迎賓館赤坂離宮

c0112559_07365900.jpg
千葉県の観光を終え、東京に1泊しました。翌日は以前から行ってみたかった迎賓館赤坂離宮を訪ねました。赤坂離宮は東宮御所がある赤坂御用地の北側にあります。泊まったホテルは御用地の南側だったので、東京メトロで赤坂見附から一駅乗って、四谷駅から向かいました。

迎賓館がある赤坂御用地の敷地は紀州藩徳川家中屋敷のあった場所。現在、迎賓館として使われている旧赤坂離宮は、当時の皇太子明宮嘉仁親王,後の大正天皇の住居(東宮御所)として、1909(明治42)年に完成したネオバロック様式の建築です。明治期最大の記念建築で,本格的な西欧の建築様式を採用しながら,彫刻等の装飾にはわが国独特の様式、主題を採用し,精緻な工芸技術が各所に採用されています。

設計は、工部大学校の建築学科(東京大学工学部の前身)第1期生で、J.コンドルの最初の教え子、当時は宮内省内匠寮に所属していた片山東熊(かたやま とうくま 1854- 1917)が総指揮を取りました。日本初の洋風宮殿であり、内装は洋画家の浅井忠、黒田清輝、岡田三郎助らが担当したそうです。戦後は国会図書館に転用されていた時期があったとかですが、1974(昭和49)年に村野藤吾の監修により、現在の迎賓館に改修されました。明治以降,昭和戦前に建設されたわが国の建築を代表するものの一つで,文化史的意義の特に深いものとして国宝に指定された、石造りおよび鉄骨煉瓦造り、2階建て、地下1階。

迎賓館赤坂離宮
旧東宮御所
1909(明治42)年
国宝
設計 : 片山東熊(宮内省内匠寮)
内装 : 浅井忠、黒田清輝、岡田三郎助ら
施工 : 直営
改修設計 : 村野藤吾
東京都港区元赤坂2-1-1
撮影 : 2017.7.9
c0112559_07403167.jpg
c0112559_07433886.jpg

四谷駅から南下すると見えてきます。
c0112559_07445222.jpg
入場は突き当たりを右折してしばらく進んだところから。何かの行事が行われていない限り、予約無しでも入場できます。
c0112559_07462420.jpg
受付が終わったらここから階段を登って入場。入場料は1000円だったと思います。
c0112559_07495223.jpg
こんなに監視員がいるということは、入場料は彼女たちの人件費じゃない、とぼやきたくなります。内部写真は皆無。あとで、ネットの写真で紹介します。
c0112559_07531895.jpg
内覧が終わり、まず本館裏の主庭方面へ向かいました。
c0112559_07551050.jpg
本館裏側は、後に出てくる前面とは違った意匠。
c0112559_07590418.jpg
2階に並ぶオーダーやペディメントはギリシャ風です。
c0112559_08000131.jpg
c0112559_08002336.jpg
こちらが主庭。見事な噴水は主庭噴水池として国宝附(つけたり)に指定されています。
c0112559_08010989.jpg
中央に皿が2段重なる西洋庭園風の噴水です。
c0112559_08024871.jpg
c0112559_08033205.jpg
噴水を囲んで、伝説の生物であるグリフォンの像が4体。
c0112559_08045926.jpg
c0112559_08052202.jpg
グリフィンの足元に亀がいます。全部で8体です。
c0112559_08071964.jpg
c0112559_08074524.jpg
前庭のある正面へ。
c0112559_08082781.jpg
左右対称の様式主義そのもののバロック風宮殿建築です。
c0112559_08094534.jpg
c0112559_08101366.jpg
両翼が湾曲して、翼を広げたよう。
c0112559_08105862.jpg
ピンコロ石が敷き詰められています。
c0112559_08114118.jpg
車寄せにある巨大な玄関ポーチは石造り。
c0112559_08122117.jpg
c0112559_08124559.jpg
桔梗桐の家紋は天皇家由来でしょうか。
c0112559_08132437.jpg
c0112559_08134760.jpg
左端の出っ張り部分。
c0112559_08153460.jpg
c0112559_08155605.jpg
ペディメントには菊の御紋。
c0112559_08164092.jpg
屋根には金の星を散りばめた天球儀と翼を広げた金色に輝く霊鳥(鳳凰の一種)が4羽飾られています。
c0112559_08172790.jpg
天皇を『武勲の者』という印象を表現するためという、鎧武者と青銅製の甲冑・弓矢。この意匠は中にもありました。
c0112559_08191260.jpg
c0112559_08194021.jpg
c0112559_08200945.jpg
c0112559_08204714.jpg
前庭を北へ、正面ゲートへ戻りました。
c0112559_08215193.jpg
正門哨舎。これと同じものが博物館明治村に移設されています。
c0112559_08240193.jpg
c0112559_08243007.jpg
内部が撮影禁止なので、ネットにある写真などを借用します。これは入場時にもらったパンフレットです。
c0112559_08264313.jpg
内閣府のHPに内部写真があります。各部屋の解説はこのHPを見てください。これは正面玄関・中央階段。

c0112559_08305169.jpg
彩鸞の間(さいらんのま)
c0112559_08323771.jpg
花鳥の間(かちょうのま)

c0112559_08331722.jpg
朝日の間(あさひのま)
c0112559_08340127.jpg
羽衣の間(はごろものま)
c0112559_08343902.jpg
これからは迎賓館赤坂離宮のHPから。
c0112559_08355648.jpg
花鳥の間には濤川 惣助(なみかわ そうすけ 1847 - 1910)の30面の七宝額が使われています。無線七宝による絵画的表現を特色とし、京都で活躍した並河靖之と共に二人のナミカワと並び評された人です。
c0112559_08374969.jpg
どの部屋も考えられないくらい豪華絢爛。
c0112559_08384962.jpg
しかしあまりにも華美に過ぎたことや・・
c0112559_08395823.jpg
住居としての使い勝手がよくなかったことから、皇太子嘉仁親王がこの御所を使用することはほとんどなかったそうです。
c0112559_08403787.jpg
それ以前にも、片山東熊が明治天皇に完成報告したところ、贅沢すぎと叱られ、ショックで寝込んだというエピソードがあります。
c0112559_08413200.jpg
これ以降はネットにある動画をキャプチャーしてものです。
c0112559_08424861.jpg
c0112559_08431150.jpg
c0112559_08433055.jpg
c0112559_08435015.jpg
ドローンで撮影したものが別の動画にありました。
c0112559_08445791.jpg
正門から本館へと向かう左右(東西方向)に建つ旧衛士詰所。これも国宝の平屋建て。
c0112559_08454567.jpg
和風別館の游心亭(ゆうしんてい)。洋館と同時期に、同じ片山東熊設計の和漢がありましたが、今はなく、1974(昭和49)年に、谷口吉郎の設計により新設されました。

これで関東旅行を終わります。

by gipsypapa | 2018-04-16 08:48 | 建築 | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : https://gipsypapa.exblog.jp/tb/29436653
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by j-garden-hirasato at 2018-04-17 07:02
赤坂迎賓館、
近くを車で通って気になっていました。
敷地に入れるんですね。
今度、東京に行ったとき、
行ってみようかなあ。
Commented by gipsypapa at 2018-04-18 08:07
j-garden-hirasato さん
一見の価値はありますよ。
じっくり見れば半日かかります。
ほとんど毎日OKですが
念のためネットで調べたほうがいいです。
<< 田子の浦港 漁協食堂 佐原の食を巡る >>