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ノリタケカンパニーリミテド事務館本館

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 ノリタケの森の東南の一角に、戦前に建てられた事務館本館が現存しています。昭和初期らしい鉄筋コンクリートに淡いベージュのタイル貼り。いわゆるモダニズム建築に分類される装飾の少ないシンプルな意匠に加え、コーナーに丸みを持たせたのが特徴。部分的には玄関扉の装飾などにアールデコ風の幾何学模様が見受けられます。

 設計は名古屋を中心に活躍した鈴木禎次(すずきていじ1870 -1941)の晩年の作品。このブログでも日本第一麦酒半田醸造工場(半田赤レンガ建物)鶴舞公園奏楽堂鶴舞公園噴水塔旧中埜家住宅(T’s CAFÉ)岡崎銀行本店(岡崎信用金庫資料館)諸戸氏庭園洋室松坂屋大阪店(高島屋東別館)中埜銀行本店(ミツカングループ本社研究所)名古屋銀行本店(UFJ銀行貨幣資料館)揚輝荘伴華楼と、多くの作品を紹介しています。鉄筋コンクリート造り、3階建て(一部4階)、地下1階。

ノリタケカンパニーリミテド事務館本館
旧日本陶器事務所
1938(昭和13)年
設計 : 鈴木禎次(鈴木建築事務所)
施工 : 大倉土木
名古屋市西区則武新町3-1-36
撮影 : 2010.2.27
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 ノリタケの森から見た裏側。
by gipsypapa | 2011-07-26 13:44 | 建築 | Trackback | Comments(3)

諸戸氏庭園

諸戸氏庭園
旧諸戸清六邸(西諸戸邸)
桑名市太一丸18
撮影 : 2010.11.23
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 諸戸氏庭園は、明治期に山林王と呼ばれた諸戸家の邸宅庭園で、江戸時代の庭園をもとにしながら豪商初代諸戸清六氏(1846~1906)が御殿と庭園を拡張整備し、店と住居として使用されていた遺構。庭園が国の名勝に、本邸、御殿など6棟が重要文化財に、3棟が県指定文化財、1棟が市指定文化財に指定されています。

 なお敷地の一角には六華園というJ.コンドル設計の洋館があり(次に紹介します)屋敷の位置から、こちらの初代清六邸を西諸戸、二代清六邸の六華園を東諸戸といいます。





旧諸戸清六邸本邸
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 現在受付になっている本邸。黒漆喰塗り土蔵造り2階建での重厚な外観の建物で、店と住居に使われました。後に建て増しされた仏間、茶室、洋間が付属しています。こちらも国の重要文化財の土蔵造り2階建て。

旧諸戸清六邸本邸
1889(明治22)年
重要文化財
設計・施工 : 不明

旧諸戸精太郎邸洋室
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 本邸東側には大正初期に増築された洋室があります。松坂屋本店や鶴舞公園噴水塔などを手掛けた鈴木禎次教授の設計で、実施設計は教え子で名古屋高等工業学校(現名工大)の第1回卒業生の星野則保といわれています。

本邸から張り出した形で増築され、木造ながらテラスはイオニア風の柱で支えられ、側面には縦長アーチの窓が並ぶ欧風の意匠です。あまり補修された形跡がなく、傷みが激しいようで、内部は非公開なのが残念です。国の重要文化財の木造平屋建て。

なお、敷地内には 御殿に併設した洋館と当時の社交場だった玉突場という、国の重要文化財に指定された2棟の洋風建築があるのですが、私が訪ねた時はエリアへ入ることができなかったのが残念です。解体されていないことを望みます。

旧諸戸精太郎邸洋室
1916(大正5)年
重要文化財
設計 : 鈴木禎次+星野則保
施工 : 不明
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 国の名勝になっている庭園には他にも古い建造物が残っています。

煉瓦蔵
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 元々ここには本邸と同じ時期に建てられた木造の米蔵が5棟ありましたが、明治28年に放火により消失。その後すぐ煉瓦により再建されました。船で運ばれた各地の小作米が蔵の前の堀から搬入されました。戦災で西側2棟が失われ、現在3棟が残っています。煉瓦の表面に小口面の段と長手面の段とが交互に出るイギリス積み。三重県指定文化財の煉瓦造り2階建て。

煉瓦蔵
1895(明治28)年
三重県指定文化財
設計・施工 : 不明
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山車庫
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 石取祭りの山車を収納する車庫。建築年代は不明ですが、山車の太鼓には明治30年の銘があるそうです。諸戸家は自費で石取祭車を建造し、太一丸の町内に貸し与えていました。土蔵造り、平屋建て。

山車庫
築年 : 不明
設計・施工 : 不明
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御殿と池庭
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 御殿といわれる純和風の建物。床が高く、柱が少ないので広間から庭の眺望がすばらしい。大隈重信や山県有朋など著名な政治家もここで宿泊しています。国の重要文化財の木造平屋建て。

前庭は国の名勝池庭。 宮内省技師の小平義近の設計で琵琶湖をイメージし、芝生の築山と大きな庭石、サルスベリ、紅葉などで植栽された和洋折衷の明治を象徴する庭園です。

御殿
1890(明治23)年
重要文化財
設計・施工 : 鬼頭与吉(棟梁)+伊藤末次郎(副棟梁)
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伴松軒
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 伴松軒は4畳半に1間床を加えた茶室です。尾張藩の茶頭をつとめた松尾流の10世松尾宗吾の好みとされています。江戸中期の山田氏時代からの橋杭灯籠が移設されています。

伴松軒
築年 : 昭和初期
重要文化財
設計・施工 : 不明
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菖蒲池
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 菖蒲池は江戸中期に桑名藩御用達商人として全国的にも知られた豪商、山田彦左衛門のころに整備されたもの。鎌倉時代に創建された当時からの遺構が一部残っていると考えられているそうです。

推敲亭
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 推敲亭は覚々斎原叟の作と伝わる草庵です。三重県指定文化財の木造平屋建て。

推敲亭
築年 : 江戸中期
三重県指定文化財
設計・施工 : 覚々斎原叟
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大門
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 御殿の建築と同時期に造られた薬医門形式(門の中心がやや前方に片寄り、中心の柱が太く、内側の柱が細い4脚門)の表門。入ったところには広大な馬車廻しがあります。

大門
1894(明治27)年ころ
重要文化財
設計・施工 : 不明

煉瓦塀
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 こちらは通用門とうだつの煉瓦塀。
by gipsypapa | 2011-07-20 17:06 | 建築 | Trackback | Comments(2)

岡崎信用金庫資料館

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 岡崎市では有名なレトロ建物の一つ。旧東海道沿いの角地に建つ大正時代の銀行建築。岡崎銀行本店として建築されたもので、1945年(昭和20年)7月の空襲で煉瓦壁を残して焼失しました。 戦後、鉄筋コンクリートで内側から補強改装され、岡崎商工会議所として利用されました。その後、 岡崎信用金庫が買い取り、1982(昭和57)年から岡崎信用金庫資料館として一般公開されています。

 赤レンガの壁に白い御影石を配置し、スレート葺の角型尖塔屋根と箱型屋根に、煙突があります。ルネッサンス様式を基調としながら、階段棟やパラペットなどに当時流行していた幾何学的意匠も取り入れた多様な外観を見せています。

 設計は、このブログで何度も紹介し、名古屋の巨匠でルネサンス様式を得意としたtろいわれる鈴木禎次の比較的初期の作品です。登録有形文化財と岡崎市都市景観環境賞の鉄筋コンクリート造2階、一部3階建て。

岡崎信用金庫資料館
旧岡崎銀行本店 1917(大正6)年
登録有形文化財
岡崎市都市景観環境賞
設計 : 鈴木禎次
施工 : 志水組
岡崎市伝馬通1-58
撮影 : 2009.4.3
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 この日は雨模様。赤レンガの色合いがいまいちでした。
by gipsypapa | 2010-04-23 08:52 | 建築 | Trackback | Comments(2)

揚輝荘 伴華楼

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 揚輝荘の南側は入れませんでしたが、北側の一角は一般開放されています。ここの見どころは伴華楼(ばんがろう)。尾張徳川家から移築した茶室のある和室に洋間が増築され、「バンガロー」をもじって伴華楼と呼ばれました。c0112559_9401376.jpg

 洋室部分は建物腰部に別荘らしさを強調するような石積みを多用し、洋室2階にスレート張りにも見える椹(サワラ)板のうろこ壁を見せ、市松模様の煙突を切妻面の中央に配して、もとの和室と調和させながらも、モダンな印象を与えています。内装は木口の寄木細工の市松模様床など随所に木材を使用しつつ、漆喰の梁に古典様式も取り入れた格調高く、高級感のある造りです。

 設計はすでにこのブログで、日本第一麦酒半田醸造工場増築(現半田赤レンガ建物)鶴舞公園奏楽堂鶴舞公園噴水塔旧中埜家住宅(現T’s CAFÉ)中埜銀行本店(現ミツカングループ本社研究所)松坂屋大阪店(現高島屋東別館)を紹介した、名古屋の近代建築の巨匠、鈴木禎次。名古屋市登録有形文化財の木造地上3階、地下1階建て。

揚輝荘 伴華楼
1929(昭和4)年
名古屋市登録有形文化財
設計 : 鈴木禎次
施工 : 不明
名古屋市千種区法王町2-5-21
撮影 : 2009.7.24



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by gipsypapa | 2010-04-15 09:49 | 建築 | Trackback | Comments(2)

高島屋東別館

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 大阪日本橋の電気街にある高島屋の東別館。もともとは松坂屋の店舗でしたが、大阪店が天満橋に移転した後に高島屋が買い取り別館として使用しています。現在はデパートではなく、一階にブライダルサロンやインデリアのテナントが入り、2階以上は高島屋の本社事務所と高島屋史料館があります。

 全体的にはルネサンス様式を基調とした装飾が少なめの外観ですが、1階にはアーチが並び、幾何学的なアールデコ・スタイルの装飾が散りばめられたテラコッタが使われたファサードを形成。内装もエレベーター周りの装飾や階段に大理石が惜しみなく使うなど、百貨店らしい上質な仕上げになっています。

 設計は静岡出身で名古屋を中心に活躍した鈴木禎次。おもな作品としては松坂屋本店、横浜松坂屋、岡崎銀行本店(岡崎信用金庫資料館)、旧名古屋銀行本店(三菱東京UFJ銀行貨幣資料館)、旧中埜家住宅(T’s Café)、豊田喜一郎邸、旧諸戸精太郎邸、伴華楼・揚輝荘、鶴舞公園奏楽堂噴水塔ミツカングループ本社(中埜酢店)、旧丸三麦酒ビール醸造工場(カブトビール工場)貯蔵庫棟名古屋市公会堂など。彼が大阪の建築を手がけたのは、名古屋に本店のある松坂屋の支店として建てられたからでしょう。鉄筋コンクリート造り、7階建、地下1階。

高島屋東別館
旧松坂屋大阪店1934(昭和9)/ 1937(昭和12)年
設計 : 鈴木禎次(鈴木建築事務所)
施工 : 竹中工務店
大阪市浪速区日本橋3-5-25
撮影 : 2009.6.9
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 1階正面に並ぶアーチにはテラコッタの濃密な装飾。
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 モザイク模様の床タイル。
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 玄関を入るとアールデコの雰囲気。
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 建物の外だけではなく中にも回廊(ガレリア)があります。
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 天井は漆喰仕上げ。雰囲気のある玄関ホールと天井照明。
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 重厚な大理石の階段。
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 3階にある高島屋史料館へはこの昔のままのエレベーターで上がります。照明や階数表示もレトロ。
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 ネット上で紹介されたことが少ない建物ですが、建設当初の内装がよく残されていて非常に貴重。一見の価値があります。この手の建物は、外から見ると敷居が高く感じますが、3階にある高島屋史料館(明治初期から京都画壇の巨匠、50余名の作家を中心に日本を代表する美術家の作品等を収蔵)は入場無料ですので、ついでに1階の内装を見ていくのがお勧めです。
by gipsypapa | 2009-11-09 14:10 | 建築 | Trackback(2) | Comments(4)

T’s Cafe (旧中埜家住宅)

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 半田市訪問のもうひとつの目的地。市街地の中の高台に建つ、国の重要文化財に指定された洋風住宅建築です。これもミツカンの中埜家ゆかりで、 第10代中埜半六の別荘として明治末期に建てられました。戦後は学校施設・桐華学園本館として使われましたが、現在は紅茶専門のT’s Cafeになっています。あらかじめ昼食をここで取るように時間調整して行きました。

 この住宅も鈴木禎次の設計。2階部分はハーフティンバー様式。レンガの煙突と1、2階にベランダを持ち、屋根は天然スレート葺。基礎は石と煉瓦積。寄棟造の大屋根と切妻屋根が複雑に組み合わされ変化に富む構造。1978(昭和53)年に大改修されたそうです。いかにも明治の西洋館らしい、重要文化財の木造2階建て。

T’s Cafe
旧中埜家住宅
1911(明治44)年
重要文化財
設計 : 鈴木禎次+志水正太郎
施工 : 志水建築
棟梁 : 小森雷吉
半田市天王町1-30
撮影 : 2008.7.12
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ハーフティンバー様式やコロニアル風のベランダを持つ典型的な西洋館。外観も見事ですが、内部も。
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 西側にある玄関を入ると暖炉のあるロビー。奥は中廊下になっていて、南側には客間、居間、食堂、寝室があり、現在は喫茶スペースです。北側は入れませんが、書生室、女中室、台所があるとか。
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2階には和洋3室があるそうです。
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T’s Café は紅茶だけでなく、カレー、ピラフ、スパゲッティなどの軽食もありますので、半田市散策で一休みするのに最適です。

  私事ですが、明日から3日間、長崎へ旅行します。雨模様らしくちょっと心配ですが、またレトロな建物を撮ってきま~す。
by gipsypapa | 2009-05-16 22:04 | 建築 | Trackback | Comments(4)

ミツカングループ本社(中埜酢店)

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 鍋物の季節になるとお世話になる「ミツカン味ぽん」。聞いただけでコマーシャルソングが出てくるほど有名ですが、そのミツカングループの本社と中央研究所は半田市にあります。建物は中埜銀行本店として建てられました。中埜家の同属銀行として設立された中埜銀行は1901年(明治34年)に創業を開始し、その後合併を繰り返し、東海銀行になったあとUFJ銀行になりました。

 建物は愛知県の建物ではおなじみの鈴木禎次の設計で、アールのあるファサードと入口をコーナーに配し、1階部分を銀行らしく疑似石張りにしたモダンな建物。大正時代の地方都市にこれだけ立派な銀行を構えた中埜グループの勢いを感じます。鉄筋コンクリート造3階建て。

株式会社ミツカングループ本社 / 中央研究所
旧中埜銀行本店 1925(大正14)年
設計 : 鈴木禎次
施工 : 志水建築業務店
半田市中村町2-6
撮影 : 2008.7.12
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  ミツカンの前身、中埜酢店は1804(文化元)年に初代中野又左衛門が酒粕から酢を作る方法を考案したことからはじまりました。正面上部にあるミツカンのロゴマークである三本線は、中埜家の家紋が由来で、酢の命でもある「味」「利き」「香り」の意味があり、下の丸は「天下一円」を意味しているそうです。
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 私は中には入りませんでしたが、建物の東にはミツカンの博物館「酢の里」があります。一帯には運河沿いに長大な醸造倉が建ち並んでいて、醸造と海運の町だった半田の繁栄を今に伝えています。
by gipsypapa | 2009-05-15 10:26 | 建築 | Trackback(1) | Comments(2)

鶴舞公園奏楽堂

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 鶴舞公園にあるもう一つの鈴木禎次の作品。同じく第10回関西府県連合共進会を記念して建てられた奏楽堂です。オリジナルは1934(昭和9)年の室戸台風のために倒壊。一度は1937(昭和12)年に復旧されましたが、全く違う形のものだったそうです。その二代目の奏楽堂も老朽化のため解体撤去され、今の奏楽堂は1997(平成9)年に創設当時の姿に復元されたレプリカです。2本の列柱8組が取り巻いたステージに銅板葺きのドームのあるルネサンス風の外観です。

鶴舞公園奏楽堂 1910(明治43)年/1997(平成9)年復元
設計 : 鈴木禎次
施工 : 不詳
名古屋市昭和区鶴舞1
撮影 : 2008.7.12
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 ハープや♪の装飾がちりばめてあります。
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 ステージの下は半地下です。周辺でイベントが開催されていましたが、関係者の控え室になっているのでしょう。
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by gipsypapa | 2009-05-08 11:37 | 建築 | Trackback | Comments(2)

鶴舞公園噴水塔

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 鶴舞公園には数件の古い建造物があります。明治末期に建造されたローマにあるような大理石の噴水塔。第10回関西府県連合共進会を記念して奏楽堂とともに建設されました。ドリス式の柱の周りに岩組の池を配した美しい景観から、公園のシンボルになっています。地下鉄工事のため一時解体され、昭和52年に築造当時の姿に復元されました。

 設計は帝国大学工科大学で辰野金吾の教えを受けたのち、名古屋高等工業学校(現名古屋工業大学)の建築科長を経て、建築事務所を開設して名古屋を中心に活躍した鈴木禎次。現在,彼の作品はあまり残っていませんが、中埜家別邸、共同火災保険名古屋支店、三井銀行京都支店、岡崎銀行本店、名古屋瓦斯会社工場、十六銀行大垣支店、岡崎図書館、松坂屋本店、名古屋銀行本店、愛知淑徳高等女学校、豊田喜一郎邸など多岐に亘っています。名古屋市指定有形文化財の石造り。

鶴舞公園噴水塔 1910(明治43)年 / 1977(昭和52)年復元
名古屋市指定有形文化財
設計 : 鈴木禎次
施工 : 木村善一
名古屋市昭和区鶴舞1
撮影 : 2008.7.12
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 ドリス式の8本の列柱。水は最上部の8本の突起部から落水しています。
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 池には子供の噴水も。
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 周囲の池や階段などはローマを思わせる欧風庭園です。
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 夕暮れが近い時間帯でしたが、快晴。暑い日だったので噴水は気分的に最適でした。
by gipsypapa | 2009-05-07 11:30 | 建築 | Trackback | Comments(2)

名古屋市の三菱東京UFJ銀行貨幣資料館

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 三井住友銀行から少し東に行ったところに三菱東京UFJ銀行があります。この建物は昭和初期に建てられた、東海銀行の前身、旧名古屋銀行の本店でした。現在は貨幣資料館として無料公開されています。
 設計は、曽禰達蔵を顧問とし、 中京の近代建築の重鎮・鈴木禎次が当たりました。

三菱東京UFJ銀行貨幣資料館
旧名古屋銀行本店 1926(昭和元)年
設計 : 鈴木禎次、曾禰達蔵
施工 : 竹中工務店
都市景観重要建築物
愛知県名古屋市中区錦2-20-25
撮影 : 2007.6.8
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 建物の外壁を石張りとし、 4階分の巨大な6本のコリント式の列柱が特徴。
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 展示室の様子です。1階正面に明るい雰囲気のショーウインドーが迎え入れてくれます。これだけでなく、「東海道五十三次」に代表される歌川広重の版画も展示されています。入館無料です。
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 銀行時代の大金庫が残っています。昭和元年建設当時のままです。扉の厚さが50cm、重さが2.5トンもあるそうです。
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 展示品の一例です。ここは紀元前から現在までの世界中の本物の貨幣が約1万点も展示されている、民間では国内最大の資料館。
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by gipsypapa | 2007-07-04 14:43 | 建築 | Trackback | Comments(0)