北新地の蜆楽通り

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飲み友達と何度か行った居酒屋がある「蜆楽(けんらく)通り」です。大阪の歓楽街の一つ、北新地の本通りと永楽通りをつなぐ細い路地です。

北新地には、昔は蜆川(しじみがわ)が流れ、その両岸にお茶屋が軒を連ねて、お客や芸者をのせた船が往来し、華やかな花街の賑わいを見せていたそうです。しかし明治四十年の「北の大火」と呼ばれる大火事で、蜆川は焼け跡のがれき捨場となたため、全体が埋めたてらてしまいました。

その蜆川に架かっていた「曾根崎橋」から通じる一本の生活路地が、かつての面影を今に伝える「蜆楽(けんらく)通り」として生まれ変わりました。路地にはキタのえべっさん「曾根崎恵美寿」が奉られています。北新地の新たな名所として、夜は賑わっています。

蜆楽通り
大阪市北区曽根崎新地1-6-7
撮影 : 2018.6.8 & 8.10
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新地本通りから行くには「かに道楽」が目当て。向かって左の路地です。
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「益者三楽」の看板が下がっています。「礼儀と音楽をほどよく楽しむこと」「人の美点について褒めること」「立派な友人が多いこと」の三つの有益な楽しみのことで、孔子の言葉だとか。飲むときの心がけですね。
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最初に行ったときは雨。石畳がいい感じに濡れています。
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狭い路地にはバーや居酒屋、料理屋がぎっしり。客層は若い人が多かったです。
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昔の新地は社用族しかいませんでしたが、今は行きやすい値段設定になって、若者が多くなったのでしょう。
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曾根崎恵美寿。Brand New ですね。
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2ヵ月後に行ったときは提灯の光の色がオレンジ色から青色に変わっていました。
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北新地の通りです。これは本通りの北側を平行している永楽通り。着物姿がそれらしい。
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こちらはその南側の新地本通り。賑やかな通りです。
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これ以降はネットにあった写真を借用しています。
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夜の新地本通り。
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客待ちタクシーの列はおなじみの風景。追い越し不可能なので、夜遅くなると、電話で呼ばれてから通りに入ります。昔はサラリーマンでも会社支給のタクシー券が当たり前。飲み終わりかけに店の人に呼んでもらうのがしきたりでした。
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最後は永楽通り。本通りより人が少ないです。この写真にも着物のお姉さんが歩いていますね。


by gipsypapa | 2018-11-27 08:37 |
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