和歌山県庁

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和歌山城公園に南側を西に進むと県庁があります。昭和初期に建てられ、和歌山大空襲で破壊を免れ残った建物です。タイル貼の外壁に二連アーチ窓を並べ、頂部や玄関ポーチをテラコッタの装飾で飾り、様式主義からモダニズムに移行する時代をよく表現しています。

設計は和歌山県技師の増田八郎で、顧問には「内田ゴシック」といわれる一連の東京大学の建物を設計した内田祥三が委嘱されました。この建物も「内田ゴシック」の影響を受けているようです。国の登録有形文化財の地上4階の鉄筋コンクリート造り、地下1階。

和歌山県庁舎
1937(昭和12)年
設計 : 増田八郎(県技師)+内田祥三(顧問)
施工 : 清水組
和歌山市小松原通1-1
撮影 : 2017.10.17
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飾り柱の先端を三角形にした意匠は東京大学の建物で多く見かけた「内田ゴシック」
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入ったところに受付があったので、見学を申し入れたら、あっさりと「ああ、レリーフですね。」とOK。
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レリーフの意味は中に入って分かりました。
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和歌山県庁本館には、郷土の芸術家、保田龍門が製作したレリーフの大作2枚が飾られています。
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「丹生都比売命(にうつひめのみこと)」。古事記に登場する神で、天照大神の妹君です。
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もう一つレリーフがあります。
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「高倉下命」。古事記・日本書記に登場する神です。
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by gipsypapa | 2018-07-16 08:15 | 建築
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