神奈川県立近代美術館鎌倉館

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 鶴岡八幡宮の境内、平家池の畔にある近代美術館鎌倉館。戦後の建物ですがDOCOMOMO 100に選ばれたモダニズム建築です。近代美術館建築の傑作といわれ、ル・コルビュジエの門下生である坂倉準三が設計しました。コルビュジエのインターナショナル様式が継承されているそうです。

 設計競技によって採用された設計で、鉄骨、アスベストボードの外壁という廉価な材料を用いて合理化され、シンプルな構造、外観となっています。一時、建て替えの噂があったそうですが、現在も健在です。鉄骨造り2階建て。

神奈川県立近代美術館鎌倉館 1951(昭和26)年
設計 : 坂倉準三
施工 : 馬淵建設
鎌倉市雪ノ下2-1-53 鶴岡八幡宮境内
撮影 : 2008.8.3
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 正面より、この蓮が生い茂る平家池からの眺めが見どころです。

 有名な建物で、形状はシンプルで美しいのですが、外壁をアスベストボードにしているのが、安っぽく見えてしまい、少し期待外れでした。軽量化を意図したのでしょうが、せめてコンクリートボードかなにかだったら、時とともにいい味が出るのに。
by gipsypapa | 2008-12-25 10:42 | 建築
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