住吉大社(その2)本殿周辺

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住吉大神と神功皇后を祀る四本宮は、第一・第二・第三本宮が縦直列、第三と第四本宮が横並列という独特の配列になっています。大海原をゆく船団のように本宮が並らび、古代の祭祀形態をよく伝える貴重な存在です。

「住吉造」と称される本殿は、神社建築史上最古の様式の一つで四本宮すべての本殿が国宝に指定されています。屋根は桧皮葺(ひわだぶき、ヒノキの皮を敷き詰めて屋根をふいたもの)、妻入式切妻造(つまいりしききりつまづくり)。室内は外陣(げじん)と内陣(ないじん)の二間に分かれ、柱は丹塗(にぬり)、壁は胡粉塗(ごふんぬり、カキなどの貝殻を磨り潰した塗料)になっているとあります。

なお、住吉造の平面構造は、天皇陛下の大嘗祭(だいじょうさい)で造営される「大嘗宮」という神殿と類似した構造をしていることも特徴。現存の本殿と幣殿及び渡殿は、江戸時代後期の文化7年(1810)に造営されたものです。

住吉大社 本殿・幣殿及び渡殿4棟
1810(文化7)年
本殿 : 国宝
幣殿及び渡殿 : 重要文化財
設計・施工 : 不明大阪市住吉区住吉2-9-89
撮影 : 2019.4.17
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江戸時代初期に建立された、登録有形文化財の幸壽門(こうじゅもん)をくぐって・・・
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境内へ。
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本宮の配置図。上が東で下が西、つまり海の方向です。ちなみに第一本宮は底筒男命(そこつつのおのみこと)、第二本宮は中筒男命(なかつつのおのみこと)、第三本宮は表筒男命(うわつつのおのみこと)、第四本宮が神功皇后(じんぐうこうごう)を祀っています。
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本宮は海に向かって西面し、西から東に第三本宮(第三殿)・第二本宮(第二殿)・第一本宮(第一殿)が縦一列に建ち並び、第三本宮の南側に第四本宮(第四殿)。各本宮は、ほぼ同形、同規模の本殿・渡殿・幣殿からなっています。
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最初に見えてきたのは左は第三本宮、右が第四本宮の幣殿です。
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幣殿及び渡殿はいずれも本殿と同時の1810(文化7)年の造営で国の重要文化財。
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第四本宮の右にある小さな社は楯社(たてしゃ)。
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第三本宮の左が鋒社(ほこしゃ)です。
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第四本宮の弊社の中を。
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その側面です。
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向こうの朱色の社殿が国宝の本殿。
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本殿と幣殿の間に短いスパンの渡殿がありますが、外部からは見えません。
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本殿の屋根にある千木(ちぎ)は屋根の両端で交叉させた部材。先端が「外削ぎ」(先端を地面に対して垂直に削る)になっているものと、「内削ぎ」(水平に削る)になっているものがあります。祭神が男神の社は外削ぎ、女神の時は内削ぎになっている、という説があり、ここ住吉神社ではそうなっていますが、必ずしも全部の神社がそうとうあ限らないそうです。
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第四本宮は神功皇后なので「内削ぎ」。
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第三本宮は表筒男命で「外削ぎ」です。
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何ヶ所かシートで覆われているところがあります。去年9月の台風21号の被害かもしれません。
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第三本宮もまったく同型。その後に見た第二も第一本宮も一緒でした。
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本殿北側に建つ神楽殿。鉄筋コンクリート造りに見えます。
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神楽殿の手前、本宮側に木造の建物。
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横に長い不思議な建物ですが、何かわかりませんでした。
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北東に出る北瑞籬門。瑞垣の間にに開いた門は大半が国の登録有形文化財。
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美しい瑞垣。
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南瑞籬門を抜け・・・
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南中門の方向へ出ます。



by gipsypapa | 2019-05-24 08:37 | 建築 | Trackback | Comments(2)
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Commented by j-garden-hirasato at 2019-05-25 07:45
建物の配置がオモシロいですね。
左右対称というわけでもありません。
でも、
何か意味があるのでしょうね。
Commented by gipsypapa at 2019-05-25 08:56
j-garden-hirasato さん
不思議な配置ですよね。
それも、徐々にそうなったわけではなく
同時期に建てるときに
そう配置したわけです。
意味があるのは間違いないでしょうが
わかりません。
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