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再び修善寺温泉へ

湯ヶ島温泉の次の日は修善寺温泉でした。もともと修善寺まで電車で来てからバスで湯ヶ島温泉に行ったので、その逆コースで修善寺に戻ったわけです。修善寺温泉は中心部を流れる桂川沿いに多くの旅館やホテルが並んでいます。前回に紹介したスポットと重複します。
撮影 : 2016.2.2
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伊豆半島は各地で干物が名物。海岸沿いの道端に魚を干す風景がいたるところで見るのですが、修善寺は内陸。
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土産物としては売っていますが、実際に干している風景は珍しいです。


独鈷の湯
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ほぼ中心部にある独鈷(どっこ)の湯は弘法大師、空海が桂川で病父を洗う少年を見て心うたれ、独鈷杵(仏具)で川の岩を打ち霊湯を湧出させ、父子に温泉療法を伝授したという言い伝えがあり、修善寺温泉発祥の湯です。桂川の河原にある足湯でしたが、現在は使えないようです。

独鈷の湯
静岡県伊豆市修善寺838−1

竹林の小径
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温泉街の中心部を流れる桂川に沿う遊歩道。 独鈷の湯から続く小経を歩いていくと、茶処や昔懐かしい火の見櫓が散策する人々の目を楽しませ、竹林の中央では大きな竹製の円形ベンチで風を感じることが出来ます。

竹林の小径
静岡県伊豆市修善寺3463−1
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湯回廊 菊屋
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妻が菊屋の食事がお気に入りなので、今回もここに1泊です。前回に多くの写真をアップしていますので、今回は少しだけ。

湯回廊 菊屋
明治以降~昭和期
設計・施工 : 不明
静岡県伊豆市修善寺874-1
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新井旅館
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前回も紹介した新井旅館は何も変わっていないようです。

新井旅館
1881(明治14)年 ~ 1943(昭和18)年
登録有形文化財
静岡県伊豆市修善寺970
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福地山 修禅寺
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町の名前になっている修善寺は弘法大師に依って開創されました。現在は曹洞宗で、多くの禅僧を輩出し手いるそうです。文久3年(1863年)に伽藍や宝物の多くを焼失、明治13年から同20年にかけて本堂などを再建とか。

福地山 修禅寺
1887(明治20)年
設計・施工 : 不明
静岡県伊豆市修禅寺 964
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2月の初め。梅が咲き始めていました。


日枝神社
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修禅寺の隣にある日枝神社(ひえじんじゃ)。根周り5.5m、高さ25mという「一位樫」などの巨木が見所です。

日枝神社
詳細 : 不明
静岡県伊豆市修善寺
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根元が一つになっている樹齢800年の「子宝の杉」。
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伊豆では珍しい樹木として県の天然記念物になっています。
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修善寺ハリストス正教会顕栄聖堂
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温泉街から東に少し外れた位置にある教会へ再び。

修善寺ハリストス正教会顕栄聖堂
1912(大正元)年
静岡県指定有形文化財
設計 : 河村伊蔵
施工 : 不明
静岡県伊豆市修善寺861
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修善寺の十割そば屋台 さくだ
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着いた日のお昼はここでした。伊豆の修善寺は山の中にある温泉地なので、海鮮系の店は少なめで、蕎麦の店が多いです。お昼なので蕎麦で軽く済ませたいのですが、一概に値段が高いと思っていました。そのとき見つけたのが「さくだ」です。2年前にはなかったお店です。ワンコインにひかれて中へ。

屋台さくだ
静岡県伊豆市修善寺3458-22
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タイミングよく席が空いていました。
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塩と本わさびで食べるこだわりの十割そば「屋台さくだ」
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色々種類がありますが、店主お任せコースも500円です。
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すべて十割そばです。
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待つ間に自分ですり下ろすワサビが絶品です。
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地のりの蕎麦、これも海苔の風味と蕎麦つゆが絡み合って美味しかったです。ちなみに「あおさ」は知っていましたが「地のり」というのは初めてでした。修善寺温泉でお勧めのお店です。席の数が少ないので、多少の行列は覚悟する必要がありそう。

by gipsypapa | 2017-04-26 08:53 | | Trackback | Comments(0)

天城湯道

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天城湯道(あまぎゆみち)は狩野川からその上流に通じる遊歩道です。泊まった翌日の早朝に白壁荘の裏から一回りしました。かつて共同湯に通うためだった道が観光客用に整備されています。天城の狩野川から上流で二つに分かれる猫越川(ねっこがわ)と本谷川(ほんたにがわ)沿いの美しい渓流や木々を見ながら散策できる風情のある小径です。

天城湯道
静岡県伊豆市湯ヶ島
撮影 : 2016.2.2
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本谷川と猫越川の合流点に架かる出会い橋。二つの川が合流する地点なので、出会いという名前になったのでしょう。
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出会い橋は男橋と女橋の二つの橋があります。これは女橋。
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男橋。
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男女が出会うと幸福になれると書いてありました。
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向こうに見えるのは狩野川にかかる落合荘村上へ渡る橋です。
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天城名物のワサビかと思いましたが、葉っぱにそれらしい匂いがありませんでした。違う植物か?
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白壁荘から見える廃墟のような建物。気になっていました。
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年金で建てられた保養所か何かだったようです。使われていないのは明らか。何度も繰り返され、悪名高き無駄遣いの典型のようです。
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一回りしました。バス道に架かる西平橋です。
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白壁荘が見えています。



by gipsypapa | 2017-04-25 09:26 | | Trackback | Comments(2)

天城湯ヶ島温泉の瑞祥閣

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これも早朝の散歩で見つけた和風旅館「瑞祥閣(ずいしょうかく)」です。天城遊歩道の出発地点である瑞祥橋のたもとにあります。天城遊歩道は浄蓮の滝や天城峠に続く道で、「伊豆の踊子」も歩いたコースです。

瑞祥閣
1951(昭和29)年
設計・施工 : 不明
静岡県伊豆市湯ヶ島413
撮影 : 2016.2.2
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瑞祥橋は、1961(昭和39)年に竣工した橋です。
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橋の上から本谷川(狩野川の上流)を望む。
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by gipsypapa | 2017-04-24 08:24 | 建築 | Trackback | Comments(2)

天城湯ヶ島温泉の「落合樓 村上」

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早朝に白壁荘周辺を散策しました。白壁荘から狩野川を少し上流に行く文化財の宿「落合楼 村上」があります。元は明治七年に創業した「眠雲樓(みんうんろう)」が眠雲樓落合楼の創始です。現在の名称は狩野川の起点、本谷川と猫越川(ねっこがわ)の合流点にあり、明治14年に逗留中の山岡鉄舟が宿の庭から川の落ち合う様子を眺めて「落合楼」と称したのが由来だそうです。

玄関を含む本館の一部と眠雲亭や応接棟などは、昭和8年から12年にかけて建てられたもの。 約3,000 坪の広大な敷地に客室は僅か15 室のみだそうです。各室の床・棚などに銘木奇木を用いるなど、良質の建築材をふんだんに使った贅沢な造りの高級旅館。本館以外にも玄関棟、応接棟、眠雲亭、紫檀宴会場、配膳室階段棟、住居棟及び廊下が国の登録有形文化財に指定されている木造2階建て。

眠雲閣落合樓 村上
1933(昭和8)年~1937昭和12)年
登録有形文化財
設計・施工 : 不明
伊豆市湯ヶ島1887
撮影 : 2016.2. 2
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門から正面に見える玄関棟。
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狩野川沿いに建つのは本館。
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周辺から見えるのほここまでです。以下はネットにあった写真を借用します。
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玄関棟。
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本館。
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眠雲亭。
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by gipsypapa | 2017-04-23 09:03 | 建築 | Trackback | Comments(2)

天城湯ヶ島温泉の白壁荘

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旅行から戻ったので、再開します。今日から伊豆半島です。伊豆は何度か行ったことがありますが、今回は初めて湯ヶ島温泉に行くことにしました。修善寺駅からバスで30分ほどの所にある湯ヶ島温泉は、天城山麓を流れる狩野川上流の渓谷沿いにあります。

泊まった白壁荘は静かな雰囲気のかなにある民芸調の旅館です。建物は本館1号が昭和29年築、以下昭和31年築の本館2号、昭和40年築の別館、昭和63年築の新館と4棟から成っています。

白壁荘
1954(昭和29)年以降増設
設計・施工 : 不明
静岡県伊豆市湯ケ島1594
撮影 : 2016.2.1 & 2
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狩野川沿いに建っています。
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本館を入ったらロビー。
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民芸調です。
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泊まった部屋は本館から地下道を通って向い側にある本館2号でした。
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広めの和室と・・・
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板張りの控え間には掘り炬燵がありました。
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巨石をくりぬいた露天風呂。
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こちらは巨木の風呂。
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もちろん普通の大浴場「瑠璃の湯」もあります。
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有名な石川さゆりの「天城越え」。
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作詞家の吉岡治はここ白壁荘に逗留して歌詞を書いたそうです。
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廊下や地下道でつながった各棟を散策しました。
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客室の眼下を流れる狩野川。


by gipsypapa | 2017-04-22 10:06 | 建築 | Trackback | Comments(2)

新井旅館

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 修善寺シリーズの最後です。こちらも修善寺を代表する老舗「新井旅館」。明治5年に酒造蔵元から養気館「新井」として創業した、歴史のある旅館。修善寺に数ある旅館の中では唯一、国の登録有形文化財があり、全部で15棟の建物が指定されています。

 実は修善寺で泊まる旅館を選ぶときに、前に紹介した菊屋と、どっちにするか悩みました。ネット情報を調べていたら、ここ新井旅館は館内のガイドツアーをやっていることがわかりました。そういうわけで、宿泊は菊屋へ。翌日は新井旅館で見学することにしました。

 ちなみに、文化財登録されているのは、青州楼、雪の棟、渡りの橋、霞の棟、桐の棟、月の棟、甘泉楼、紅葉、山陽荘、天平風呂、あやめの棟、花の棟、吉野の棟、観音堂、水蔵の15棟です。

 約40分ツアーで、当然のことながらすべてを見ることはできませんし、建物毎に説明してくれるわけではありませんので、個々の名称は、あてずっぽうのものもあります。もしかしたら間違っているかも知れません。なお、ガイドツアーの料金は1,500円でコーヒーなどのソフトドリンクがついています。

新井旅館
1881(明治14)年 ~ 1943(昭和18)年
登録有形文化財
伊豆市修善寺970
撮影 : 2014.4.23
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 ツアーで貰った館内マップです。クリックすると大きくなります。

月の棟
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 新井旅館の本館になっている「月の棟」。玄関ロビーとフロントやショップがあります。平等院鳳凰堂を模したといわれる玄関周りなど,典型的な和風旅館の外観をしています。1960(昭和35)年にコンクリート造りに改築されました。国の登録有形文化財の木造、一部鉄筋コンクリート造り、地上3階、地下1階建て。

月の棟
1919(大正8)年 / 1960(昭和35)年改築
登録有形文化財
設計・施工 : 不明
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青州楼
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 新井旅館では最も古い建物で、六角塔が修善寺全体のシンボルになっています。唐破風付きの城郭風建築で,近くからは全貌が見にくい位置に建っていますが、修善寺の街の各所から六角塔を見ることができます。

 いつからいつまでかは不明ですが、若干23歳で新井旅館の棟梁になり、50年間宿の建物を手入れし見守ったという、大川正平氏が次のように書いています。

 「木造の木組にして礎石の上へ土台なしで立柱した古い様式で建てられ、礎石は安山岩の岩盤まで掘り下げ大石を積み重ね、中心の柱四本はその上に立っている。」国の登録有形文化財の木造3階建て。

青州楼
1881(明治14)年
登録有形文化財
設計・施工 : 不明
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 「月の棟」から中へ入りロビーで案内を待ちます。あらかじめ前日に朝10時のツアーを電話予約していました。着いたころは、宿泊客のチェックアウトが終わりかけ。数人とすれ違いましたが、ツアー参加の外来は、結局私たち二人だけでした。
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 玄関脇にある階段。地下を通って道路の北側にある「甘泉楼」とつながっています。
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 樹種豊かな庭は新井旅館の特徴。4月というのに紅葉のような景色です。
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 「月の棟」から「青州楼」に向かう幅広の廊下は、美しい庭に面し喫茶を兼ねています。せせらぎを超え池を巡る雰囲気は素晴らしく、一見の価値があります。
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 最後にここで珈琲とお茶菓子のサービス。ツアーの案内は40分ほどですが、ここで時間を気にせず、ゆっくりできました。

渡りの橋
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 「月の棟」と「雪の棟」とを連絡する屋根付きの太鼓橋。床は小さな幅の板を目透かしに貼って下を流れる水を見せるようになっています。また橋を長く見せるために「月の棟」側を幅広に、「雪の棟」を狭くするという工夫もなされています。つながる「月の棟」の廊下とともに、宿泊客が来館記念の写真を撮るベストロケーションです。 国の登録有形文化財の木造平屋建て。

渡りの橋
1899(明治32)年
登録有形文化財
設計・施工 : 不明
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雪の棟
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 渡りの橋を渡ると「雪の棟」。敷地のほぼ中央にあり、客室と附属する浴室棟からなっています。浴室棟はムクリ付の入母屋の屋根に煙だしの小屋根を載せた特徴的な建物です。第1期の増築部分。国の登録有形文化財の木造2階建て。

雪の棟
1899(明治32)年
登録有形文化財
設計・施工 : 不明
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霞の棟
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 中に入ることができませんでしたので、定かではありませんが、多分、「霞の棟」と思います。「雪の棟」の南方にあり,南は桂川に面しています。国の登録有形文化財の木造3階建て。

霞の棟
1899(明治32)年
登録有形文化財
設計・施工 : 不明
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 桂川からははっきりと霞の棟を識別できます。
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 これらの部屋や廊下は、多分「雪の棟」です。
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 2代当主が造成した池泉庭園の両側に二つの建物が増設されました。「華の池」の真ん中にあるのは「乙姫島」です。

花の棟
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 「華の池」を挟んで「桐の棟」に向き合って建っています。南側は桂川を望み、目の前に竹林の小径が広がる、景観が素晴らしい部屋が並んでいます。数寄屋風の趣をもち、大正から昭和期の日本画家で、 前田青邨と並ぶ歴史画の大家である安田靫彦(やすだ ゆきひこ、1884 - 1978)の監修といわれています。国の登録有形文化財の木造2階建て。

花の棟
1934(昭和9)年
登録有形文化財
設計指導 : 安田靫彦
施工 : 不明
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 手前が花の棟、向こうは吉野の棟でしょう。

桐の棟
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 「華の池」の北側は「桐の棟」。「花の棟」に向き合ってペアのように見えますが、こちらは大正期でずいぶん古いものです。基礎が池に没するくらい床下が低く、真壁造りの南面を水面に映しています。国の登録有形文化財の木造2階建て。

桐の棟
1916(大正5)年
登録有形文化財
設計・施工 : 不明
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天平風呂
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 「青州楼」の南、「あやめの棟」との間に建つ総檜造りの浴場。4間×4間の小ぶりな建物ですが、檜の丸柱と石の組み合わせが野性味あふれる、半地下のユニークな浴室です。ネット情報では、3代当主と親交が深かった安田靫彦がが、ビザンチン様式の計画案を天平様式に変えて、自ら設計にあたったそうです。国の登録有形文化財の木造平屋建て。

天平風呂
1934(昭和9)年
登録有形文化財
設計 : 安田靫彦
施工 : 不明
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 半地下なので窓が半分水没状態。浴場内から池の鯉が泳ぐのを眺めることができます。
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 バー。
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吉野の棟
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 手前の「花の棟」の西向こうに見えるのが「吉野の棟」。敷地の西南端に建つ離れ風の客室棟で、「花の棟」と連絡はしていますが,別個の玄関があるそうです。国の登録有形文化財の木造2階建て。

吉野の棟
1935(昭和10)年
登録有形文化財
設計指導 : 安田靫彦
施工 : 不明
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あやめの棟
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 「天平風呂」の南、桂川沿いに建つ客室棟。地階に「あやめ風呂」があるそうです。「あやめ風呂」は,「天平風呂」と同様に池に面し,池中が見える仕組みになっているとか。国の登録有形文化財の木造、一部鉄筋コンクリート造り、地上2階、地下1階建て。

あやめの棟
1932(昭和7)年
登録有形文化財
設計・施工 : 不明
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甘泉楼
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 今まで見てきたのは県道18号線の南側ですが、県道を北に渡ったところにも3棟の有形文化財があります。

 北側修禅寺寄りの敷地に建つメイン建物が「甘泉楼(かんせんろう)」で,「月の棟」とは地下通路で結ばれています。1階は元の大浴場で、現在は温泉プールになっているそうです。2階は120畳の舞台付大広間。南面と北面の柱1本置きに舟肘木を付け,外部に硝子障子を隙間なく配置した印象的な外観です。国の登録有形文化財の木造2階建て。

甘泉楼
1924(大正13)年
登録有形文化財
設計・施工 : 不明
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 県道に面した1階部分は最近改造されています。ストリートビューには昔の風景が残っています。改造して土産物屋かなにかにするんでしょうが、どう見ても風情は以前のほうがよいです。

紅葉
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 「甘泉楼」の北西に建つ平屋の離れ風の客室。甘泉楼」とは渡廊下で結ばれているとか。京風を意識しているようです。国の登録有形文化財の木造平屋建て。

紅葉
1927(昭和2)年
登録有形文化財
設計・施工 : 不明
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山陽荘
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 「紅葉」の北,敷地の一番奥部の山側にあります。新井旅館には数々の著名人が宿泊していますが、とくにお気に入りだった日本画家の横山大観が居室兼アトリエとして使う目的で建てられた離れです。

文化遺産オンラインでは「大観ギャラリー」として開放されているとありますが、そういう気配は感じませんでした。国の登録有形文化財の木造2階建て。

山陽荘
1928(昭和3)年
登録有形文化財
設計・施工 : 不明
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 他にも観音堂と水蔵という有形文化財があるのですが、見ることはできませんでした。

 伊豆半島のシリーズはこれで終わり。次は福岡県です。
by gipsypapa | 2014-09-13 11:15 | 建築 | Trackback | Comments(2)

修善寺の朴念仁

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 「あさば」と「花小道」の間にあり「竹林の小経」を臨むところにある朴念仁(ぼくねんじん)。100年近い古い旅館を改築した風情のある建物が蕎麦屋になっています。木造2階建て。

朴念仁
昭和初期
設計・施工 : 不明
伊豆市修善寺3451-40
撮影 : 2014.4.22
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 せっかくなのでネットにあった内部の写真をどうぞ。 ↓
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by gipsypapa | 2014-09-12 08:52 | 建築 | Trackback | Comments(2)

あさば旅館

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 修善寺温泉で最も有名な旅館のひとつ「あさば」です。c0112559_1110260.jpg浅羽安右衛門の創業したのが1675(延宝3)年。前身の温泉宿も含めれば520年を超える日本最古の老舗旅館で、旅行雑誌や建築関係の本にも取り上げられることが多い、有数の高級旅館といえます。

 敷地内には広大な池があります。桂川から水を引き込み、下流へと流して水の滞留を防ぐと共に、この池を枯らしてはいけないという、数百年にわたる代々の伝えを、今も守り続けているとか。

 「あさば」で最も有名なのは池に面した能舞台「月桂殿」。明治後期に東京深川の富岡八幡宮から一旦浅羽家の別荘に移設され、その後1931(昭和6)年にこの池を望む本館に移されたそうです。入口の門もこの明治後期に一緒に移設されました。

 移設された能舞台は加賀の前田利鬯(まえだ としか)子爵(1841-1920)が富岡八幡宮に寄進したといわれるので、明治中期の築ではないかと思います。門の東京時代の築年は不明ですが、少なくとも明治中期以前のものでしょう。敷地には客室棟が並び立っていますが、これらは新しいように見えます。最近は結婚式場としても利用されています。

あさば旅館
1952(昭和27)年 / 1998年(平成10)年改築
設計・施工 : 不明
伊豆市修善寺3450-1
撮影 : 2014.4.22
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 富岡八幡宮から移設された門。
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 むくり屋根の玄関が見えます。暖簾の向こうに太陽と月の明かりとりの窓があるはずなんですが・・・
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 道路沿いに延々と客室棟が並んでいます。
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 宿泊客じゃないので奥にある能舞台は見ることができません。それでも見たいので検索して「hmmm なるほどなぁと思った事」というブログ(でしょうか?)を見たら、美しい写真がいっぱい。そのうちの2枚を借用しました。 ↓
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by gipsypapa | 2014-09-11 11:19 | 建築 | Trackback | Comments(3)

湯の宿 花小道

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 修善寺温泉には歴史のある旅館があり、魅力的な温泉街を形成しています。それらのいくつかを順次紹介します。

 桂川の独鈷の湯の対岸に、あった「仲田屋旅館」という、明治10年創業の木造三階建ての老舗があり、江戸川乱歩などの文人や画人に愛された昔ながらの名旅館でした。しかし、時代の流れに追いついていけなかったのか、廃業してしまいました。

 それを、地元の桂川(旅館)が買い取り、内部の大規模な改修を行い、温泉片泊まりの宿として、2004(平成16)年に再スタートしたのが「湯の宿 花小道」です。ちなみに「片泊まり」というのは、「夕食なし、朝食だけ」というスタイルのことです。

 建物は「仲田屋」時代の昭和10年に一度改修されていて、さらに「花小道」にリニューアルする際にも改修されています。今も外部の改修工事中のようで、足場が組まれていました。木造3階建て。

湯の宿 花小道
旧仲田屋旅館
1924(大正13)年 / 1998(平成10)年改修
設計・施工 : 不明
伊豆市修善寺3465-1
撮影 : 2014.4.22&23
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 桂川に面した客室棟は、存在感のある3階建て。足場が組まれて改修中でした。
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 玄関は川の反対側にあります。こちらは新しい棟のようで和風の2階建て。
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 玄関の西横は「そば処 四季紙」として営業しています。
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 HPにあった客室の写真。 ↓ 洋風の部屋です。最近は古い木造の宿でも内部をベッドがある洋風に改造しているところが増えました。
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by gipsypapa | 2014-09-10 10:28 | 建築 | Trackback | Comments(4)

湯回廊 菊屋

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 修善寺で1泊したのは「湯回廊 菊屋」。創業360年という歴史があり、昭和天皇が御幼少のころ宿泊されたり、明治末期には夏目漱石が泊まった部屋が残っていたり、歴史と伝統のある旅館です。

 現在の玄関は桂川の北側にあり、客室が川越の渡り廊下を通って行く南側に広がっています。部屋はいくつかの池を取り巻く回廊でつながって、迷路のようです。

 建物は古いものは明治期のものから、大正、昭和と改修、増築が繰り返されていて、歴史を感じる一角とモダンな意匠がミックスした、変化に富んだ内部になっています。個々の建物の建築年の情報は見当たりませんでした。

湯回廊 菊屋
明治以降~昭和期
設計・施工 : 不明
伊豆市修善寺874-1
撮影 : 2014.4.22 & 23
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 配置図です。南北が反対になっていて、下が北です。8年前のマップなので、最新情報かどうかは定かではありませんが、見た感じでは変わっていないと思います。
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 玄関はどう見ても新しい鉄筋コンクリート造り。修善寺温泉のバス停の目の前で便利な位置にあります。
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 桂川を風景に取り入れた庭園と様々な客室の外観です。
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 これが菊屋のシンボルの八角堂。
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 玄関ロビー。
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 桂川に架かる渡り廊下。
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 渡り廊下を渡ると帳場。
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 回廊を歩きます。
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 八角堂は喫茶スペース。自由に珈琲やソフトドリンクが飲めるようになっています。
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 客室スペース。
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 八角堂の地下は大浴場です。
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 こちらは露天風呂。
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 夕食は創作和風懐石料理。
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 各ジャンルにはいくつかのメニューがあり、自由に選べます。おいしかったです。数少ない経験しかありませんが、今までいただいた懐石料理の中でも最上級でした。興味があるかたはクリックしてください。大きくなります。
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 これは朝食です。
by gipsypapa | 2014-09-09 08:52 | 建築 | Trackback | Comments(2)