にしん御殿小樽貴賓館

にしん御殿小樽貴賓館_c0112559_135954.jpg
 小樽最後の日は、市街地を離れバスで番屋通りと呼ばれる小樽海岸公園線を北に向いました。

 この建物は、祝津のにしん漁の三大網元(青山家、白鳥家、茨木家)の一つ、青山家の最盛期に二代目政吉が娘夫婦の民治・政恵と共に建てた大別荘です。当時、にしん大尽と呼ばれた政吉は、美意識が高く、一流好みだったらしく芸術的な建築物を目指し、約6年半の歳月を要して完成させたもの。現在は食事処「にしん御殿小樽貴賓館」になっており、見学のみも可能(有料)です。

 入母屋造り桟瓦葺の主屋は木造平屋建てで、その隣に2階建の離れがあります。時間的な余裕がないのと、有料のため敷地には入っていませんが、主屋は東と西に主玄関と脇玄関を対称に配置した堂々とした正面です。内部は春慶塗や銘木を用い、和・洋の意匠が部屋毎に違えて見られるなど、贅を凝らしているとか。国の登録有形文化財と小樽市都市景観賞の木造平屋建て+2階建て。

にしん御殿小樽貴賓館
旧青山別邸
1923(大正12)年
登録有形文化財
小樽市都市景観賞
設計 : 不明
施工 : 斎藤子之助
小樽市祝津3-63
撮影 : 2010.8.26
にしん御殿小樽貴賓館_c0112559_136158.jpg

にしん御殿小樽貴賓館_c0112559_137938.jpg
にしん御殿小樽貴賓館_c0112559_1371716.jpg
にしん御殿小樽貴賓館_c0112559_1372683.jpg
にしん御殿小樽貴賓館_c0112559_1373961.jpg
 正面の建物は新しいようです。
by gipsypapa | 2012-01-13 13:09 | 建築
<< 小樽の茨木邸(旧茨木番屋) 小樽の旧右近倉庫 >>