019-06-26 08:09 |
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