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カトリック青砂ヶ浦教会

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青砂ヶ浦天主堂(あおさがうらてんしゅどう)は五島列島の主要五島の最北に位置する中通島北部にあります。明治43年の竣工で、設計施工は長崎県を中心に九州地方北部に数多くの教会堂を手がけた鉄川与助(てつかわ よすけ)です。

重層構成の教会堂で、聖堂内部は三廊式バシリカ型という形式で、木造の円柱で身廊と側廊に区切った、リブ・ヴォールト(こうもり)天井になっています。日本人設計者の手で建設された煉瓦造教会堂の最初期のもので,かつ教会堂建築の基本である重層屋根構成にもとづく外観や内部空間が形成されるようになった初めての例で,価値が高いとして国の重要文化財に指定されました。躯体は煉瓦造り、内部構造は木造の平屋建て。

カトリック青砂ヶ浦天主堂
1910(明治43)年
重要文化財
設計・施工 : 鉄川与助
長崎県南松浦郡新上五島町奈摩郷1241
撮影 : 2015.11.3
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西側正面は3層に区切りられ、バラ窓や縦長のアーチを見せています。
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正面入口左右には柱頭にコリント式と思われる葉形装飾のある円柱があり、その上部は、多分テラコッタ製の尖頭アーチになっています。
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外壁はイギリス積の煉瓦。
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以下、内部写真はネットから借用しています。
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見事なリブ・ヴォールト(こうもり)天井です。
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外観・内部とも全体に均整のとれた構成です。また細部の意匠も優れています。
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地元では五島を世界遺産の島に~長崎の教会群とキリスト教関連遺産~の運動が続いています。

by gipsypapa | 2017-04-08 08:18 | 建築 | Trackback | Comments(2)

キリシタンワンド(キリシタン洞窟)とハリのメンド(針の穴)

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福江島(下五島)から中通島(上五島)へ渡る途中、船でしか行くことができない上五島巡礼の聖地を旅行会社がチャーターした釣り船から見学しました。

ハリのメンドの平和キリスト像
1967(昭和42)年
長崎県南松浦郡新上五島町若松郷
撮影 : 2015.11.3
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港を出て中通島(なかどおりじま)と若松島間の水道を進むと、若松島の険しい岩壁が現れます。
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洞窟のシルエットが幼きイエスを抱く聖母マリアに見える「ハリのメンド(針の穴)」と呼ばれている岬が見えてきます。
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若松島里ノ浦のキリシタンは、明治初めの「五島崩れ」という隠れキリシタンが迫害された事件の際に、迫害を避けたキリシタンが険しい断崖の洞窟に隠れたところです。しかしながら焚き火の煙を船に見つけられて捕縛され拷問を受けたといわれています。
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洞窟は後にキリシタンワンド(洞窟)とよばれるようになりましたが、その岬の裏側にあり、上陸しないと見ることができません。
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しばらく進むと洞窟の入り口付近に「平和キリスト像」が立っています。
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この像は1967年に設置されたものです。
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by gipsypapa | 2017-04-07 08:59 | | Trackback | Comments(2)

井持浦教会とルルド

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五島列島司牧の責任者ペルー神父の指導により1897(明治30)年に建てられた井持浦(いもちうら)教会の旧教会堂はロマネスク風教会として知られていましたが、1987(昭和62)年の台風による甚大な被害を受け、取り壊されました。現在の会堂はその翌年に新しく建立されたものです。レンガ造り、平屋建て。

カトリック井持浦教会
教会堂 : 1989(昭和63)年
ルルド : 1897(明治30)年
設計・施工 : 不明
長崎県五島市玉之浦町玉之浦1243
撮影 : 2015.11.3
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教会堂は新しくなりましたが、敷地にあるルルドの洞窟は昔のままです。教会建築から2年後の明治32(1899)年、ペルー師はこの地に聖母出現の地フランスのルルドを模した洞窟を創設することを信徒に呼びかけました。
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1858年にフランスのルルドで聖母がベルナデッタという少女の前に姿を現し、そこに数々の難病を治す奇跡の泉が湧き出た、という有名なルルドの泉の話です。
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ペルー師の指導のもと、五島の各地から石や珍しい岩石が集められ、教会脇にルルドが造られたそうです。
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以下の内部の写真はネットから借用しました。
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by gipsypapa | 2017-04-06 08:23 | 建築 | Trackback | Comments(2)

大瀬崎灯台展望所

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二日目は下五島を観光スポットやお目当ての教会を訪ねながら北上しました。大瀬崎灯台展望所は「九州本土で最後に夕陽が沈むところ」、九州本土最西端に位置し、東シナ海に面しています。ここには展望台と展望デッキがあり、美しい海を眼下に望むことができます。
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大瀬埼灯台
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大瀬崎の断崖に建てられた灯台です。『日本の灯台50選』の一つになっています。断崖の標高80m地点に岩石を切り落として基盤として建てられています。現在は灯塔がコンクリート造りに建替えられていますが、元の灯塔は明治初期にR・プラトンが設計したといわれています。

大瀬埼灯台
1879(明治12)年 / 1961(昭和46)年灯塔建替(コンクリート造)
設計 : R・プラトン(旧灯台)
施工 : 不明長崎県五島市玉之浦町玉之浦
撮影 : 2015.11.3
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by gipsypapa | 2017-04-05 08:42 | 建築 | Trackback(1) | Comments(2)

五島列島ツアー

長崎県の五島列島を訪ねる2泊3日のツアーに参加しました。見たかったいくつかの教会が旅程にあったので申し込んだわけです。新大阪から新幹線で博多まで。博多からはバスで長崎港まで行きました。
撮影 : 2015.11.2
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長崎港からジェットフォイル「ぺがさす」で下五島(福江島)の福江港に渡りました。
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福江港に到着。
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五島列島(ごとうれっとう)は、九州の最西端に位置し、長崎港から西に100kmのところにあります。大小あわせて140あまりの島々が連なる列島で、全域が西海国立公園に指定されています。

ツアーなので、福江港から貸し切りバスで、観光地を寄り道しながら、この日の宿舎へ向かいました。

石田城跡
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港の近くにある石田城跡は、五島藩主の居城として、第30代藩主盛成公の時、黒船の来航に備えて文久三年(1863年)に造られました。これはわが国で最も新しい城だとか。当時は城壁の三方が海に面しているわが国ただ一つの海城として有名らしいです。現在は、本丸跡に五島高校、三の丸に資料館、文化会館、図書館があり、五島市の文化ゾーンになっています。

石田城跡
長崎県五島市池田町1−4
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五島氏庭園
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二の丸の位置に現在も残っており、一般公開されています。安政7年(1860年)に盛成の隠居所として造られ、国の名勝に指定された回遊式の庭園があるそうですが、ここの見学はツアーにないので、通過しただけです。

五島氏庭園
長崎県五島市池田町1−7

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鐙瀬溶岩海岸
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鬼武火山から流出した溶岩が海へ流れ込み、一気に冷やされることで形づくられた鐙瀬溶岩海岸(あぶんぜようがんかいがん)。7Kmに渡って続く黒い岩肌の海岸線には、対馬暖流の影響で亜熱帯植物が多く見られます。

鐙瀬溶岩海岸
長崎県五島市野々切町1333-3
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鬼岳
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鬼岳(おんだけ)は、標高315メートルの火山です。全面が芝生に覆われ、美しい流線形を描く山で、眼下に福江の市街地や遠くは上五島などが望める、五島のシンボルともいえる山です。
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中腹に見えるのは福江市鬼岳天文台です。

福江市鬼岳天文台
1991(平成3)年
詳細 : 不明
長崎県五島市上大津町2873-1
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夕暮れが近づいてきました。
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五島コンカナ王国
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この日の宿は五島コンカナ王国。いわゆるリゾートホテルで、緑の芝生の園内には宿泊棟以外にも、教会や温泉浴場、レストランなどの建物が点在していました。

五島コンカナ王国
長崎県五島市上大津町2413
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王国なので、門を通ったら入国管理室(フロント)で通関します。
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by gipsypapa | 2017-04-04 08:43 | | Trackback | Comments(2)

島原市を観光

 長く続いた長崎県シリーズの最後です。半日散策した島原市を少し紹介します。撮影はすべて 2009.8.19。
 まずは有名な島原城から。
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島原城
島原市城内1-1183-1
1624(寛永元年)松倉重政により築城された島原城。明治以降は廃城処分となり建物などは撤去され、1964(昭和39年)天守閣が復元され、現在は城跡公園となっています。

 観光名所の島原武家屋敷
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島原武家屋敷
島原市城西中の丁2077
城下町の面影を伝える武家屋敷。島原城の築城のときに建てられた扶持取70石以下の武士たちの住宅団地でした。未舗装の道の真ん中に約50cm巾の水路に清流が流れています。山本邸、篠塚邸、鳥田邸の3つが一般公開されていて、内部は自由に見学することができます。

 最後は市役所です。
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 島原街道を南に抜けたところにある市役所。古く見えますが戦後の建物。特徴がありませんが、いかにも役所という建物です。鉄筋コンクリート造り、3階建て。

島原市役所
1952(昭和27)年
設計・施工 : 不明
島原市上の町537
撮影 : 2009.5.19

 そのあと島鉄本社前駅から島原鉄道に乗って、再び諫早駅を目指しました。後は長崎本線で博多へ。新幹線に乗りついて大阪へ戻りました。
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 レトロな列車です。駅に切符売場がなく、車内で車掌さんから購入。今では珍しい穴あけ式の紙の切符でした。
by gipsypapa | 2010-03-30 13:23 | | Trackback(2) | Comments(2)

しまばら水屋敷

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 島原市の繁華街、万町にある商店街のほぼ中央の一角に残る島原半島では最も古い、明治初期の偽洋風建築。島原の豪商「中山一族」が住まいとして建てた商人屋敷です。無塗装の下見板貼りにアーチの庇をもった窓が珍しい。1階が明治5年に建てられた和風家屋、2階は明治30年頃に建て増しされたという洋風で和洋折衷の不思議な形をしています。

 「水屋敷」といわれるのは文字通り水の湧く屋敷だからとか。庭にある池から湧き水がコンコンと湧きつづけ、万町の水路に流れて、各家庭に引き込まれ、生活用水に利用していました。現在は茶房「しまばら水屋敷」として一般開放されていて、コーヒーや島原名物「かんざらし」(白玉)を楽しむことができます。木造2階建て。

しまばら水屋敷
旧中山家住宅
1872(明治5)年 / 1897(明治30)年増築
設計・施工 : 不明
島原市万町513
撮影 : 2009.5.19
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 せっかくなのでお店に入ってコーヒーでもと思いましたが、張り紙に「見学はできません」とか「団体不可」、「かんざらしは人数分の注文をお願いします」など、ネガティブな書き物がいくつか下がっていたので躊躇してしまいました。
 もっとも電車の時間が迫っていたのからでもありますが。
by gipsypapa | 2010-03-28 17:03 | 建築 | Trackback | Comments(2)

島原市の猪原金物店

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 島原街道の西側にあるもう一つの金物店。幕末期に建てられた建物です。金物店としての創業は1877(明治10)年。北側の切妻造りは万延2年の棟札が残っているそうです。南側のハーフティンバー風の店舗は明治後期に増設されたとかで、金物店としては大規模な店舗です。

 外から窓越しに見ると、面白そうな金物がぎっしり並んでいて、特にナイフなどの刃物のコレクションは、他では見ない充実ぶりでした。130年以上の歴史を刻みながら、輸入品を含めた新しい商品を販売し続けているオーナーに拍手したい気分です。国の登録有形文化財の、木造2階建て。

猪原金物店主屋
1861(万延2)年 / 明治後期増築
登録有形文化財
設計・施工 : 不明
島原市上の町912
撮影 : 2009.5.19
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 こちらは江戸時代の建物。龍がいます。
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 内部は商品が雑然と並んでいますが、ナイフや刃物は珍しいものがたくさん。
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 こちらの南側が明治後期に増築されたもの。やはり少し新しい意匠になっています。
by gipsypapa | 2010-03-26 11:14 | 建築 | Trackback | Comments(2)

島原市の中野金物店主屋

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 島原街道の西側にある大正初期の2階建。建物にはこれという特徴はありませんが、南側にある煉瓦造りの防火壁・卯建(うだつ)が見どころです。国の登録有形文化財の木造2階建て。

中野金物店主屋
大正初期
登録有形文化財
設計・施工 : 不明
島原市上の町906
撮影 : 2009.5.19
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by gipsypapa | 2010-03-25 09:33 | 建築 | Trackback | Comments(2)

島原市の「まちの寄り処 森岳」

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 清水家住宅の隣に建つ古い町屋風の民家。有形文化財には指定されていませんが、古そうなので入り口を覗いたら、「2階の梁が素晴らしいので、見て行って」と声をかけられました。お言葉に甘えて2階に上がらせてもらいました。屋根裏部屋になっている2階は、巨大な大梁や小梁もすべて昔のままの一本木。隅に置いてある箪笥も古色蒼然。歴史を感じます。木造2階建て。

まちの寄り処 森岳
築年 : 江戸時代後期?
設計・施工 : 不明
島原市上の町866
撮影 : 2009.5.19
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by gipsypapa | 2010-03-24 09:43 | 建築 | Trackback(1) | Comments(4)