京都 萩児童公園のラジオ塔

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 京北教会のまわりで写真を撮っていると、近所の年配の男性に声をかけられました。「なぜこの教会の写真を・・」と問われ、「実は古い教会で、古い建物に興味があるんです・・・」とか話していたら、「それなら、そこにラジオ塔があるよ」とのこと。

 ラジオ塔って初めて聞く名前。とにかく行ってみたら公園の片隅に奇妙な建造物がありました。何の説明書きもないので、家に帰って調べたら、日本中の各地にあったものだとか。

 ネット情報では“ラジオ塔は、家庭にラジオが普及していなかった1930(昭和5)年に大阪市の天王寺公園に初めて建てられ、戦時中にかけて全国の公園や広場に造られた。多くはNHKや自治体が設け、コンクリートや石で造った高さ2-3メートルの塔の中に受信機と拡声器を備えていた。”とあります。全国に400か所くらいあり、京都でも7カ所あったとか。

 公園にここからラジオを流し、近所の人たちが集ったのでしょう。ラジオ体操もしたかもしれません。それにしても個人的には初めて見た近代化遺産の一つです。

萩児童公園のラジオ塔
昭和初期
設計・施工 : 不明
京都市左京区下鴨萩ケ垣内町8
撮影 : 2014.9.12
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 各窓の下にうっすらとJOOKというアルファベットが残っています。JOOKはNHK京都放送局らしいです。
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 こっちが裏側ですね。
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JOOKの左の O に鍵穴?
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 こんなものがあったとは、初めて見ました。
by gipsypapa | 2015-03-17 07:45 | 建築
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