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馬車道大津ビル

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 県立歴史博物館と道を挟んで対面するオフィスビル。道路交差部の角を落とした白いタイル貼りのシンプルでほとんど装飾がない現代的な外観。地味な意匠なので、知らないと見逃しそうです。横浜市認定歴史的建造物の鉄筋コンクリート造り、4階建て、地下1階。

馬車道大津ビル
旧東京海上火災保険ビル
1936(昭和11)年
横浜市認定歴史的建造物
設計 : 木下益治郎
施工 : 大林組
横浜市中区南仲通4-43
撮影 : 2012.12.9
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by gipsypapa | 2013-09-13 13:02 | 建築 | Trackback | Comments(4)

日本興亜馬車道ビル

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 神奈川県立歴史博物館の南に隣接する日本興亜馬車道ビルは川崎財閥の中核銀行だった川崎銀行の横浜支店を復元し、ファサード保存したもの。新築の高層ビルに昔のレトロな外壁を貼りつけるこの方式は、「かざぶた建築」ともいわれるそうです。裏側の9階建ての高層ビルは1989年の築で設計は日建設計。

 ネオルネッサンス様式の銀行建築。ルスティカ積みの石造り風の銀行らしい重厚な造りです。窓の形を階ごとに変え、2階以上は両側に飾り柱を立て、3階部分はペディメントを載せて変化を持たせています。

 設計は銀行建築を数多く手がけ、主として横浜で活躍した矢部又吉(やべ またきち1888 - 1941)。このブログでも川崎銀行本店(外壁の一部が明治村に移築)、川崎貯蓄銀行大阪支店(現 堺筋倶楽部・アンブロシア)、川崎貯蓄銀行福島出張所(現 ミナミ株式会社大阪事務所)を紹介しています。横浜市認定歴史的建造物の鉄筋コンクリート造り3階建て、地下1階。

日本興亜馬車道ビル
旧川崎銀行横浜支店
1922(大正11)年
横浜市認定歴史的建造物
設計 : 矢部又吉
施工 : 矢部工業所
横浜市中区弁天通5-70
撮影 : 2012.12.9
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 神奈川県立歴史博物館(左)から見た日本興亜馬車道ビル。通りに面した1階から3階までの部分にのみファサードを残しているのがわかります。
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 夜は高層ビルの存在を忘れてしまいます。いい感じです。
by gipsypapa | 2013-09-12 13:11 | 建築 | Trackback | Comments(4)

神奈川県立歴史博物館

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 「港北OPEN! HERITAGE」の建物を訪ねた日の夜は、市内の市街地に1泊して周辺のレトロ建築を見て廻りました。。

 横浜で有名な建築物の一つ神奈川県立歴史博物館。かつて世界三大為替銀行(他は、チャータード銀行と香港上海銀行)の一つに数えられた横浜正金銀行の本店として建てられたものです。

 ネオバロック様式と呼ばれる華麗な建物で、横浜で唯一の石造建築。頂部にはランドマークといえる、丸窓やドルフィンの装飾が施された不等辺8角形のドームを載せ、さらにその上に尖塔飾りを立てています。

 正面と両側隅部の4面には三角ペディメント。1階から3階まで貫く大オーダーが外壁を等間隔に飾って、柱頭にはコリント式の飾りをつけ、荘厳な雰囲気を醸し出しています。

 設計は大蔵省などで数多くの官庁建築を手がけ、明治時代の官庁営繕組織を確立し、カブトビール工場(現半田赤レンガ建物)横浜正金銀行大連支店(現中国銀行大連分行)横浜新港埠頭倉庫(現横浜赤レンガ倉庫)日本橋カトリック横浜司教館(旧相馬永胤邸)旧門司税関など多くの公共施設を手掛けた妻木頼黄(つまき・よりなか 1859-1916)。現場監督を横浜の建築によく名前が出てくる遠藤於菟(えんどう・おと 1865-1943)が担当。国の重要文化財と近代化産業遺産の石・煉瓦造3階建て、地下1階。

神奈川県立歴史博物館
旧横浜正金銀行本店
1904(明治37)年
重要文化財
近代化産業遺産
設計 : 妻木頼黄+遠藤於莬(現場監督)
施工 : 直営
横浜市中区南仲通5-60
撮影 : 2012.12.8 & 9
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by gipsypapa | 2013-09-11 13:08 | 建築 | Trackback(1) | Comments(2)

横浜の中澤高枝邸

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 「港北OPEN! HERITAGE」訪問地の最後は住宅です。昭和初期に建てられたスパニッシュ風のお洒落な洋館。ベージュ色の外壁に真っ白な窓枠が美しい。南向きの窓が大きなサンルームが温かそう。手入れの行きとどいた洋風の庭も見所です。

 ここ日吉で郊外住宅地の開発が始まった最も早い時期に建てられた個人住宅で、外国航路の客船の高級船員だった人の家だったとか。横浜市認定歴史的建造物の木造2階建て。

中澤高枝邸
1933(昭和8)年
横浜市認定歴史的建造物
設計・施工 : 不明
横浜市港北区日吉本町1-13
撮影 : 2012.12.8
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by gipsypapa | 2013-09-10 10:38 | 建築 | Trackback | Comments(0)

横浜市大倉山記念館

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 「港北OPEN! HERITAGE」の訪問地の一つ横浜市大倉山記念館。実業家の大倉邦彦氏(1882~1971)が東西文化融合の研究機関として設立した大倉精神文化研究所の本館だった建物です。昭和56年より土地・建物が横浜市の所有となって一般に開放され、各種の催しなどに利用されています。

 鉄骨鉄筋コンクリート造りの中央館と東館、鉄筋コンクリート造りの西館、殿堂、その裏に座禅堂が回廊の様に巡り、5棟の建物が連結して建っている大規模な建物。

 プレ・ヘレニック様式またはクレタ・ミケーネ様式といわれる外観だそうです。いずれも私は初めて聞いた用語です。西洋古典様式の源流であるギリシャ文明よりさらに遡る古い様式とか。

 とはいえ、正面のペディメントの彫刻は鳳凰と鏡。館内にも瑞鳥・蕨手風文様など東洋風の装飾を多用し、細部に神社・仏閣・古文様の意匠を配し独特の空間を形成しています。

 見どころは塔の吹き抜け部分の最上部。窓に薄褐色の色硝子が嵌め込んであり、黄金色の光が降り注ぎます。壁の付け柱の下には獅子、象や鷲など16種の動物のテラコッタ彫像があるのがユニークです。彫刻は東京美術学校教授の水谷銕也の作品。

 建物の設計は日本銀行の本店を始め、本格的な西洋古典様式の銀行建築を数多く手掛けた長野宇平治(ながの うへいじ、1867 -1937)。このブログでも日本銀行本店本館日本銀行大阪支店日本銀行京都支店(現京都府京都文化博物館別館)日本銀行小樽支店(現日本銀行旧小樽支店金融資料館)北海道銀行本店(現小樽バイン)三井銀行下関支店(1919年(大正8年))旧山口銀行本店(現山口銀行別館)六十八銀行奈良支店(現南都銀行本店)を紹介しています。横浜市指定有形文化財の鉄骨鉄筋コンクリート造り、3階建て。

横浜市大倉山記念館
旧大倉精神文化研究所
1932(昭和7)年
横浜市指定有形文化財
設計 : 長野宇平冶
施工 : 竹中工務店
横浜市港北区大倉山2-10-1
撮影 : 2012.12.8
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 鳳凰と鏡のレリーフ。
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 中央吹き抜け最上部。黄金色に輝いています。
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 普段は登れませんが、この日は「港北OPEN! HERITAGE」で特別。ヘルメットをかぶって3層目まで登り、覗き窓から黄金に輝く内部を真横から見せてもらいました。
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 獅子、象や鷲などの動物は全て形も向きも違っており、下から見上げると必ずどれかと目が合うようになっています。
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 設計者の長野宇平冶が依頼主の大倉邦彦に宛てた年賀状。「謹賀新年」だけのあっさりした年賀状ですね。(笑)
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by gipsypapa | 2013-09-09 11:13 | 建築 | Trackback | Comments(0)

慶應義塾 日吉キャンパス第2校舎

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 左側にあるのは第1校舎の2年後に建てられた第2校舎。第1校舎の設計モチーフを踏襲しています。こちらは正面の幅は第1校舎と変わりませんが奥行きがなく、かなり小ぶりな校舎です。

 ともあれ、緩やかな坂を上ったところにある広場を挟んで第1校舎と向き合う姿はキャンパスの象徴的なシーンといえます。鉄筋コンクリート造り、3階建て。

慶應義塾 日吉キャンパス第2校舎
1936(昭和11)年
設計 : 曾禰中條建築事務所(網戸武夫)
施工 : 清水組
横浜市港北区日吉4-1-1
撮影 : 2012.12.8
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by gipsypapa | 2013-09-07 09:41 | 建築 | Trackback | Comments(2)

慶應義塾 日吉キャンパス第1校舎

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 横浜の港北区役所が主催する「港北OPEN! HERITAGE」という一般公開が、2012年12月8日に催されました。その中にヴォーリズ設計の慶應のYMCAチャペルが含まれているのをネット情報で知り、観光を兼ねて訪ね、ついでに慶應義塾日吉キャンパスの古い校舎も見てきました。

 東横線の日吉駅を降りるともう目の前がキャンパスの入口。緩やかな坂を300mほど上ったら広場があり、その両側に2棟の校舎があります。右側が第1校舎で高等学校の校舎です。

 昭和9年築の巨大な白亜の校舎。広場に面した北側は大きな円柱を並べて格式と重厚さ感じさせながらも、同時に明るく清潔な印象を与えます。側面はモダニズム様式ですが、装飾もあり変化を持たせた設計。

 設計は当時、曾禰中條建築事務所に所属し、後に自身の設計事務所を設立した網戸武夫。そういえば三田キャンパスの主要な建物も曾禰中條建築事務所の設計でした。鉄筋コンクリート造り、3階建て。

慶應義塾 日吉キャンパス第1校舎(慶應義塾高校)
1934(昭和9)年
設計 : 曾禰中條建築事務所 (網戸武夫)
施工 : 上遠合名会社
横浜市港北区日吉4-1-1
撮影 : 2012.12.8
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 8本の大オーダー。
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 屋上にあるのは天体望遠鏡のようです。
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 側面が長大な校舎。
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 12月なので少し落葉していますが、銀杏並木が美しいキャンパスでした。
by gipsypapa | 2013-09-06 13:09 | 建築 | Trackback | Comments(0)

横浜の伊勢ビル

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 関内駅から西へすぐ、首都高速に面し、イセザキモールの入口に立つ「救心」のでっかい看板があるビル。首都高速側から見ると横幅が長いビルで、5階部分にあずき色のタイルで縁取られた半円アーチ窓が整然と並び、窓間に飾り柱やレリーフの装飾があるクラシックな意匠です。

 大きな商業ビルに見えますが、横に回ってみるとビルの厚みは窓3枚分しかないのがわかります。左端の部分は階段と廊下のスペースのようで、ビルの中の部屋は窓2枚分の奥行でしょうか。鉄筋コンクリート造り5階建て、屋根裏部屋付き。

伊勢ビル
1928(昭和3)年
設計 : 復興建築助成株式会社
施工 : 三引建設
横浜市中区伊勢佐木町1-3-1
撮影 : 2012.11.20
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by gipsypapa | 2013-09-05 13:13 | 建築 | Trackback | Comments(0)

エクセル伊勢佐木

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 Gitano Family のライブを横浜で行ったときに泊ったホテルと会場の行き帰りに通った「イセザキモール」という通り。アーケードのない、緑の街路樹が立ち並ぶ歩行者専用道沿いの建物を撮影しました。

 この白い外壁がまぶしい建物は、元々は越前屋百貨店松屋横浜店として昭和初期に建てられ、鶴屋、寿屋、松屋を経た後に横浜松坂屋が買収して西館として営業していたデパートでした。松坂屋の閉店に伴い、現在は日本中央競馬会(JRA)が「エクセル伊勢佐木」という会員制の場外馬券売り場として使用しています。

 シンプルながら柱の上部のメダリオンや最上部のコーニスなど、各所に古典様式主義を取り入れた優れたデザインといえます。横浜市認定歴史的建造物の鉄筋コンクリート造り、7階建て、地下1階。

エクセル伊勢佐木
旧横浜松坂屋西館(元 越前屋百貨店→松屋横浜店)
1931(昭和6)年
横浜市認定歴史的建造物
設計 : 大林組(担当:毛利泰三)
施工 : 大林組(現場主任:桜井武夫)
横浜市中区伊勢佐木町1-7-1
撮影 : 2012.11.20
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 耐震強度の問題があったのか、すべての窓の向こうには「かすがい」の補強材のようなものが見えます。
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 なんともお洒落な場外馬券売り場。
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カトレヤプラザ伊勢佐木
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こちらは東側にある旧横浜松坂屋本店跡地に建つビル。古く見えますが新しいのです。1921(大正10)年に出浦高介の設計で建てられ、鈴木禎次が増改築した本店(7階建て)は解体されました。その本店と同じアールデコ調の外観を復元したカトレヤプラザ伊勢佐木。2012(平成24年)2月に開業したばかりです。
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by gipsypapa | 2013-09-04 13:42 | 建築 | Trackback | Comments(6)

関東学院中学校本館

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 横浜で1泊した朝は東京へ移動することにしていましたが、泊ったホテルの近くにJ.H.モーガン設計の建物があるので、立ち寄ることにしました。

 正門から坂を登っていくと目の前に大きな建物が見えてきます。昭和初期に建てられたバプテスト系で中高一貫の私立学校である関東学院中学部の本館です。正面右側には八角形の塔が4か所に立っていて、まるでヨーロッパのお城のようようです。建物が完全な北向きの上、大きな杉の木が立ちはだかり、鬱蒼とした不思議な空間を形成していました。横浜市認定歴史的建造物の鉄筋コンクリート造3階建て、地下1階。

関東学院中学校本館
旧関東学院中学部 1929(昭和4)年
横浜市認定歴史的建造物
設計 : J.H.モーガン
施工 : 不明
横浜市南区三春台4
撮影 : 2008.10.12
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 威容を感させるコーナーにある八角形の塔。
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 石のアーチの正面玄関。扉の十字型の模様はクリスチャン学校らしく。
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 北向きの校舎なので常に逆光。
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 西側へ回ると少し日差しが。こちら側は蔦が絡まってレトロな雰囲気があります。
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 窓は木枠。
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 キャンパスにはもう1棟、関東学院高等学校定時制校舎というモーガン設計の建物があるようです。

 これで横浜を終わり、次は撮りだめしている愛知県へ移動します。
by gipsypapa | 2009-04-21 13:33 | 建築 | Trackback | Comments(4)