四国村 旧黒瀬家丸亀藩御用蔵

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 四国村の解説文。

 この建物は、もともと京極藩御用の米蔵でした。墨書や、米俵の数取りに使った「玉」等の落書きなどから、江戸後期の建築であると推定されます。

 米蔵は、2段の布石の上に建ち、屋根は切妻造り本瓦葺です。高い海鼠壁や、正面にある4つの戸口、その廂と2つの格子窓は単調な壁面に快い変化を与えており、力強さの中に美しい構成を合わせもった米蔵です。現在は資料館として使用しています。


 高松市のホームページから。

 この建物は黒瀬家の所有で、丸亀藩の米蔵の役割をはたしていた。寛政8年(1796)の建築で、丸亀市西平山町107にあった。

 屋根は切妻造りの本瓦葺である。壁は漆喰(しっくい)塗の仕上げ、腰をナマコ壁とした大規模な建物である。藩の米蔵として四国では珍しい建物である。内部は4室に分かれ、それぞれの前面に、片庇(かたひさし)のついた入口がある。内部は天井がなく、屋根裏がそのまま見えている。

 柱の間の壁には、丸太を細かく配置、米俵を積み重ねても壁が傷まない工夫がしてある。堂々たる白漆喰の美しさ。腰瓦、出入口、窓のデザインなどモダンな構成に驚く。


四国村 旧黒瀬家丸亀藩御用蔵
江戸中期
香川県指定文化財
設計・施工 : 不明
高松市屋島中町91 四国村
撮影 : 2012.2.25
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by gipsypapa | 2013-03-04 14:00 | 建築
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