宮川町歌舞練場

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 この近くに大正時代からある木造劇場があるので行ってみました。宮川町歌舞練場は、京都の六つの花街の一つである宮川町にあります。

 ちなみに六つの花街は上七軒、祇園甲部、祇園東、嶋原、先斗町、および宮川町で、これらを総称して京都の六花街と呼ぶことがあるそうです。また、嶋原以外の京都花街組合連合会に加盟する5地区を総称して五花街と呼ぶこともあるとか。

 そういえば京都には他にも上七軒歌舞練場、五條楽園歌舞練場、先斗町歌舞練場、祇園甲部歌舞練場があります。歌舞練場は花街にあったということです。先斗町歌舞練場祇園甲部歌舞練場はすでにこのブログで紹介しました。ちなみに島原には島原女紅場という歌舞練場があったが、今はありません。

 大和大路通と宮川町通の間の細い道から大きな和風建築が見えます。南側は2階にガラス戸を巡らした住宅風で、その下側に塗り壁の窓のない建物が続いています。ここが劇場でしょうか?持ち送りの形が面白いです。木造2階建て。

宮川町歌舞練場
1916(大正5)年
設計・施工 : 不明
京都市東山区宮川筋4-306
撮影 : 2014.6.13
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 洋風の持ち送り。
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 通りが狭く良いアングルがないので、反対側の宮川町通に出て探しましたが、それらしい建物は見つかりません。ちょうどその位置にある建物を撮影しました。

 調べると東山女子学園で、1969(昭和44)年に建てられた鉄筋コンクリート造りの建物で舞妓・芸妓のための教育施設でした。
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 授業科目は日本舞踊(若柳流)、長唄、常磐津、笛、茶道、鳴物、箏・地歌、小唄・端唄で、そのうち、日本舞踊、三味線、囃子(鳴物、笛)茶道が必須科目だそうです。

 ここでの教育の成果は普段の「お座敷」はもちろん4月に宮川町歌舞練場にて開催される「京おどり」や10月に開催される「みずゑ会」の舞台で観ることができるとか。

 つまりこの裏側の歌舞練場も学校の施設なのでした。中を見たいのでネットを検索したら「京男雑記帳」というブログにありましたので借用します。
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by gipsypapa | 2014-12-20 09:57 | 建築
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