1872(明治5)年まで揚屋として営業した後、お茶屋に編入されたそうです。幕末には久坂玄瑞、西郷隆盛などの勤王の志士が密議や接待に使用されていました。また、新選組もここでの遊興を楽しんだとかで、特に芹沢鴨との関わり合いは深く、1863(文久3)年にここで暴挙をはたらき、その際に出来た刀傷が今でも残っています。芹沢が殺害される直前に酒宴を開いたのも角屋でした。 お茶屋として1985(昭和60)年まで「松の間」を宴会に使用したのち、1989(平成元)年から、1日30人限定で内部を公開していましたが、1998(平成10)年には「角屋もてなしの文化美術館」が開館して、一般公開されています。 建物は、通りに面する表棟と中庭を挟んで建つ奥棟からなり、両者は玄関部分で接続して1棟となっています。表棟は格子造り。内玄関を入った奥棟部分の1階には、通り土間、板の間、台所、帳場、茶室などがあります。各部屋は装飾や意匠に変化をつけ、数少ない揚屋建築の遺例として、文化的価値が高く評価されています。国の重要文化財の木造2階建て。 角屋(角屋もてなしの文化美術館) 江戸中期 / 1786(天明6)年増築 重要文化財 設計・施工 : 不明 京都市下京区西新屋敷揚屋町32 撮影 : 2014.9.30
by gipsypapa
| 2015-04-02 09:21
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