鹿児島市内の近代建築をバスの車窓から

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JR九州の新幹線で鹿児島中央駅まで来て、観光バスに乗って名所を廻り、再び新幹線で帰るツアーでした。観光バスが集結するのは駅の裏側の西口です。
撮影 : 2019.3.10-12
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お世話になった鹿児島交通観光バス。2泊3日のツアーで都合3回も市街地を通過したので、バスの車窓からいくつかの近代建築を発見しましたので紹介します。

異人館
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仙巌園の近くにあります。鹿児島紡績所に招聘したイギリス人技師の住居として建築された技師館だった建物です。2015年(平成27年)に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産の一つである旧集成館を構成する施設として、世界文化遺産に登録されました]。江戸時代末期建設された洋館で、屋根は方形造り、瓦葺でき、壁は白ペンキ塗り。国の重要文化財の木造2階建て。

異人館
旧鹿児島紡績所技師館
1867(慶応3)年
重要文化財
設計・施工 : 不明
鹿児島市吉野町9685-15
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これはネットの写真を借用しています。

県政記念館
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県政記念館は曽禰中條建築事務所設計によるロの字型平面の県庁舎建築の正面玄関と中央階段部分を利用しています。大正期におけるネオ・ルネッサンス様式による県庁舎建築で、中央は3階建てで、玄関車寄のトスカナ式の双柱に2階のイオニア式の柱を重ねて、威厳あるファサードになっています。国の登録有形文化財の鉄筋コンクリート造り、3階建て。

県政記念館
旧鹿児島県庁舎本館
1925(大正14)年 / 2000(平成12)年移築改修
登録有形文化財
設計 : 曽禰中條建築事務所
施工 : 鹿児島県(岩崎組)
鹿児島市山下町14-50
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これはネットにあった写真です。

鹿児島市中央公民館
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鹿児島市中央公民館は1927年10月に開館。片岡安の建築で市中心部に位置する交通の便の良さもあり、修築を経て現在もイベント、講演会などに利用されているそうです。ほぼ左右対称で,玄関両脇に階段室塔屋を配し,その間に4本のピラスター,イスラム風尖頭アーチの窓を設置するなど,中央重視の特徴ある意匠です。国の登録有形文化財の鉄筋コンクリート造り、3階建て、地下1階。

鹿児島市中央公民館
旧鹿児島市公会堂
1927(昭和2)年
登録有形文化財
設計 : 片岡安
施工 : 佐伯組
鹿児島県鹿児島市山下町5-9
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これもネットから借用。
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日豊本線です。福岡県の小倉駅から大分駅、延岡駅、宮崎駅および都城駅を経由して、鹿児島駅まで、九州の東海岸を結ぶJR九州の鉄道路線です。
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最終日に鹿児島中央駅に戻りました。これはネットから借用した駅の桜島口。昔は西鹿児島駅という駅名でした。写真はネットから。
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昔から寝台特急、特急など、ほとんどの列車がこの駅を起終点とする拠点で、鹿児島市の中心駅でした。他に鹿児島駅というのもあり、ややこしかった記憶があります。新幹線の開業を機会に鹿児島中央駅に改名しました。
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駅前にある「若き薩摩の群像」。
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写真と解説文はネットから借用しています。薩摩藩英国留学生、薩摩藩の青年藩士17人の銅像「若き薩摩の群像」。昭和57年3月建立。高さは12.1m(台座部分9.49m)。中村晋也作。イギリスに3名の使節、15名の留学生、通訳1名の計19名が派遣された。町田民部(久成)・新納刑部(久脩)・畠山丈之助(義成)・町田清蔵(財部実行)・磯永彦輔(長澤鼎)・森金之丞(有礼)・町田申四郎(小松清緝)・市来勘十郎(松村淳蔵)・鮫島尚信・吉田巳次(吉田清成)・村橋直衛(村橋久成)・田中静洲(朝倉盛明)・松木弘安(寺島宗則)・五代才助(五代友厚)・東郷愛之進・中村宗見(博愛)・名越平馬(時成)・高見弥一(大石団蔵)【土佐藩出身】・堀宗次郎(堀孝之)【長崎出身】。
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駅に着いたのは午後3時前。新幹線の出発まで1時間半余裕がありました。夕食には早い中途半端な時間帯です。というわけで、駅の案内所で教えてもらった「天文館むじゃきアミュプラザ店」へ。
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以前から気になっていた「白くま」のかき氷です。本場、鹿児島の白くまは、かき氷にフルーツがたっぷりのったスイーツ。
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黒ビールも気になりますが、かき氷には合いません。
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大阪ではカップ入りの「白くま」しか手に入りませんが、これが本物。L,M,SのSです。美味しかったです。これでも十分の分量でした。
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鹿児島中央駅からは新幹線「みずほ」で新大阪へ帰りました。九州新幹線には「みずほ」、「さくら」と「つばめ」があります。そのうち「みずほ」と「さくら」がJR西日本と共同運行で新大阪まで乗り入れているわけです。写真は「みずほ」の700系。これ以降も新幹線の写真はネットにあったものを借用しています。
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ちなみに「みずほ」は「のぞみ」に相当する最速で、「さくら」は「ひかり」にあたります。鹿児島中央から新大阪まで、「みずほ」の所要時間は3時間45分。「ひかり」は4時間10分です。「つばめ」は「こだま」と同じく各駅停車で、鹿児島中央駅から博多駅までの運行です。
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JR西日本に乗り入れている九州新幹線の車両はいずれも幅方向に4席。西日本や東海の5席に比べてゆったり座れるので、人気です。
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これはグリーン車ではありません。一般席です。座席自体もハイクオリティ。
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西日本や東海の16両編成に比べて、九州は8両編成。つまり座席数がかなり少ないので、新大阪と博多の間で利用するときは、早めに予約しないと指定席が取れないことがよくあります。早秋の南九州への2泊3日のツアーはこれで終わり。次回から山陰のツアーをアップします。



by gipsypapa | 2019-04-30 08:41 | 建築
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