豊平館

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 明治初期に明治天皇行幸のために北海道開拓使が建てた洋風ホテル「豊平館(ほうへいかん)」。現存の木造ホテルとしては我が国最古の建物です。その後も大正天皇、昭和天皇も皇太子時代に宿泊された格式高いホテルでした。

 当初は大通公園の東の端、現在の市民会館位置にありましたが、1958(昭和33)年に現在地の中島公園に移築され、結婚式場として使われています。なお、HP↑によると現在は改修工事のため4年間閉館しているようです。。

 外観は白を基調とし、鮮やかなウルトラマリンブルー(白群青)と呼ばれる縁取りの組み合わせが爽やかな印象。正面玄関には半円形の車寄せを突き出し、その上にギリシャ風の柱頭のある柱で支えた半円形のバルコニーを置いています。最上部には小さな和風のペディメントがあり、アメリカ様式の中に和も混在する和洋折衷のデザイン。濃密な装飾はこの中心部に集中し、左右対称の両側は大人しくすっきりしています。

 内部も材料には贅を尽くした豪華な造りで、暖炉は大理石を模した漆喰仕上げ。一つずつ絵柄を変えた漆喰彫刻の天井中心飾や精巧な彫金を施したシャンデリアも必見です。国の重要文化財近代化産業遺産の木造2階、石造り地下1階建て。

豊平館
1880(明治13)年
重要文化財
近代化産業遺産
設計 : 安達喜幸(開拓使工業局営繕課)
施工 : 大岡助右衛門
札幌市中央区中島公園1-20
撮影 : 2011.8.27
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by gipsypapa | 2012-04-06 13:07 | 建築
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