いかにも明治らしい左右対称の堂々とした外観の中央部に八角形の塔屋があります。外装は要所に石材を使った煉瓦造りで、屋根はスレート葺き。屋根にはドーマー窓と煙突があります。 何度か構造的な欠陥や火災により復旧工事が行われ、1911(明治44)年に一部改造されて再建。さらに1958(昭和43)に、 北海道百年記念事業の一環として創建当時の姿に復元されました。現在の建物内部は明治44年の改修時のままで、屋根とドーム等は当初形式に復原されています。 設計は辰野金吾らより一世代前の建築家で、文部省の第1回留学生としてアメリカで西洋建築を学び、函館の元町配水池や手宮機関庫を手がけた平井 晴二郎(ひらい せいじろう、1856 - 1926)。東京駅の新築の際には帝国鉄道庁総裁として関わっていました。我が国における大規模な煉瓦造建造物の初期遺構として大変貴重です。国の重要文化財の煉瓦造2階建て、地下1階、八角塔屋付。 北海道庁旧本庁舎(北海道立文書館) 1888(明治21)年 重要文化財 設計 : 平井晴二郎(北海道庁土木課) 施工 : 直営 札幌市中央区北3条西6-1 撮影 : 2010.8.26
by gipsypapa
| 2011-05-19 13:20
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