出雲大社(その1)

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ツアー2日目はまず出雲大社の参拝です。出雲大社(正式な読み方は「いずもおおやしろ」)は縁結びの神・福の神として有名です。『古事記』にその創建が記されているほどの古社で、明治時代初期まで杵築大社(きづきたいしゃ)と呼ばれていました。

主祭神はだいこく様として馴染みの深い「大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)」で、『古事記』に記される国譲り神話には、大国主大神が高天原の天照大神(あまてらすおおみかみ)に国を譲り、その時に造営された壮大な宮殿が出雲大社の始まりといわれています。

境内は玉垣、瑞垣(廻廊)、荒垣の三重の垣根に厳重に守護されています。ちなみに玉垣も瑞垣(みずがき)も一般には神社の周りの垣根ででが出雲大社では区別するために使い分けられているようです。荒垣はそのうち、隙間が多い垣根です。まずは一番外側の荒垣外から。

出雲大社
島根県出雲市大社町杵築東195
撮影 : 2019.3.23
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朝から小雨模様。南から境内へ向かいます。
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松の参道。両脇に松の木が整然と並び立つ玉砂利の参道が左右にあり、一部に敷石を整備した道が南北に走り、中央部分は松の緑地帯になっています。
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瀧徹作の大理石の彫刻「神話の杜」。3本の石で森をイメージし、神話に登場する兎、八岐大蛇、猪、鼠の姿を抽象的に表現したものだそうです。
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浄の池(きよめのいけ)が見えましたが通過。
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左側に勅使館(ちょくしかん)が見えてきます。天皇や皇族の使者である勅使の方の宿泊などに使われる貴賓館です。唐破風の玄関に銅葺き屋根の重厚な純和風の建物。設計は平安神宮や明治神宮など国家的な建築物の設計を担当し、また築地本願寺、東京大学農学部正門など、数多くの和風建築を手がけた伊東忠太(いとう ちゅうた)。

勅使館
1921(大正10)年
設計 : 伊藤忠太
施工 : 不明
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勅使館の北隣は斉館。斎館とは神職が祭典神事に先立って先籠し、潔斎する建物のことだそうです。
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斉館前の兎と大国主大神の像は、御自愛の御神像。袋を背負った大国主大神が、傷ついたうさぎに手を差し伸べています。
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荒垣の中へ入る前にここ手水舎(ちょうずや、てみずや)でお清め。
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手水舎を挟んで御自愛の御神像とは反対側にも像があります。
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大国主命と・・・・
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ムスビの御神像。大国主神の前にあり、「幸魂(さきみたま)」・「奇魂(くしみたま)」といった「魂」が現れて、その「魂」を頂く時の場面を表現しているそうです。向こうに見える建物は会所(かいしょ)です。
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会所は松並木の参道を通り抜けた銅鳥居の手前の右側のさらに奥の「杵那築(きなつき)の森」の中にあります。江戸時代に建てられた入母屋造りで、神職が神事の前の身支度や、特別高貴な参詣者への接待、連歌の催しなど、様々なことに使われたようです。国の重要文化財。

会所
1667(寛文7)年
重要文化財
設計・施工 : 不明
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銅鳥居は、出雲大社の4本目の鳥居となることから「四の鳥居」とも呼ばれ、「銅製の鳥居」としては、日本における最古の鳥居になります。1666年(寛文6年)に当時の出雲を統治した長州藩2代目藩主の毛利綱広(もうりつなひろ)が、木製の鳥居を青銅の鳥居に造り替えたものになります。国の重要文化財。

銅鳥居
1666(寛文6)年
重要文化財
設計・施工 : 不明
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銅鳥居の手前から左へ進んだところに大駐車場がありそこにツアーバスが止まっています。車止めの鳩がかわいい。
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北にある神楽殿に向かう途中に小さな社が二つ並んでいます。左が金毘羅宮と右は祓社です。
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巨大な注連縄(しめなわ)で有名な神楽殿。明治に入り、出雲大社教が設立されてからは出雲大社教の神殿としても使用され、現在では國造家大広間、並びに出雲大社・出雲大社教の神楽殿として御祈祷や結婚式をはじめ様々な祭事行事が執り行われています。昭和56年に出雲大社教が特立100年を迎えた折、現在の神楽殿として規模を拡張して建て替えられました。その大広間は270畳の広さを誇り、神社建築にはめずらしく正面破風の装飾にステンドグラスが使われています。

神楽殿
1981(昭和56)年
設計・施工 : 不明
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ここでツアー客総勢がお祓いを受けました。
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神社には珍しいステンドグラスがチラッと見えます。
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注連縄を張る向きが一般の神社とは逆になっているそうです。一般には向かって右側が太く、左側が細い向きに張られますが、出雲大社ではこれが逆向きになっています。
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大しめ縄が逆向きになっている理由は、神社神道では神様に向かって右方を上位としているそうですが、出雲大社では左方を上位としているためといわれています。出雲大社が左方を上位としている理由は、御本殿内の客座五神が祀られている場所の、上位の神様は左に祀られているからだとか。
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神楽殿の裏側にある鏡の池。
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ここまでは行きませんでした。神門通りの南端にある宇迦橋の大鳥居。ネットにあった写真です。

by gipsypapa | 2019-05-13 08:19 | 建築 | Trackback | Comments(2)
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Commented by j-garden-hirasato at 2019-05-14 07:08
出雲大社には、
いつか行きたいと思っています。
巨大なしめ縄は圧巻ですね。
でも、神楽殿は、
想像していたのとずいぶん違います。
もっと、歴史的な建物かと思っていました。
Commented by gipsypapa at 2019-05-14 10:52
j-garden-hirasato さん
いつかはと思いながら行けなかったところです。
たまたま行ったことがない
山陰の各地を廻るお手軽ツアーを見つけていきました。
注連縄で有名な神楽殿については
同じく、もっと古いものとばかり思っていました。
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