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三朝橋

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三朝温泉街を東西に貫流する三徳川に架かる三朝橋は武田五一が設計したものです。武田五一は大阪の大江橋、淀屋橋、高麗橋、桜宮橋、堂島大橋などの橋の設計に関与していますが、このような地方にもあったわけです。

文化遺産オンラインによると「4本の円柱と貫,肘木等から構成される橋脚に,桁高を抑えたT形桁を載せ,床版両端で板敷風に目地を切り,橋上には擬宝珠高欄,春日燈籠を設けるなど木橋を意識した丁寧なデザイン。」とあります。国の登録有形文化財の鉄筋コンクリート造り、7連桁橋。

三朝橋1934(昭和9)年
登録有形文化財
設計 : 武田五一
施工 : 不明
鳥取県東伯郡三朝町三朝
撮影 : 2015.4.28.& 29
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袂に男女の像がありますが、これは、『温泉悲話 三朝小唄』という無声映画のシーンらしいです。さすがに古すぎて知りません。
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橋の向こう、北側に見えるのは「万翠楼」という老舗旅館です。
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河原にある露天風呂。
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↑ はネットの写真を借用しました。
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by gipsypapa | 2017-02-09 08:46 | 建築 | Trackback | Comments(2)

箕面山 瀧安寺鳳凰閣

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瑞雲橋の向こう側に見える建物は修験道の修行をする道場。瀧安寺の他の建物群とは別に箕面川を挟んで東側に建っています。

鳳凰閣は箕面山の中腹、箕面川の渓流沿いに建ち、高く築くいた石垣の上に土塀をめぐらせた敷地にあります。箕面川西側の寺院群とは明らかに、意匠が違う近代的な建物。北端に宝形造の楼閣を置き、平等院鳳凰堂翼廊を表現してるとか。美しい渓流とあいまって、優れた景観を作っています。

設計は洋風建築のみならず、和風建築でも数多くの作品をのこした武田五一( たけだ ごいち、1872 - 1938年)。このブログでも過去にたくさんの作品を紹介しています。国の登録有形文化財の木造平屋建て、塔屋付。

箕面山 瀧安寺鳳凰閣
1917(大正6)年
登録有形文化財
設計 : 武田五一
施工 : 高橋組
撮影 : 2017.1.16
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滝からの帰りに立ち寄ろう思っていましたが、さすがに疲れていて、向こう側には行きませんでした。ネット情報では橋は渡れるが、向こう側の門は閉鎖されているとあります。行かなくてよかったようです。実際、ネット上で建物に近接した写真は見つかりませんでした。
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文化遺産オンラインの解説。「近代和風建築としての特色は、桟を細かく格子状に割り付けた硝子戸を入れ、外界を一望できるようになっている点が挙げられる。宝形造の楼閣は壁に花頭窓を開け、銅版葺きの軽快なものとする。」さすが武田五一という軽妙なデザインです。
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行きは雪が降っていました。
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こちら側の石垣も見事。
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箕面川の渓流と一体になって優れた景観をつくりだしています。 ↓ はネットにあった写真です。
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by gipsypapa | 2017-02-03 08:31 | 建築 | Trackback | Comments(0)

求道会館

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 関東では数少ない武田五一設計の近代建築があります。求道会館は浄土真宗の僧侶でヨーロッパ留学経験もある近角常観(ちかずみじょうかん)が説法の場として建設したものです。

 どちらかというとキリスト教の教会かとも見える煉瓦造りの重厚な外観。正面2階の5連アーチ窓や玄関の石の円柱など、洋風の意匠です。

 この日は閉まっていて中は見ることができませんでしたが、正面に本尊が安置されている六角堂があり、その手前に演壇があるとか。なお毎月第四土曜日の限られた時間帯のみ見学ができるそうです。東京都指定有形文化財の煉瓦造り、一部鉄筋コンクリート造り、2階建て。

求道会館
1915(大正4)年
東京都指定有形文化財
設計 : 武田五一
施工 : 戸田利兵衛(戸田組)
文京区本郷6-20-5
撮影 : 2014.7.30
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 ↓ の2枚の内部写真は「建築マップ」のHPから借用しました。
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 こちらは「ケンチク者」というブログから借用しました。
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by gipsypapa | 2015-02-03 11:17 | 建築 | Trackback | Comments(0)

京都の関西美術院

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 再開します。本年もよろしくお願いします。

 初期の武田五一設計の建物があることを知り訪ねました。関西美術院という名称から、それなりの規模の学校のようなものを想像していたので、近くに行ってもそれらしき建物が見当たらず、少し迷った末に到達。細い路地に煉瓦塀があり門に表札がありました。

 関西美術院は1906年(明治39年)に本格的な洋画研究所の先駆けとして浅井忠が設立したもの。現在も変わらずに洋画の理論及び技法を研究する事を目的としているそうです。

 とはいえ小さな洋風の古民家のような建物です。どう見ても武田五一設計には見えませんが、ネットでもこの建物の写真があるので間違いはないようです。木造平屋建て。

関西美術院
1906(明治39)年
設計 : 武田五一
施工 : 不明
京都市左京区岡崎南御所町41
撮影 : 2014.7.18
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 どう見ても普通の家です。
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by gipsypapa | 2015-01-04 09:04 | 建築 | Trackback | Comments(0)

京都 白河院旧館

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 「京都 白河院」は、池泉回遊式の本格的な山水庭園と数奇屋造りの別館がある京都らしい閑雅な和風旅館です。

 白河院はもと藤原良房の別荘で、北家藤原氏によって代々受け継がれてきたそうです。その後、藤原師実の時、白河天皇に献上されたので白河院と呼ばれています。

今ある和館は、もとからあった建物ではなく、大正初期に京都の呉服商、下村忠兵衛の邸宅として、武田五一が設計して建てたものです。当初は和館と洋館が建つ大邸宅でしたが、一時、共済事業団の宿泊所になったときに、和館の一部と洋館はさらに建て替えられたそうです。写真に出てくる書院座敷棟は大正期のままです。

 作庭は七代目小川治兵衛(植治)で、琵琶湖疎水から水を引き入れ、東山を借景とした池泉回遊式の本格的な庭園です。ネット情報では、一隅に滝があるそうですが、庭の奥まで入る勇気がなく未確認です。

 京都を代表する建築家と名庭師が共作した貴重な住宅建築といえます。京都市指定名勝の庭がある木造2階建て。

京都 白河院旧館
1919(大正8)年
京都市指定名勝
設計 : 武田五一
施工 : 不明
作庭 : 七代目小川治兵衛(植治)
京都市左京区岡崎法勝寺町16
撮影 : 2014.7.18
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 庭園に面した武田五一設計の書院座敷棟。
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 敷地の東側に庭園への入口がありました。
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 植治が作庭した池泉回遊式の庭。
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 門が2か所あり、西側は旅館の玄関に通じる門。東側は庭園に通じています。両方とも開け放たれていました。庭園に入るのは、2枚目の写真にある説明板を見たので、自由かなと思って入ったわけです。庭園には誰もいません。とはいえ、なんとなく気がひけます。手前から写真を撮って早々に退散しました。
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 これが洋風ホテルなら、何の気兼ねもなく玄関からロビーまで入るのですが、旅館はそうはいきません。
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 西側の門から入ると新館玄関です。
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 食べログに内部の写真があったので、借用しました。↓
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 京都伏見の呉服商、下村忠兵衛の邸宅だったわけですが、下村家は後に大丸百貨店になる、江戸中期からの豪商です。ちなみに大丸は代々、下村正太郎というひとが店主を務めたそうですが、11代目の家がヴォーリズ設計の大丸ヴィラです。京都と縁が深いですね。
by gipsypapa | 2014-12-29 08:58 | 建築 | Trackback | Comments(2)

FORTUNE GARDEN KYOTO

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 今日の散策はこれで終わりです。再び地下鉄の京都市役所駅へ向かいました。市役所の北隣に懐かしいビルがあります。7年前に撮影した島津製作所河原町別館がリニューアルして、ウェディングとレストランのFORTUNE GARDEN KYOTOに生まれ変わっていました。

 元は島津製作所の旧本社社屋だったものです。装飾が少ない中でロマネスク風の柱頭など凝った意匠も見られます。武田五一が顧問で、教え子の荒川義夫が設計しました。鉄筋コンクリート造り4階建て。

FORTUNE GARDEN KYOTO
旧島津製作所川原町別館
1927(昭和2)年
設計 : 荒川義夫+武田五一(顧問)
施工 : 清水組
京都市中京区一之船入町386-2
撮影 : 2014.6.4
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 HPと食べログにあった写真を借用します。↓↓
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7年前の写真の一部です。↓↓
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 次回は、この日のほぼ10日後に訪ねた東山区をやります。
by gipsypapa | 2014-12-08 08:32 | 建築 | Trackback | Comments(2)

京都市役所本館を再訪

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 Gitano Family の関東ツアーが終わり、一時帰宅しています。また明日の午後から中部を廻りますが、その間に少しだけ京都編の続きを。

 7年ぶりに京都市役所の前を通りました。前回は休日のため外観だけでしたが、今回は少し1階の通路を歩いてみました。

 武田五一が顧問として意匠設計を監修し、実際の設計は愛弟子の中野進一が担当。東側は1927年(昭和2年)に、西側1931年(昭和6年)に完成しました。東西に長くシンメトリーの外観、縦に長いアーチ状の連続窓など、横のラインと縦のラインを組合せ、ネオ・バロック様式にイスラム玉葱形アーチなど、東洋的意匠が混在する変化に富んだ意匠の庁舎です。90年近くに渡り現役の市役所で、京都の顔になっています。

 市役所正面には大きな広場があり、週末によくフリーマーケットなどが開催されています。中央に時計塔を持つ鉄筋コンクリート造り4階建て。

京都市役所本館
東側 1927(昭和2)年
西側 1931 (昭和6)年
設計 : 武田五一(顧問)、中野進一(実施設計)、京都市営繕課(詳細設計)
施工 : 松村組、松井組、山虎組
京都市中京区上本能寺前町488
撮影 : 2014.6.4
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 増設された西側です。
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 4年後の築ではありますが、東側に比べてかなりシンプルな意匠。当時の様式主義からモダニズムに移行するトレンドがここにも見えます。
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 東側。装飾が多いです。
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 正面玄関から入ると、目の前が中央階段。
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 東側面にある通用口。
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 7年前の写真です。何も変わっていません。
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by gipsypapa | 2014-11-21 11:19 | 建築 | Trackback | Comments(2)

京都の青柳邸

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 京都御苑の北西に武田五一設計の住宅建築があるので、行ってみました。

 行ってみてびっくり。なんと足場が組んであります。改修工事でしょうか。確かに建物の壁など傷みが目立ちます。

 縦長窓を並べ、道路側を八角形のベイウィンドウ風に張り出したモダンな住宅建築。工事が解体ではなく改修であることを祈ります。鉄筋コンクリート造り、2階建て。

青柳邸
1922(大正11)年
設計 : 武田五一
施工 : 不明
京都市上京区観三橘町
撮影 : 2014.5.9
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 工事中なので門が開いているのはせめてものラッキーか。
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 FC2にいい写真がありましたので借用します。 ↓
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 普段はこのように門が閉ざされているのでしょう。

 当時の京都大学工学部電気工学科の青柳栄司教授の住居で、京都における家庭電化の先駆けになった建物だと思います。ただし確証はありませんが。
 武田五一は当時は京大の建築学科教授であり、その縁で設計したのではないでしょうか。
by gipsypapa | 2014-11-13 08:27 | 建築 | Trackback | Comments(0)

武田五一の旧加納町役場庁舎

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 前日は友人と居酒屋で飲みながらの夕食でした。一夜明けて、朝早くから一人で見逃した建物を目指しました。残念ながら雨模様です。

 昨日までに紹介した建築物は全てJR岐阜駅の北側でしたが、今朝行くのは南側です。南側は住宅地が多いところです。

 お目当ては武田五一の作品です。大正末期のモダニズム建築といわれる加納町役場だった庁舎建築。そのあと長く岐阜市学校給食会が使用していましたが、今は空き家になっているようです。

 1階の腰は石積み風で、上部はモルタル吹きつけのドイツ壁風です。1階の左右にある半円形の大窓が特徴です。国の登録有形文化財なのに放置されているようで、傷みが目立つのが残念な、鉄筋コンクリート造り、2階建て。

旧加納町役場庁舎
1926(大正15)年
登録有形文化財
設計 : 武田五一
施工 : 大林組
岐阜市加納本町1-16
撮影 : 2014.5.20
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 パトカーが駐車しているのは、左隣が派出所だから。
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 雨の中、傘を差してうろうろしていましたが、ここは建物の裏だったのです。そういえば玄関がないので気付きそうなものですが、その時は思いつかず。実際はワンブロック北にも道路があってそちらが正面だったのでした。仕方なくストリートビューの写真をどうぞ。 ↓
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 管理は岐阜市が行っているのでしょうか。武田五一設計の登録有形文化財なので、価値が高いはずですが、ほぼ廃墟化しているように見えます。なんとかならないのでしょうか。
by gipsypapa | 2014-11-01 10:01 | 建築 | Trackback | Comments(2)

名和昆虫博物館 & 昆蟲碑

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 昆虫記念館の南にあるのが名和昆虫博物館。記念館の12年後に同じ武田五一の設計で建てられました。

桟瓦葺切妻屋根の淡いグレーの煉瓦造建築です。ギリシャ神殿風のペディメントの玄関ポーチがアクセントになっています。重厚感がありますが、比較的シンプルで大人しい印象を受けます。記念館は市指定の、新しいこの博物館は国の登録有形文化財というのは不思議です。国の登録有形文化財の煉瓦造り2階建て。

名和昆虫博物館
1919(大正8)年
登録有形文化財
設計 : 武田五一
施工 : 不明
岐阜市大宮町2-18-1 東側
撮影 : 2014.5.20
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昆蟲碑
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 昆虫記念館の西側に同じ1919年(大正8年)に名和靖の還暦を祝って建てられた昆虫供養の昆蟲碑があります。これも武田五一の設計です。

昆蟲碑
1919(大正8)年
設計 : 武田五一
施工 : 不明
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 ここを訪ねた火曜日は開館日なのを確認していました。当然、入館料500円を払って内部を見学する予定でした。ところが現実には玄関が閉まっており、「昼の休憩中」の表示。時計を見たら午後2時20分。長い昼休みやね~と友人としゃべりながら待つこと30分。開く気配も人気もありません。

 家に帰ってHPで再確認しても開館時間は10時~17時としか書いてないし、昼休みって・・・。

 今日はこのあとも行くところがたくさんあります。暗くなっては困ります。ということでここもギブアップ。責任者、出てこ~い!(笑)
by gipsypapa | 2014-10-11 14:18 | 建築 | Trackback | Comments(4)