旧日本銀行釧路支店

旧日本銀行釧路支店_c0112559_8191625.jpg
 幣舞橋を南に渡ったところに白亜のビルがあります。元は日本銀行の釧路支店だったもので、店舗の移転によって空き家になっています。戦後の築だからでしょう、銀行特有の様式主義の重厚な雰囲気はなく、モダンで軽快なデザインです。

 コンクリート造りの近代建築が少ないという釧路市内の貴重な財産です。売却が計画されていましたが、北海道建設新聞によると、道東の金融経済の発展を象徴する歴史的建物。さらに幣舞橋を中心とした釧路の代表的な都市景観を構成することから、釧路市が取得に向け、今年度(2015年)の予算化を決めたそうです。

 設計は多くの銀行建築を設計した西村好時(にしむら よしとき1886- 1961)。鉄筋コンクリート造り、3階建て、地下1階。

旧日本銀行釧路支店
1952(昭和27)年
設計 : 西村好時(西村建築事務所)
施工 : 清水建設
釧路市大川町2-26
撮影 : 2014.8.24
旧日本銀行釧路支店_c0112559_8201433.jpg
旧日本銀行釧路支店_c0112559_8202658.jpg
旧日本銀行釧路支店_c0112559_8203624.jpg
旧日本銀行釧路支店_c0112559_8204698.jpg
 釧路川河口の景観を構成する、存在感のある建物です。市によって管理され、ひいては有効活用されるのは、喜ばしいことで大歓迎したいです。
by gipsypapa | 2015-02-27 08:21 | 建築
<< 釧路の港文館 釧路を観る(その2) >>