セコム損保京都ビル

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 東本願寺からJR京都駅に向かって南に進んだところにある昭和初期のオフィスビル。京都野村生命のビルとして建てられ、今はセコムが入っています。1階部分は石貼りで、上部は全面タイル貼り。遠くから見ると濃い褐色に見えますが、近づいてみると濃紺色のタイルです。

 設計はこのブログで大阪倶楽部(1924)高麗橋野村ビルディング(1927)野村證券本店(1930)大阪瓦斯ビルヂング(1933)山口吉郎兵衛邸(現:滴翠美術館)(1933)を紹介した安井武雄(1884 – 1955)。大阪を中心に活躍し、昭和初期のモダニズム建築を代表する建築家です。

 高麗橋野村ビルディングや大阪瓦斯ビルヂングではモダニズムの中に色気を加味したような独特の美学を感じて気に入っていますが、この建物はそれらと趣が異なり、無骨な感じを受け、どちらかというと野村證券本店との共通点があります。鉄筋コンクリート造り6階建て、地下1階。

セコム損保京都ビル
旧京都野村生命ビル
1937(昭和12)年
設計 : 安井武雄建築事務所
施工 : 竹中工務店
京都市下京区烏丸西入ル東境町191
撮影 : 2009.5.10
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by gipsypapa | 2011-08-10 14:32 | 建築
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