長崎の館内町には元禄時代に建設された唐人屋敷があり、今も4棟が残っています。鎖国時代、唯一の海外貿易港であった長崎で出島と共に海外交流の窓口として重要な役割を果たしました。 江戸時代初期、1635年(寛永12年)から長崎のみに制限された中国貿易。唐人たちは長崎市中に散宿していましたが、密貿易の増加を恐れた幕府は、その対策として、1688年(元禄元年)唐人屋敷の建設に着手し、翌1689年(元禄2年)に完成しました。当初、長屋数十棟が建ち並んでいたといわれ、一度に2,000人前後の唐人たちの住居はここに集められ、長崎奉行所の管理・支配下におかれていました。 土神堂(どじんどう)は土神の石殿を建立したいという唐船の船頭たちの願いが許され創立されたもの。天明4年(1784)の火事で焼失しましたが、復旧され、その後も数度にわたり華僑たちによって改修、保存されてきましたが、昭和25年(1950)に 老朽のため解体され、石殿だけが残っていました。現在の建物は昭和52年(1977)に長崎市が復元工事を行ったものです。 旧唐人屋敷 土神堂 1691(元禄4)年/1977(昭和52)年復元 長崎市指定史跡 設計・施工 : 不明 長崎市館内町2 撮影 : 2009.5.17
by gipsypapa
| 2010-01-03 11:20
| 建築
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