旧高松港管理事務所

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 JR高松駅から高松港の埠頭に向かうと目に入るビル。3階建てと2階建てがつながった大型の建物です。大阪商船の高松支店として昭和初期に建てられ、最近まで関西汽船の高松支店として使われましたが、今は空き家になっています。

 細部の装飾など見どころが多い意匠で、ロケーションがいいので事務所ビルに最適。再利用して欲しいところですが、瀬戸大橋が開通して以来、宇高連絡船が廃止となり、高松港の機能も縮小されたようです。設計・施工は清水組高松出張所。


Sakyo さんから、この建物は旧高松港管理事務所であり、かつこの写真を撮影したすぐ後に解体されたということを教えていただきました。確認できましたので改正します。(2014.2.1)

解体のニュースです。↓

 高松港のシンボルとして戦前から多くの香川県民に利用された旧高松港管理事務所(高松市玉藻町)の取り壊し工事が12月下旬から始まる。昭和初期の建築デザインを伝えるモダンな外観が特徴で、施設を管理する県は17日、惜別の意を込めて座談会や見学会を開く。

 同事務所は1927(昭和2)年に建築後、2001年に高松港旅客ターミナルビルに役目を譲るまで、75年間にわたって小豆島などの島しょ部、阪神・別府航路などの発着施設として多くの旅行客やビジネス利用者らでにぎわった。昨年開催された瀬戸内国際芸術祭では外壁にミラーパネルが装飾され、ギャラリーとしても使用された。

 建物は機能的でありながらも装飾美を兼ね備えたアールデコ感覚のモダンな外観で、当時の建築デザインを後世に伝える貴重な近代建築物として保存を望む声もあった。しかし、基礎地盤の陥没や外壁のはがれ、ひび割れが目立つなど老朽化が進んでいることから、県が取り壊しを決定。12月下旬に解体工事に着工し、来年3月下旬までに工事を完了する予定という。
鉄筋コンクリート造り、2/3階建て。

旧大阪商船高松支店旧高松港管理事務所(解体)
1928(昭和3)年1927(昭和2)年
設計・施工 : 清水組田村工務所
施工 : 不明

高松市玉藻町10-10
撮影 : 2011.11.26
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by gipsypapa | 2012-12-13 13:15 | 建築
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