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旧日本銀行釧路支店

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 幣舞橋を南に渡ったところに白亜のビルがあります。元は日本銀行の釧路支店だったもので、店舗の移転によって空き家になっています。戦後の築だからでしょう、銀行特有の様式主義の重厚な雰囲気はなく、モダンで軽快なデザインです。

 コンクリート造りの近代建築が少ないという釧路市内の貴重な財産です。売却が計画されていましたが、北海道建設新聞によると、道東の金融経済の発展を象徴する歴史的建物。さらに幣舞橋を中心とした釧路の代表的な都市景観を構成することから、釧路市が取得に向け、今年度(2015年)の予算化を決めたそうです。

 設計は多くの銀行建築を設計した西村好時(にしむら よしとき1886- 1961)。鉄筋コンクリート造り、3階建て、地下1階。

旧日本銀行釧路支店
1952(昭和27)年
設計 : 西村好時(西村建築事務所)
施工 : 清水建設
釧路市大川町2-26
撮影 : 2014.8.24
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 釧路川河口の景観を構成する、存在感のある建物です。市によって管理され、ひいては有効活用されるのは、喜ばしいことで大歓迎したいです。
by gipsypapa | 2015-02-27 08:21 | 建築 | Trackback | Comments(0)

てつめいギャラリー

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 昭和初期に岐阜貯蓄銀行として建てられた銀行建築。岐阜貯蓄銀行は1943(昭和18)年に十六銀行に吸収合併され、十六銀行徹明支店として2005(平成17)年まで使われました。

 その後、十六銀行が創立130周年記念事業の一環として改修し、展示スペースを市民に無料で貸し出すギャラリーとして再生されました。

 銀行建築らしい重厚さはあるものの、外観はシンプル。内部も2階までの吹き抜け構造にの3方周囲に回廊がある典型的な意匠となっています。

 設計は台湾銀行横浜アイランドタワー(旧第一銀行横浜支店)函館市文学館(旧第一銀行函館支店)山二証券成瀬証券京都中央信用金庫丸太町支店(旧第一銀行丸太町支店)愛知県庁本庁舎など多くの銀行や官庁建築を手がけた西村好時(にしむら よしとき、1886 - 1961)。

 曾禰・中條建築事務所嘱託から清水組設計部技師、第一銀行建築課長を経て、このときは独立して西村建築事務所を経営していました。岐阜市都市景観重要建築物の鉄筋コンクリート造り、3階建て、地下1階。

てつめいギャラリー
旧岐阜貯蓄銀行→旧十六銀行徹明支店
1937(昭和12)年
設計 : 西村建築事務所
施工 : 竹中工務店
岐阜市徹明通1-3
撮影 : 2014.5.20
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 アーケードが邪魔です。時々こういう風景を見ますね。
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 古い銀行建築には2階建ての吹き抜けなので、トップライト(天井窓)をよく見ますが、ここは3階建てなので、上層階があります。ということで照明つき。今は蛍光灯ですが、元は電球だったはずです。
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 支店長が行内を見回る2階の回廊。ここは3方向に巡らされています。
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 金庫が残っています。
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by gipsypapa | 2014-10-30 09:18 | 建築 | Trackback | Comments(0)

台湾銀行

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 総督府の北側に古典主義の巨大な銀行建築があります。台湾初の現代金融機構で、日本統治時代の1899年に国策銀行として設立された台湾の銀行で、紙幣の発行を行う特殊銀行でした。

 戦後は接収され、1946年に同名の商業銀行として再スタート。1998年までは、商業銀行ながら中央銀行の機能を持ち紙幣発行を行っていました。台湾最大の銀行です。

 銀行らしい重厚で権威的な建物ですが、西洋古典の典型といえる列柱、花瓶型の欄干、柱頭、パラペットなどに優美な雰囲気も醸し出しています。特に東面の2、3階を貫く大オーダーが特徴です。

 設計は第一銀行の他にも数多くの銀行建築の設計を手掛けた西村好時(1886~1961)。市定古蹟の鉄筋コンクリート造り、3階建て。

台湾銀行
旧台北台湾銀行
1938年(昭和13年)
市定古蹟
設計 : 西村好時
施工 : 不明
台北市中正区重慶南路一段120号
撮影 : 2013.3.22
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 あまりに巨大で、周りを回る気力と体力がなく、遠景のみです。ということでストリートビューで東面を。↓
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by gipsypapa | 2013-11-13 12:20 | 建築 | Trackback | Comments(2)

横浜アイランドタワー

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 道路が鋭角に交差しているために三角地に建っている銀行建築。第一銀行横浜支店として建てられ、後に横浜銀行本店別館として使われていました。

 これもファサード保存ですが、低層部の先端をかなりの部分残しているので違和感はありません。特徴は半円形の先端部分で、2、3階部分にトスカナ式オーダの円柱を並べた吹き抜けのバルコニーとなっています。古典主義様式には違いないのですが、この半円形が斬新で、銀行としては軽快な印象です。

 設計は清水組設計部技師から第一銀行建築課長となり、後に西村建築事務所を開設。銀行建築のスペシャリストといわれた西村 好時(にしむら よしとき1886 - 1961)。このブログでもおなじみで、旧第一銀行函館支店(現 函館市文学館)山二証券旧第一銀行丸太町支店(現 京都中央信用金庫丸太町支店)成瀬証券を紹介しています。横浜市認定歴史的建造物の鉄筋コンクリート造り、3階建て、地下1階。

横浜アイランドタワー
旧第一銀行横浜支店、前横浜銀行本店別館
1929(昭和4)年
横浜市認定歴史的建造物
設計 : 西村好時+清水組
施工 : 清水組
横浜市中区本町6-50-1
撮影 : 2012.12.9
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by gipsypapa | 2013-09-16 10:56 | 建築 | Trackback | Comments(2)

函館市文学館

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 もう一つ銀行だった建物。第一銀行の函館支店として建てられたものです。ジャックス(北日本信販)社屋として使われたのち、函館市へ寄付され、平成5年から函館市文学館になりました。石川啄木をはじめとして、地元ゆかりの文学者の直筆原稿などが収蔵・展示されています。

 銀行らしく中央に玄関があり左右対称なフォルムですが、重厚さの中に、花崗岩と茶色のタイルの色が調和したモダンで美しい建物です。

 基本構造は鉄筋コンクリートと煉瓦の両方が使われているっそうで、鉄筋コンクリート構造が一般的に取り入れられていくまでの中間的な構造を採っています。函館の数ある建築物のなかでも優れた意匠の一つでしょう。函館市景観形成指定建造物の鉄筋コンクリート・煉瓦造り2階建て。

 設計は大正時代から昭和時代にかけて活躍し、多くの銀行建築を設計したことで知られる西村 好時(にしむら よしとき)。このブログでも山二商店成瀬証券旧第一銀行丸太町支店愛知県庁本庁舎を紹介しています。共同設計者の八木憲一は清水組の技師として活躍した建築家。

函館市文学館
旧第一銀行函館支店
1921(大正10)年
函館市景観形成指定建造物
設計 : 西村好時+八木憲一
施工 : 清水組
函館市末広町22-5
撮影 : 2009.9.23 & 24
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 すでにいくつか旧銀行の建物を紹介しました。かつては大正から昭和初期にかけ、海運業で栄えた函館ですが、徐々に銀行が撤退して行った時代の趨勢を、これらの建物が語っているようです。
by gipsypapa | 2010-08-06 13:45 | 建築 | Trackback | Comments(4)

東京兜町の山二証券

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 隣の成瀬証券と同じ、西村好時設計のビル。こちらは成瀬証券とは全く違った意匠で、スパニッシュ風のオフィス建築です。なお、築年については1936(昭和11)年という記述もあります。ここでは成瀬証券ビル(昭和10年)との対比や、煙突や全体の雰囲気を見て、「近代建築散歩 東京・横浜編」などに記載のあった大正末期を採用しました。

 外壁は、1階部分が石貼り、上層部はタイル貼りの仕上げ。屋根はスペイン瓦を用い、煙突があり、丸窓や飾りのあるアーチ窓を部分的に配したスパニッシュで印象的なビルです。鉄筋コンクリート造り、一見3階建てに見えますが、奥にもう1階あるので、4階建て。

山二証券
旧山二片岡商店 1920年代(大正末期)
設計 : 西村好時
施工 : 清水組
東京都中央区日本橋兜町4-1
撮影 : 2008.12.13
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こういう建物は中も見たいと思いますが、この日は土曜日でお休み。普通の日なら、中に入って投資のパンフレットでももらってくるついでに写真が撮れそうです。
by gipsypapa | 2009-06-07 15:33 | 建築 | Trackback(1) | Comments(2)

東京兜町の成瀬証券

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 安藤証券のビルから少し北上したところに成瀬証券のビルがあります。白い石の飾り柱に挟まれた、黒い窓部のコントラストが見どころ。昭和10年という時代を反映して、古典主義の色を残しながらも、全体的には現代的な印象を与えています。鉄筋コンクリート造り、3階建て。

 設計は大正時代から昭和時代にかけて活躍した西村好時。数多くの旧第一銀行を中心とした銀行建築を手がけました。このブログでもすでに京都中央信用金庫丸太町支店(旧第一銀行丸太町支店)を紹介していますが、多くの作品例が紹介されている、関根要太郎研究室@はこだてがまとまっていますのでどうぞ。

成瀬証券 1935(昭和10)年
設計 : 西村好時
施工 : 清水組
東京都中央区日本橋兜町4-2
撮影 : 2008.12.13
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 隣に見えるのは、山二証券ビル。これも西村好時の設計です。
by gipsypapa | 2009-06-05 10:15 | 建築 | Trackback | Comments(2)

京都中央信用金庫丸太町支店

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京都御苑の南東にある円形アーチ窓が特徴の昭和初めに建てられた銀行建築。

 設計の西村好時は清水組で田辺淳吉の片腕として働いた後、第一銀行建築課長として横浜支店や本店などを手がけたて銀行建築のスペシャリスト。他にも数々の証券会社ビルや帝冠様式の愛知県庁本庁などを設計しています。清水組出身のため、彼の作品の施工はだいたい清水組が請け負っているようです。鉄筋コンクリート造り、レンガ貼り2階建。

京都中央信用金庫丸太町支店
(旧・第一銀行丸太町支店)1927(昭和2)年
設計 : 西村好時
施工 : 清水組
京都市中京区新烏丸通丸太町下る東椹木町104
撮影 : 2008.1.3
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 一見レンガ造りのように見えますが、昭和なのでRCにレンガ貼り。窓の開口部は縦長の半円アーチですが、半円部の窓に円形の鉄製フレームが入っていて、面白い形状です。
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 正面が北向きなのです。冬の北向きは完全な逆光でうまく撮れません。
by gipsypapa | 2008-06-19 14:47 | 建築 | Trackback | Comments(2)

愛知県庁本庁舎

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 昭和天皇御大典の記念事業として、名古屋市役所の5年後の昭和13年に中区新栄から現在の場所へ移転されました。 名古屋城および隣接する名古屋市庁舎を意識して日本固有の様式を強調する建物。

 西村好時と渡辺仁による基本設計を基に、愛知県営繕課が実施設計。近代的な建築に和風の屋根を載せた、いわゆる帝冠様式の代表的建築です。 鉄骨鉄筋コンクリート造6階建て、地下1階、塔屋付の登録有形文化財。

愛知県庁本庁舎
1938年(昭和13)年
登録有形文化財
設計 : 西村好時、渡辺仁、愛知県建築部営繕課
施工 : 戸田組
愛知県名古屋市中区三の丸3-1-2
撮影 : 2007.6.8 & 6.9
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 黄褐色のテラコッタタイルと白色磁器モザイクタイルが貼られた躯体に、名古屋城を強く意識したと思われる城郭風の瓦屋根が載せられています。
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 残念ながら雨模様で色合いがもう一つです。
by gipsypapa | 2007-06-22 11:22 | 建築 | Trackback | Comments(2)