銀山温泉 能登屋

c0112559_08134936.jpg
銀山温泉の数ある大正末期から昭和初期の旅館建築の中でも、最も有名な能登屋。知る限りこの温泉街で唯一、国の登録有形文化財に指定された旅館です。創業は1892(明治25)年。銀山温泉を代表する老舗温泉旅館です。

現在の建物は大正14年(1925)頃建てられた建物で、入母屋、金属板葺きの屋根で上部に塔屋を載せています。和風を基調としながら、玄関上部のバルコニーや玄関脇の柱飾りなど、洋風の意匠も取り入れた、大正ロマンあふれる温泉街の象徴ともいえる建物です。国の登録有形文化財の木造3階建て。

能登屋旅館本館
1925(大正14)年ころ
登録有形文化財
設計・施工 : 伊藤辰右エ門(尾沢花の棟梁)
山形県尾花沢市銀山新畑446
撮影 : 2017.9.30
c0112559_08153156.jpg
最上階の上に載る2層の望楼。今は談話室として使われているそうです。
c0112559_08353196.jpg
玄関上、2階のバルコニーの欄干は数奇屋風です。
c0112559_08361993.jpg
c0112559_08363841.jpg
文化遺産オンラインでは大正14年の築とありますが、大正10年という説もあります。いずれにしろ大正ロマンです。
c0112559_08372164.jpg
c0112559_08374142.jpg
能登屋という名前は先祖が能登出身の山師だったから。
c0112559_08380890.jpg
左端にあるのは富士山と駿河湾を描いた「こて絵」です。こて絵は銀山温泉の旅館に多く見られました。一蔵という伊豆の長八の流れを組む左官の作品だとか。
c0112559_08384942.jpg
右端の看板は「木戸佐左ェ門」。江戸初期に銀山開発に尽力した人の名前らしいでう。こて漆喰の看板も一蔵の作で1932(昭和7)年の製作です。
c0112559_08392895.jpg
玄関周りは洋風の意匠。
c0112559_08413167.jpg
満室か?気になっていたことがあります。
c0112559_08420726.jpg
c0112559_08430795.jpg
ギリシャ風の柱頭飾り。渦巻きデザインはイオニア式か?
c0112559_08435092.jpg
c0112559_08440577.jpg
c0112559_08442385.jpg
この旅館は前から気になっていたので、時々HPを見ましたがいつも空き部屋がなかったのです。
c0112559_08453936.jpg
ということで聞き込みを実行。
c0112559_08462348.jpg
宿の人によると、ネットでは無理。最低6ヶ月先まで予約が入っているそうです。
c0112559_08470830.jpg
c0112559_08473955.jpg
c0112559_08475829.jpg
c0112559_08481999.jpg
c0112559_08485461.jpg
c0112559_08494291.jpg
これ以降の内部写真はネットの「宿らんマガジン」から借用しています。
c0112559_08500898.jpg
c0112559_08503603.jpg
c0112559_08505371.jpg
c0112559_08511014.jpg
c0112559_08512928.jpg
c0112559_08514353.jpg



by gipsypapa | 2018-05-18 08:53 | 建築 | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : https://gipsypapa.exblog.jp/tb/29500991
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by j-garden-hirasato at 2018-05-19 08:57
大きな括りでは和建築なんでしょうけど、
部分的に洋の要素を入っていたりして、
オモシロい建物ですね。
純和建築では、
ダメだったんでしょうか。
Commented by gipsypapa at 2018-05-20 08:41
j-garden-hirasato さん
この建物は色々な木造旅館を紹介する本に出ています。
大正末期から昭和初期は
モダンで洋風な意匠が流行ったようです。
当時の旅館の主人と棟梁が
話し合って作り上げたのかも知れません。
<< 銀山温泉 旅館 永澤平八 銀山温泉を散策 >>