精肉やまたけ曽根崎店

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 JR大阪駅から御堂筋を南下するとすぐ。曽根崎警察署の南側に、高層ビルにはさまれた変わった小さなビルがあります。この裏にある曽根崎商店で友人たちと飲んだ帰りに発見。遠景しか撮れなかったので、次に飲んだときに、この前を通って撮影しました。昔あった旭屋書店の南隣に当たりますが、当時は旭屋書店も含めて背が低いビルが並んでいたので、この建物の存在は気づかなかったです。

 頂部の半円形にあわせるような角の丸い窓が並び、入り口の庇をヤリのように上部に伸ばした装飾がある、ユニークなデザインです。なんとなく、昭和初期の香りがします。色々調べましたが、建物自体に関する情報は見つかりませんでした。鉄筋コンクリート造り、6階建て、多分、地下1階か?

前を通ったら閉店の張り紙がありました。それによると建物は戦後すぐ、昭和20年代前半の築のようです。(2019.3.29)

店頭の張り紙をアップします。(2019.7.26

精肉やまたけ曽根崎店
1994(平成6)年
設計・施工 : 不明
大阪市北区曽根崎2-12-5
撮影 : 2015.3.30 & 2015.12.8
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 左右を新しく建て替えられた高層ビルに挟まれ、ポツンと取り残された不思議なビル。
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 不思議な形の庇。設計者のこだわりを感じます。
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 営業中でした。しかし、このロケーションでは一般の人は買わないも。ただし、この裏側は飲食店が立ち並ぶ曽根崎商店街です。そちらの需要は多いのでしょう。
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 窓も角が丸い。
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 庇から上に伸びた線の天辺に正体不明の模様があります。
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 一応、テナントビルにもなっているようです。写っている側面に入り口があるバーかレストランのような店舗は撤退しているようです。「テナント募集中」の張り紙がありました。
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遠景ではこんな感じ。周辺の開発から取り残されたわけです。このスペースしかないので、今さら高層ビルに建て替えられることはなさそう。そっとしておいて欲しい優れものです。

閉店のお知らせです。
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by gipsypapa | 2017-01-16 08:44 | 建築
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