東京銀座の教文館ビル

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 和光の近くにアントニン・レーモンドが昭和初期に設計したオフィスビルがあるのを知り、行ってみました。ある程度予想はしていましたが、周囲のビル群と違和感がない現代的なビルで、看板がないと区別がつかないでしょう。

 外観はコンクリートの大梁を表面に露出したモダニズム建築ながら、ごつさも感じるデザインです。ネット情報では

「アール・デコ様式の建築で、完成当時は銀座通り側に塔屋があり、銀座界隈で目立つ建物であったという(塔は既に撤去)。当時のアール・デコの意匠の内装は、現在もエレベーターホールの壁面装飾などに残る。松屋通り側の入り口中央にある回転扉は、現存する銀座で最古の回転扉とされる(使用はされていない)。」

 とのことです。残念ながら、中に入らなかったので、未確認です。

 設計はチェコ出身で、フランク・ロイド・ライトのもとで学び、帝国ホテル建設の際に来日。その後も日本に留まり、モダニズム建築の作品を数多く残して、日本人建築家に大きな影響を与えたといわれる、アントニン・レーモンド(Antonin Raymond, 1888 - 1976)。すでにエリスマン邸フェリス女学院10号館聖パウロカトリック教会安川電機本社聖オルバン教会聖ラファエル教会を紹介しています。鉄筋コンクリート造り、地上9階建、地下2階。

教文館ビル
1933(昭和8)年
設計 : A.レーモンド
施工 : 清水組
東京都中央区銀座4-5-1
撮影 : 2013.12.8
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by gipsypapa | 2014-05-20 08:19 | 建築
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