武雄温泉楼門

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 1200年以上前に開湯した北部九州では有名な武雄温泉。神功皇后が入浴されたとも伝えられているほか、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、唐津の名護屋城に集められた多数の兵士が湯治に訪れたとか、江戸時代には宮本武蔵、伊達政宗、伊能忠敬、シーボルト、吉田松陰などが入浴した記録も残されているといわれる歴史のある温泉地です。

 温泉の入口に立つ武雄温泉のシンボルである朱塗りの楼門。大正初期に建てられた、形や色彩が竜宮城を連想させ、天平式楼門と呼ばれる釘一本も使用していない純和風の建築物です。

 設計は地元佐賀県出身の辰野金吾が率いる辰野葛西建築事務所、施工は清水組(現清水建設)の清水満之助。辰野葛西建築事務所は、その前年に東京駅舎を完工したばかりで、ほぼ同時期に設計したものです。設計・施工者ともに近代洋風建築の大御所ですが、このような和の技法による建物を手がけたこと自体が貴重な文化遺産といえましょう。国の重要文化財の木造入母屋造本瓦葺、漆喰塗大壁の二重門。

武雄温泉楼門
1915(大正4)年
重要文化財
設計 : 辰野葛西建築事務所
施工 : 清水満之助(清水組)
武雄市武雄町大字武雄7425
撮影 : 2010.4.24
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 門をくぐると朱塗りの柱に格天井。
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 何故か門内に堂々と中華料理屋さん(?)が店開きしていました。
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 門を抜けて反対側を見ています。
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 楼門の左にある武雄温泉第六源泉。
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by gipsypapa | 2010-11-02 10:24 | 建築
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